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【MotoGP 日本グランプリ 2018】予選、ドヴィツィオーゾがポール。3連覇王手のマルケスは6番手

中上が日本人最高位の10番グリッド。21日14時に決勝スタートへ

2018年10月20日 予選

2018年10月21日 決勝

MotoGP日本グランプリ公式予選、ポールポジションはアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手

「2018 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリ」(以下、MotoGP日本グランプリ)は10月20日、ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)でMotoGPクラスの公式予選が行なわれ、年間ポイントランキング2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Ducati Team)が1分44秒590でポールポジションを獲得した。ヨハン・ザルコ選手(Monster Yamaha Tech 3)、ジャック・ミラー選手(Alma Pramac Racing)がそれに続いた。

 前戦のタイグランプリで優勝し、77ポイント差を付けチャンピオンシップをリードしているマルク・マルケス選手(Repsol Honda Team)は6番手。この日本グランプリで優勝するか、終了時点でランキング2位との差が75ポイント以上になれば、以降3戦を残しマルケス選手の年間チャンピオンと3連覇が決まる。決勝レースは21日、14時にスタート予定。

2番手のヨハン・ザルコ選手
ジャック・ミラー選手もフロントローに入った

最後の日本グランプリとなるペドロサ選手は11番手

ポールポジションを獲得したアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手

 MotoGPの公式予選は、直前に行なわれるフリー走行4の結果を受け、その下位タイムのライダーが争う「Q1」と、上位タイムの10人+Q1上位2人が争う「Q2」に分けて行なわれる。シーズン後半から勢いに乗るドヴィツィオーゾ選手は、第10戦チェコグランプリ以来の今シーズン2回目となるポールポジションを獲得。チャンピオンを決めるためにも、できるだけ予選上位を狙いたいマルケス選手は、タイムを詰め切れず6番グリッドでセカンドローからのスタートとなった。

決勝はセカンドローからのスタートとなるマルク・マルケス選手

 今シーズン、マシンの戦闘力不足に悩まされてきたものの、前戦のタイグランプリで予選2位、決勝4位で復調の兆しを見せたかに思えたバレンティーノ・ロッシ選手(Movistar Yamaha MotoGP)は9番手。

予選9番手と苦戦したバレンティーノ・ロッシ選手

 2018年限りでMotoGPから引退することを表明し、これが日本での最後のレースとなるダニ・ペドロサ選手(Repsol Honda Team)は11番手。

引退を表明したダニ・ペドロサ選手は11番グリッドから

 MotoGPフル参戦中の日本人、中上貴晶選手(LCR Honda IDEMITSU)はQ1に登場し、2番手タイムで通過。Q2へ進出し、総合12番手となった。ワイルドカード枠でスポット参戦している中須賀克行選手(Yamalube Yamaha Factory Racing)はQ2へ進めず、20番グリッド。

中上貴晶選手。12番手から上位を伺う
スポット参戦の中須賀克行選手。20番グリッドからの追い上げに期待

 ドヴィツィオーゾ選手のチームメイトで、2019年からRepsol Honda Teamへの移籍が決まっているホルヘ・ロレンソ選手(Ducati Team)は、タイグランプリの練習走行でクラッシュした影響による負傷が癒えず、日本グランプリを欠場した。

ポールポジションを獲得したアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手のコメント

ポールポジションを獲得したアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手

 ポールポジションを獲れたのはうれしい。最初のプラクティスから調子はよくて、今日午後になってさらに改善でき、予選でいいタイムを残せた。明日のレースペースについても把握できたと思う。バイクの仕上がりは上々で、今日僕が一番速かったわけだけれど、マルク(・マルケス選手)は本当に速い。今日午後はニュータイヤを使っていなくて、レースペースに近いタイムだとは思うけれど、速いライダーは何人もいるから、自分にとっては明日のコンディションやタイヤチョイスが課題。ほとんどのライダーはミディアムでもソフトでも速いだろうし、自分は正しいタイヤを選ばないと。(チャンピオンはマルケス選手に決まりかけているが)明日を含め残りの4戦、チャンピオンシップのことは考えずに全力を尽くすだけだ。

MotoGPクラス暫定予選結果(上位10位までと日本人選手)

グリッド:ライダー(チーム)
1:アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Ducati Team)
2:ヨハン・ザルコ選手(Monster Yamaha Tech 3)
3:ジャック・ミラー選手(Alma Pramac Racing)
4:カル・クラッチロー選手(LCR Honda CASTROL)
5:アンドレア・イアンノーネ選手(Team SUZUKI ECSTAR)
6:マルク・マルケス選手(Repsol Honda Team)
7:マーベリック・ビニャーレス選手(Movistar Yamaha MotoGP)
8:アレックス・リンス選手(Team SUZUKI ECSTAR)
9:バレンティーノ・ロッシ選手(Movistar Yamaha MotoGP)
10:アルバロ・バウティスタ選手(Angel Nieto Team)
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12:中上貴晶選手(LCR Honda IDEMITSU)
20:中須賀克行選手(Yamalube Yamaha Factory Racing)