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豊田章男社長が「モリゾウ」ではなく「トヨタの社長」として初参加した「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2018」
世界選手権を2つ獲得、ル・マン 24時間優勝車やヤリスWRCが走行
2018年11月26日 12:33
- 2018年11月25日 開催
TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ自動車)は11月25日、富士スピードウェイ(静岡県駿東郡)でファン感謝イベント「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL(トヨタ・ガズー・レーシング・フェスティバル)2018」を開催した。
シーズンオフに開催されているこのイベントでは、TOYOTA GAZOO Racingが取り組んでいる多彩なレース活動に参加するドライバーやマシンが一堂に集合。レースで競い合うマシンの迫力ある走行が富士スピードウェイの国際レーシングコースをはじめ、ショートサーキットやドリフトコースなどで披露されたほか、パドックエリアやピットエリアではレースシーンを彩ってきた新旧レースマシンを展示。
また、レースマシンの同乗試乗やレースメカニック体験、レースにまつわる仕事を体験できるキッズプログラムなど、多数の体験プログラムも用意されて、多方面からモータースポーツの魅力を味わえる1日となっていた。主催者発表の公式入場者数は2017年の4万2500人から500人増の4万3000人。
国際レーシングコース
国際レーシングコースでは最初に「トヨタ 2000GT」「トヨタ スポーツ800」「レクサス LFA」などのオーナーが自身のクルマでコース走行する「パレードラン」が行なわれた後、この日のイベントに参加するレーシングドライバーやチーム関係者などが各カテゴリーのマシンと共にグランドスタンド前に集まり、来場者に向けて挨拶する「ウェルカムセレモニー」を実施。
TOYOTA GAZOO Racingのレース活動の紹介として、WEC(FIA世界耐久選手権)のル・マン24時間レースで初めて総合優勝した「TOYOTA TS050-HYBRID」8号車や、WRC(FIA世界ラリー選手権)でマニュファクチャラーズタイトルを獲得した「ヤリスWRC」、SUPER GT GT500クラスでシーズン2位となった「KeePer TOM'S LC500」などのほか、サプライズ演出として新型「スープラ」の試作車や「センチュリー GRMN」も走行を披露。
ウェルカムセレモニーではTOYOTA GAZOO Racingのレース活動に関連するレーシングドライバーやチーム監督、かつて活躍した“レジェンドドライバー”などが登場。代表してあいさつした豊田氏は、「ここ、富士の場に初めて『トヨタの社長』として参加させてもらいます。今までは『モリゾウ』としての参加でしたが、初の参加になります。おかげさまで世界選手権を2つ獲ったということもありまして、昨日の夕方から、そして今日の早朝からこんなに多くの方に集まっていただきました。本当にありがとうございました。今日1日、ここにいるドライバー、関係スタッフ、事務局のみんなが心ひとつに、皆さんが笑顔になってくれるよう、そしてさらにクルマを好きになっていただけるよう、精一杯おもてなしをさせていただきますので期待していてください!」と来場者に力強く語りかけた。
TGRF RALLY選手権
富士スピードウェイの場内に3か所のSS(スペシャルステージ)を設定してラリーの世界観を紹介する「TGRF RALLY選手権」。WRCのマニュファクチャラーズチャンピオンとなったヤリスWRCをはじめ、国内外のラリーで活躍する多彩なマシンが走行を披露。国際レーシングコースに設定されたSS1ではジャンプ台も用意され、躍動感あるジャンプやタイヤスモークを上げるスピンターンなどでラリーマシンの力強さがアピールされた。
イベント広場&Aパドック
メインスタンドの後方に位置するイベント広場では特設の「TGRFステージ」に加え、TOYOTA GAZOO Racingのレース活動に関連するさまざまなメーカーがブースを展開。マシン展示やグッズ販売などを実施した。TGRFステージではイベントに参加するレーシングドライバーなどが参戦カテゴリーごとのトークショーを実施。シーズンの振り返りやレース中に起きたエピソード、来シーズンに向けた意気込みなどを語った。
ピットエリアに隣接するAパドックでもマシン展示や各種イベントを実施。SUPER GTのGT500クラスに参戦するKeePer TOM'S LC500のスポンサーであるKeePer技研のブースでは、同じくKeePer TOM'S LC500をサポートしているレッドブルのサンプリングカーとして活躍している「MINI」のボディ運転席側にカーコーティング「ダイヤモンドキーパー」を施工して、未処理と半々に分けてコーティングの成果を紹介していたほか、先着順の抽選を実施。1等3名の愛車にダイヤモンドキーパー、2等5名の愛車に「クリスタルキーパー」の施工が会場内で施され、他にもSUPER GTの観戦チケット、KeePer TOM'S LC500のドライバー2人のサインが入ったチームキャップなどがプレゼントされ、多くの来場者が列を作った。
サテライト会場
当日は多数のイベントが予定されていたため、通常はコースではない駐車場でも複数の走行イベントを実施。「ダカールラリー」参戦車の「日野レンジャー」「トヨタ ランドクルーザー」が走行する「DAKAR EXPERIENCE」では、デモ走行以外に当日抽選の同乗試乗も実施された。