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ゲレタクのドライバー、鎌田選手に聞く。「ウインターマックスは、氷や雪などすべてにおいてバランスのよいタイヤ」

2019年2月9日~11日 開催

エコーバレースキー場でゲレタクをドライブする鎌田卓麻選手。日本のラリーを代表する選手の1人

 冬のゲレンデでスバルのSUVをリフト代わりに利用できる「SUBARU ゲレンデタクシー」(以下、ゲレタク)。2月の3連休、エコーバレースキー場でゲレタクのドライバーを担当していた1人が全日本ラリーやダートトライアルに参戦中の鎌田卓麻選手。

 鎌田選手は全日本ラリー、ダートトライアルのいずれもチャンピオンを獲得したことのある強豪選手で、今シーズンも両カテゴリーに参加。1月31日~2月3日にかけて行なわれた全日本ラリー選手権第1戦でも3位表彰台を獲得するなど活躍を見せている。

 その鎌田選手のゲレタクに同乗することができ、今シーズンから使用されているダンロップ(住友ゴム工業)のスタッドレスタイヤ「ウインターマックス」についての感触を聞くことができた。

ゲレンデタクシー2019/ダンロップ(2分35秒)
ダンロップ「ウインターマックス 02」で雪上を走る、スバルのゲレンデタクシー(下り。1分55秒)
ダンロップ「ウインターマックス 02」で雪上を走る、スバルのゲレンデタクシー(上り。1分48秒)
降りしきる雪の中、写真撮影のリクエストに応えていただいた鎌田卓麻選手
こちらもちょっと寒そうなゲレタクイベントスタッフ

 今回同乗したのは、スバル「フォレスター」の2.5リッターモデル。エコーバレースキー場のゲレタクでは、ウインターマックス 02とウインターマックス SJ8の2種類のタイヤが使われていたが、同乗したフォレスターにはウインターマックス 02が装着されていた。

ウインターマックス 02を装着

 鎌田選手によると、ウインターマックス 02のよさは登坂時などで顕著に分かるという。最近のスバル車にはセンターコンソール上にMFD(マルチファンクションディスプレイ)が設置され、そこで各タイヤのスキッド状態を表示することができる。タイヤが滑ると黄色い表示となりVSCなどの制御が介入、滑りを抑制してくれる。

制御の状態を示すMFD。斜度も6度と表示されている

 ウインターマックス 02を装着したフォレスターは、普通に上っている限り、その制御がほとんど介入しない。ムリにクルマを振り回したりすれば、さすがにタイヤは明確に滑り始めるが、普通に運転している限りは斜度10度以上はあろうかという雪面をさくさく上っていく。

 また、下り斜面でも恐怖感なく下っていき、ブレーキをかければぐっと制動が働いて停止。あえてクルマを振り回しても、クルマがずるっといくことはなく、安定したスラロームを行なえていた。

 その模様は下り斜面の映像を見てもらえれば分かりやすいが、タイヤの向きが変わったらすぐにクルマも向きを変えようとしていること。これはフロントタイヤのグリップ、そしてリアタイヤのグリップがしっかりしているため、コーナリングのための姿勢を容易に作ることができるからだ。

 右に左に切っても、車体の向きが追従して変わり、コーナリングフォースが立ち上がっているのが分かる。もちろん、ブレーキ時にもギュッと止まっている。

 鎌田選手はウインターマックス 02のよさを、「雪道でも凍った路面でもバランスよくグリップしてくれる」ことにあるという。タイヤのしっかり感もあり、スタッドレスタイヤでありながら舗装路面のよさもあるとのこと。雪上におけるトータルバランスのよさが、「SUBARU ゲレンデタクシー」の運営にも影響しており、雪のイベントでありながらトラブルなく運営できているという。

 次回のゲレタクは、2月16日~17日開催の「苗場スキー場」(新潟県南魚沼郡湯沢町)。日本を代表するゲレンデでの開催となる。