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【MotoGP 日本グランプリ 2018】電動バイククラス「MotoE」を日本初展示。決勝日のデモランライダー原田哲也氏に聞く
2018年10月20日 14:04
- 2018年10月20日 予選
- 2018年10月21日 決勝
10月19日から、ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で「2018 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリ」が開幕した。その会場で、2019年からシリーズ戦が開催される電動バイククラス「MotoE」の車両が展示されている。MotoEマシンが日本国内でお目見えするのはこれが初。また、21日の決勝レースの前には、元世界GPライダーの原田哲也氏がMotoEマシンをデモ走行する予定となっており、その原田氏にも話をうかがうことができた。
MotoEは、2019年からスタートする電動バイクによる世界選手権シリーズ。「FIM ENEL MotoE WORLD CUP」として開催される。このクラスで使用される電動バイクが、ツインリンクもてぎのコントロールタワー下に展示されている(展示を見るにはパドックパスが必要)。
バッテリーとモーターによって走行するMotoEマシンは、当然ながらエンジン音がなく、シフト操作も不要。フルスロットル状態で70~80km、低速で最大120kmの距離を走行できるとのこと。レースディスタンスは50km前後と見込まれるため、1度の満充電で常時フルスロットルでも余裕をもって完走可能な計算だ。
展示では電源供給車につながった状態になっているが、この電源供給車は展示用のダミー。実際のサイズはこれより大きく、高速充電と低速充電の2つの手段を用意する。2〜3時間あればフル充電できるという。
原田哲也氏は、このMotoEマシンを10月21日の決勝レース前となる13時21分~13時26分にデモ走行する予定で、すでに18日の時点でテスト走行済み。ライディングの印象について「まったくエンジン(バイク)とは別物ですね。風切り音と、ヒュイーンという音しかなく、バイブレーション(振動)もないんです。乗っててオートバイじゃない感じ。トルクがすごくて、コーナーからの立ち上がりは本当にすごく加速しますね。(エンジンバイクとは)楽しみ方も乗り方も変わってくると思います」と語った。