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日産、高規格準拠救急車「パラメディック」をフルモデルチェンジ

東京地区の参考価格は1456万9200円。11月末から全国の消防本部・救急指定病院に納車開始

2018年11月26日 発表

1456万9200円(東京地区参考価格)

高規格準拠救急車「パラメディック」

 日産自動車は11月26日、高規格準拠救急車「パラメディック」のフルモデルチェンジを発表した。東京地区の参考価格は1456万9200円で、11月末から全国の消防本部・救急指定病院に納車を開始する予定。

 パラメディックは、傷病者の救急活動をサポートし、搬送途中での高度な応急措置を可能とするゆとりのある室内空間と機能的なレイアウトを兼ね備えた高規格準拠救急車。ボディサイズは5330×1880×2490mm(長さ×幅×高さ)で、最少回転半径は6.0m。パワートレーンには直列4気筒 2.5リッター「QR25DE」型エンジンを搭載し、6速ATを組み合わせる。駆動方式は4輪駆動。

 今回のフルモデルチェンジでは、新たに「NV350 キャラバン」スーパーロング、ワイドボディをベースに高規格準拠救急車専用の開発を実施。超ハイルーフにより実現したゆとりのある室内空間に加え、優れた車両取りまわし性能による運転のしやすさで、迅速な救命救急活動に最適な環境を提供するとした。

 エクステリアでは、ヘッドライトとリアコンビランプをLED化するとともに、周囲を走る一般車両からひと目で救急車と分かるように、前方だけなく両サイド・後方からもLED主警光灯がはっきりと見えるデザインに変更。加えて、狭い道路や駐車時など、ドライバーが目視しにくいクルマの周囲の状況確認をサポートするアラウンドビューモニターをオプション設定した。

 そのほかにも、患者室(室内)は通路幅を400mm以上確保して救急隊員3名が乗車してもスムーズに患者室内の移動ができ、救命救急活動をしやすくするとともに、室内の空気を浄化する「プラズマクラスター」を搭載するリアクーラー・リアヒーターや、消毒用アルコールで拭き取りができる防水シートなどを採用して衛生面にも配慮。付添人は3名まで同乗可能とした。

 さらに、迅速な救命救急活動をサポートするため、患者室内に観察モニター、除細動器、輸液ポンプ、人工呼吸器、電動吸引器などの各種医療資器材を機能的に配置可能としたほか、右側スライドドアを設けて各種収納庫を設置。車外から容易にアクセスできる収納量を増大させ、重量物である酸素ボンベを配置することで、交換時の作業性を大幅に向上させた。