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トヨタ、いろいろなクルマに乗ることができる「KINTO」説明会。車種については未定、レクサスを含むかも未定
サービス名は「筋斗雲」から、名付け親は豊田章男社長
2018年11月1日 21:36
- 2018年11月1日 発表
トヨタ自動車は11月1日、全国トヨタ販売店代表者会議を開催し、新たなモビリティサービスを提供することができる販売ネットワークの変革に取り組むことを確認。その中で、販売店改革と合わせ愛車サブスクリプションサービス「KINTO」を発表した。
このKINTOは、「好きなクルマ、乗りたいクルマを自由に選び、好きなだけ楽しんでいただくことができます」「税金や保険の支払い、車両のメンテナンスなどの手続きをパッケージ化した月額定額サービス」としており、トヨタのいろいろなクルマを、一定額で乗ることができるサービス。その詳しい内容について、トヨタ 常務役員 福留朗裕氏が主に記者からの質問に答える形で説明を行なった。
質問として出たのが、「販売店との競合にならないのか?」ということ。これに関して福留常務は、「こういうサービスは他業界からの参入もある。トヨタの強みは、販売店さま。リアルで強固なネットワークを持っている」と語り、異業種参入の多いクルマの新しいサービスについてトヨタがリードすることが大切なのだという。
このようなサービスをトヨタが立ち上げることで、KINTO利用時に販売店との接点ができ、利用者にトヨタの販売店を知ってもらえることになる。
このKINTOがターゲットとしているのが、「若い人、転勤の多いビジネスマン、間もなく免許を返納する人」といい、2年~3年程度の利用を想定している。仕組みとしてはリースそのもので、そのリースをどのように設計していくかは検討中とのこと。
このサービスで利用できる車種にレクサスが含まれるのか? 何車種利用できるのか? 何車型利用できるのか? という質問については、すべて「検討中」とのこと。細かいところは、まだ決まっていないようだった。
また、保険などの手間を減らせるサービスとうたっているが、車庫証明の取得などについては「検討中」とのこと。都会では、駐車代などの固定費がクルマ所有のハードルになっているが、現時点ではそこまでを解決するものではなく、車庫証明の取得代行などは視野に入れているという。
開始時期に関しては、2019年に東京でトライアルを開始。その後、全国展開を進めていく。
なお、サービス名のKINTOは「筋斗雲」から名付けられており、CO2フリーで環境にも優しく、呼んだらいつでも来るなどのモビリティサービスをイメージしているとのことだ。名付け親は、豊田章男社長。
福留常務は、販売店で開始するシェアリングサービスも含めあらゆるサービスを用意することで、「愛のつくクルマを“クルマっていいよね”と思っていてもクルマを持てない人まで届けていきたい」という。