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鈴鹿サーキットのドライバー育成機関「SRS-Kart」「SRS-Formula」、中嶋悟校長が勇退して佐藤琢磨氏がPrincipalに
「世界でも最先端の実戦的なレーシングスクールにできれば」と佐藤琢磨氏
2018年11月7日 17:54
- 2018年11月7日 発表
鈴鹿サーキットは11月7日、次世代のドライバー育成機関「SRS-Kart(鈴鹿サーキットレーシングスクールカート)」とフォーミュラ・ドライバー育成を目的とした「SRS-Formula(鈴鹿サーキットレーシングスクールフォーミュラ)」の新体制を発表した。
発表によると、「SRS-Kart」「SRS-Formula」の校長を務めてきた中嶋悟氏が勇退し、2019年から佐藤琢磨氏がPrincipalに、中野信治氏がVice Principalに就任。
今回の発表について、中嶋悟氏は「この度、四半世紀に渡って務めたSRS-Kart、SRS-Formulaの校長を退任することになりました。開校以来25年間、切磋琢磨する若者たちと過ごした日々は、大変有意義なものでした。今後も世界トップカテゴリーにて、SRS卒業生が活躍することを楽しみにしています」とコメント。
また、佐藤琢磨氏は「SRSは私自身がレーシングドライバーとしての第1歩を踏み出した記念すべき学舎であり、特別な思い入れがあります。このたびの大役を仰せつかるにあたり、私が在籍した当時の中嶋悟校長より引き継ぐことにも特別な感慨を覚えます。現役トップドライバーをはじめ、世界を経験した講師陣が直接指導にあたることで、最新のドライビング・テクニックやレース事情に即した、世界でも最先端の実戦的なレーシングスクールにできればと考えています」、中野信治氏は「私自身SRSとの関わりは深く、思い返せば今に至るまで22年程になるでしょうか。私がアメリカやヨーロッパをレースで転戦している時も、できる限り機会を見つけて講師として鈴鹿に足を運びました。自身がレース活動を行なう一方で、SRSで後進の育成に関わることは私のライフワークでもあります。今回この栄誉ある職を拝命致しましたが、実力、人間力を兼ね備えた世界に通用するドライバー育成の一翼を担えれば嬉しい限りです」とそれぞれコメントを寄せている。
なお、「SRS-Kart」では2019年から従来のスクールを「ベーシッククラス」とし、2020年からはさらなるレベルアップを目的とした「アドバンスクラス」を新設。この「アドバンスクラス」には「ベーシッククラス」の優秀者だけが進級可能で、ハイレベルなレースへの実戦参戦をはじめとした集中強化プログラムの提供を予定しているという。