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MotoGP 日本グランプリ開幕直前!! Honda MotoGP ファンミーティングにクラッチロー選手、中上選手、マルケス選手、ペドロサ選手らが登場

マルケス選手「ベストなレースを見せることを約束します」

2018年10月16日 実施

「2018 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリ」に参戦するホンダチームの4選手が登場する「Honda MotoGP ファンミーティング」が行なわれた

 本田技研工業は10月16日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎで10月19日~21日に開催する「2018 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリ」に先駆けて、「Honda MotoGP ファンミーティング」を東京 青山のホンダウエルカムプラザ青山で開催した。

 ファンミーティングには、MotoGPクラスに参戦するLCR Honda CASTROLのカル・クラッチロー選手、LCR Honda IDEMITSUの中上貴晶選手、Repsol Honda Teamのマルク・マルケス選手、ダニ・ペドロサ選手に加え、LCR Hondaのチーム代表 ルーチョ・チェッキネロ氏、HRC レース運営室 桒田哲宏氏が参加。司会にピエール北川氏とホンダスマイルを迎えて、前半はクラッチロー選手、中上選手、チェッキネロ氏が、後半はマルケス選手、ペドロサ選手、桒田氏がそれぞれトークを行なった。

クラッチロー選手は中上選手の先生!? 2人体勢でも情報を共有するいい関係

LCR Honda CASTROLのカル・クラッチロー選手、LCR Honda IDEMITSUの中上貴晶選手が登場

 まずステージに登場したのはクラッチロー選手、中上選手、チェッキネロ氏。司会のピエール北川氏がクラッチロー選手と中上選手にお互いの印象について質問すると、クラッチロー選手は「今年1年間とても楽しい時間を過ごすことができたので、来年も一緒に走れることが嬉しい」と答え、中上選手は、「ライディングの先生のようで、チームに合流してからいろいろと教えてもらいました。人柄も面白くて存在に癒やされています」と話した。

 また、ピエール北川氏からチームの雰囲気について質問されたチェッキネロ氏は、「他のチームだと2人体勢だとあまり情報をシェアすることはないと思うのですが、私たちのチームではデータやアドバイスなどをいつも話し合って過ごしています」と、いい関係性であることを紹介した。

左から、LCR Honda CASTROL カル・クラッチロー選手、LCR Honda IDEMITSU 中上貴晶選手、LCR Honda チーム代表 ルーチョ・チェッキネロ氏
司会のピエール北川氏が、ホンダウエルカムプラザ青山に初めて来たというクラッチロー選手に「(会場に来ている人は)全員があなたのファンです」と紹介。クラッチロー選手は満面の笑みを見せた
2019年シーズンもLCR Honda IDEMITSUからMotoGPクラスに参戦することが決まった中上貴晶選手。チーム代表のルーチョ・チェッキネロ氏から「いらっしゃいませ~」と居酒屋風(?)に歓迎されていた
ピエール北川氏が「2017年のMotoGP 日本グランプリの予選でMoto2クラスのポールポジションを獲得した中上選手にアドバイスをもらった方がいいのでは?」とクラッチロー選手に言うと、クラッチロー選手は一瞬言葉を失い「僕は彼の先生だよね? でも、確かにツインリンクもてぎについては学ぶこともたくさんあるかもね!」と話して会場の笑いを誘う場面もあった
「日本にはいつも大勢のファンがいてパワーをもらえるし、モチベーションになっている。2017年はずっと雨だったけれど、その中でもずっと応援してくれて安心して走れる」とファンに感謝を述べたクラッチロー選手
「とてもタフな週末になるのですが、それでもタカ(中上選手)にはトップ10の中でスタートして終わってほしいと思うし、カル(クラッチロー選手)にはぜひポディウムに上がってほしいと思っている」と、日本グランプリに向けての思いを語ったチェッキネロ氏
最後はチェッキネロ氏がステージの上から自撮りで記念撮影

ペドロサ選手がツインリンクもてぎで見せた“サムライポーズ”を披露!

Repsol Honda Teamのマルク・マルケス選手、ダニ・ペドロサ選手が登場
登場の際に、60度傾いた状態のマシンにまたがれる「なりきり!MotoGP ライダー」が会場に展示されているのを発見したマルケス選手。サプライズでマシンにまたがり、あまりの出来事にピエール北川氏が「これ、もう、なりきりじゃなくて本物のMotoGPライダーだよ!」と驚きの声を上げていた。その後、マルケス選手の後ろにペドロサ選手も乗ってタンデムまで披露するファンサービスに、会場は沸きに沸いた

 続いて、マルケス選手とペドロサ選手、桒田氏がステージに登壇。ステージに登る前にマルケス選手とペドロサ選手は客席を練り歩き、展示されていた「なりきり!MotoGP ライダー」にまたがるなどのファンサービスを行ない会場は大盛り上がりに。

