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トヨタ、全販売店で全車種併売化をスタート
2020年5月8日 15:01
- 2020年5月スタート
トヨタ自動車は、全国にあるトヨタの販売店においてトヨタ車全モデルの取り扱いを5月からスタートさせた。これにより、ネッツ店、トヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店とあるトヨタの販売店において、全国どの店舗でも全モデルを購入することが可能になる。
これまで、例えば「アルファード」はトヨペット店、「ヴェルファイア」はネッツ店を通じて販売されていた。また、「ヴォクシー」はネッツ店、「ノア」はトヨタカローラ店、「エスクァイア」はトヨタ店とトヨペット店を通じて販売されるなど、各販売店に合わせたモデル展開が行なわれていた。
2018年に開催された「CES 2018」において、豊田章男社長が「私はトヨタを、クルマ会社を超え、人々のさまざまな移動を助ける会社、モビリティ・カンパニーへと変革することを決意しました」と、トヨタをモビリティカンパニーにモデルチェンジすることを宣言。
こうしたモビリティカンパニーの実現に向けた取り組みの1つとして、全販売店全車種併売化を実施することが2018年11月に公表された。全国での実施に先行して2019年4月から東京のメーカー直営販売店4社を融合させた新会社「トヨタモビリティ東京」で実施。そして当初2022年~25年を目途に行なうとしていた全販売店全車種併売化の予定は、2019年6月には2020年5月に前倒しすることが発表されている。
トヨタでは、全販売店全車種併売化に向けた取り組みと合わせて、サブスクリプションサービスやシェアリングサービスにおいて、月額定額サービス「KINTO」など新たなサービスの開発にも取り組んできた。
全販売店全車種併売化を実施することを公表した2018年のリリースにおいて、豊田社長は「トヨタの販売ネットワークの強みは、経営者の方々が『地場資本』であるということです。それは、故郷を愛し、本気で本音で、その地域の発展を願う人たちの集まりだということです。その町に暮らす人がどうすれば笑顔になるのか。それを一番分かっておられるのが、トヨタ販売店の皆さまだと思うのです。全てのお店で全ての車種を扱うことができるようになれば、これまでにない地域密着型のサービスを生み出すことが可能になります」と、そのメリットを強調している。