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BMW、3眼カメラの先進運転支援システムやコネクテッド機能搭載の新型「X5」

Xモデルで初めて「4輪アダプティブ・エア・サスペンション」オプション設定

2019年2月27日 発売

920万円~999万円

新型スポーツ・アクティビティ・ビークル「X5」

 ビー・エム・ダブリューは2月27日、新型スポーツ・アクティビティ・ビークル「X5」を発売した。価格は920万円~999万円。

 4世代目になるX5は、1999年に登場した初代モデルからコンセプトを継承しつつ、先代モデルから全長が25mm、全幅が65mm、全高が10mm、ホイールベースが40mm増えた4935×2005×1770mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2975mmにサイズアップ。ゆとりある室内スペースを実現すると同時に、低重心を強調する存在感あるシルエットが与えられ、BMWらしい走行性へのこだわりと高い実用性を兼ね備えたモデルになっている。基本的な乗車定員は5名だが、オプションの「サード・ロー・シート」を装着すると7名乗車も可能となる。

モデルエンジン変速機駆動方式ステアリング位置価格
X5 xDrive35d Standard直列6気筒DOHC 3.0リッターディーゼル8速AT4WD9,200,000円
X5 xDrive35d M Sport9,990,000円
新型X5プロモーションムービー(59秒)
新型X5のボディサイズは4935×2005×1770mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2975mm
新型X5

 車体の骨格では車両前方に高張力鋼板を多用して、強度を高めながら先代モデルから約15.5kgの軽量化を実現。足まわりではスチール製サスペンションを採用するほか、M Sportのオプションとして、「4輪アダプティブ・エア・サスペンション」をXモデルで初めて導入。各ホイールに設置するセンサーで路面状況や荷重を常に検知する4輪アダプティブ・エア・サスペンションでは、必要に応じて車高を上下40mmまで自動調整。車高の手動調整も可能で、安定感のある快適な走りを維持するほか、悪路走行時や重量物を乗せる際など、ドライバーの好みや状況に応じて設定することが可能となっている。

 パワートレーンでは最高出力195kW(265PS)/4000rpm、最大トルク620Nm(63.2kgfm)/2000-2500rpmを発生する「B57A30A」型の直列6気筒DOHC 3.0リッターディーゼルを採用。8速ATのトランスミッションとBMW独自の4WD技術「xDrive」によって路面に伝える。0-100km/h加速は6.5秒で、WLTCモード燃費は11.7km/L。

265PS/620Nmを発生する直列6気筒DOHC 3.0リッターディーゼルにより、0-100km/h加速6.5秒の動力性能を備える
新型X5の走行イメージ

 内装では、ドライバーに必要な情報を適切なタイミングで伝えることをコンセプトにしたBMWの新しい表示・操作システム「BMW Operating System 7.0」を採用。12.3インチの「フルデジタル・メーターパネル」とカスタマイズ可能な10.25インチの「コントロール・ディスプレイ」を備えており、コントロール・ディスプレイはステアリングのボタンやセンターコンソールの「iDrive コントローラー」ほか、ディスプレイでのタッチ操作、音声コントロール、ジェスチャーコントロールに対応している。また、M Sportでは改良されたヘッドアップ・ディスプレイを標準装備している。

 2013年からBMWが輸入車として初めて導入した「BMW コネクテッド・ドライブ」は、車載通信モジュールによってネットワーク接続を行ない、「もしもの時に備える万全の安全性」「カーライフを進化させる革新の利便性」「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供する総合テレマティクス・サービス。2018年8月からは新しいスマートフォン向けアプリ「BMW Connected」を導入して、クルマ、ユーザー、情報をシームレスにつなげて“快適でスマートなモビリティライフ”をサポートする新しいパーソナル・アシスタント・サービスとなっており、新型X5に標準装備されている。

 このほかにも新型X5では、高性能3眼カメラと2兆5000億回/秒の演算能力を持つ画像処理プロセッサーを組み合わせ、正確で迅速な危険予測を可能とした各種運転支援システムを採用。「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」「レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)」「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」「サイド・コリジョン・プロテクション」「衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)」「クロス・トラフィック・ウォーニング」などの機能により、安全で快適なドライブを実現する。

 また、ボディサイズを拡大した新型X5では、車両が直前に前進したルートを最大50mまで記憶して、同じルートをバックで正確に戻ることが可能な「リバース・アシスト機能」を「パーキング・アシスタント」に追加している。

新型X5のインテリアではレザーのシート表皮やトリム類、ウッドパネルなどで高級感を演出しつつ、カーナビの地図表示も可能な12.3インチの「フルデジタル・メーターパネル」、多彩な操作に対応する10.25インチの「コントロール・ディスプレイ」などを備えて先進性を高めた
センターコンソールには「iDrive コントローラー」のほか、ドライブモードを選択するボタンを設定。「4輪アダプティブ・エア・サスペンション」をオプション装着した場合は車高を手動調整するスイッチもレイアウトされる
ラゲッジスペース容量は650L。分割可倒式のリアシートをアレンジして容量の拡大も可能となっている