 ピエール北川氏はマルケス選手とペドロサ選手に「火曜日からすごいテンションになってしまっているけど、日本のファンのことはどう思う?」と質問すると、マルケス選手は「とてもエキサイティングな大勢のファンと会えてうれしい! 今週末のツインリンクもてぎは僕たちにとって重要なホンダのホームレースだし、チャンピオンシップもかかっている。皆さんの応援も楽しみにしています」と満面の笑みで答えた。

 ペドロサ選手は「このグランプリは僕にとってセカンドホームなので、日本で走れることがすごく楽しみだし、大好きなツインリンクもてぎのトラックなので、ここで走ることができてとてもうれしく思っています。長年日本に来ていて、いつも暖かい応援をしてくださっているファンの方にとても感謝しています」と喜びを伝えた。

 また、ピエール北川氏からファンの声援についてどう思っているのか聞かれた桒田氏は、「皆さんの声援がすごくありがたいですし、もてぎは非常にプレッシャーもかかるレースなので、正直言うとあまり好きではないのですが(笑)。皆さんの優しい応援をいただけると、それをサポートにしていい成績を納めて期待に応えたいなと思います」と気持ちを打ち明け、会場に集まったファンから暖かい拍手をもらっていた。

左から、Repsol Honda Team マルク・マルケス選手、同チーム ダニ・ペドロサ選手、HRC レース運営室 桒田哲宏氏
ピエール北川氏から「チェッカーを受けた後の“サムライポーズ”をツインリンクもてぎでもう1度見たい」と言われ、青山でひと足先に“サムライポーズ”を披露したペドロサ選手。「2017年のレースは完走できなかったけれど、今回こそ“サムライポーズ”を披露したい!」と決意を示した
「今シーズンもチャンピオンシップを獲得したいと思うので、ツインリンクもてぎでは100%ベストを尽くします!」と宣言したマルケス選手
トークが進むにつれてエンジンがかかってきた桒田氏は「2人に表彰台に乗ってもらうのはもちろんですが、他にもホンダライダーがいるので表彰台をホンダライダーで埋めたい」と発言

やっぱり応援はうれしい! 登壇者全員が日本グランプリへの意気込みを語る

 終盤では、トークショーに登壇した全員がステージに揃い、Twitterや会場で募集したファンからの質問に答えた後、日本グランプリへの意気込みを語った。

ステージ上にトークショーの登壇者が全員揃い、ファンからの質問に応えた後、1人ひとり日本グランプリへの意気込みを語った
LCE Honda CASTROL カル・クラッチロー選手

 この後私たちもツインリンクもてぎに向かいます。いいレースを見せたいと思っておりますし、昨年よりも天気がよくて過ごしやすいかと思いますので、期待していただきたいと思います。応援よろしくお願いいたします。

LCR Honda IDEMITSU 中上貴晶選手

 今週末は天気もよさそうなので、たくさんのファンの方がツインリンクもてぎに来てくださることを願っています。自分としては、MotoGPライダーとして初めての母国を迎えるので、ライダーとして本当にうれしいですし、日本グランプリを含めて残り4戦ありますが、最高の走りを見せられるように精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。

LCR Honda チーム代表 ルーチョ・チェッキネロ氏

 心からの僕の気持ちなのですが、ツインリンクもてぎが大好きで、いつも楽しみにしています。ファンの方々からたくさんのプレゼントをいただいて、いつも帰りには新しくカバンを購入しています(笑)。だからといってプレッシャーをかけているわけではなく、手ぶらで来ていただいて大丈夫です。応援していただければそれで十分です。僕たちはベストを尽くして頑張りたいと思います。

Repsol Honda Team マルク・マルケス選手

 皆さまのためにも、僕たちのためにも、本当にいいレースをしたいと思っています。ホンダにとっても非常に重要な週末になりますので、僕にとっても特別な週末になるかと思っています。2014年、2016年はツインリンクもてぎでタイトルを獲得することができました。もしかすると、またそういったいいことがあるかもしれません。僕は皆さんに、ベストなレースを見せることを約束します。ぜひ応援してもらえればと思います。(日本語で)がんばって、ありがとう。

Repsol Honda Team ダニ・ペドロサ選手

 まだ火曜日なのに、こんなにたくさんの方と会えてとてもうれしいですし、これから週末にかけてサーキットに行くのですが、もっともっとたくさんの方がいらっしゃると思います。僕にとってはこのツインリンクもてぎというのは大好きで特別なホームサーキットですので、最後までベストを尽くして頑張りたいと思います。皆さんも最後まで応援よろしくお願いいたします。

HRC レース運営室 桒田哲宏氏

 われわれはベストを尽くして闘います。なんですが、皆さまの応援は大きな支えになります。その支えがないと崩れやすいので(笑)、ぜひしっかり支えていただいて、結果を残して皆さんの前で笑顔を見せられるようにしたいと思います。

参加者全員での記念撮影も行なわれた
4選手のサインセットや各選手のサイン入りレプリカヘルメットがプレゼントされるじゃんけん大会も行なわれた
会場にはMotoGPにまつわるさまざまな展示が行なわれていた