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富士スピードウェイで行なわれたSTI30周年記念イベント「STI MOTORSPORT DAY」レポート
SUPER GTとニュル24時間レースで「必ず勝っていく」と平川社長が宣言
2019年3月11日 05:00
- 2019年3月10日 開催
スバルのモータースポーツ統括会社であるSTI(スバルテクニカインターナショナル)は3月10日、富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)でファンイベント「STI MOTORSPORT DAY」を開催した。
STIが1988年4月2日に創立されてから30周年が経過したことを記念して行なわれたこのイベントは、駐車料金(前売り1000円、当日1500円)の支払いだけで、誰でも無料で参加可能となっており、約2800人が会場に足を運んだ。
イベントでは、2019年のシーズンを戦うために開発されたニュルブルクリンク24時間レース参戦マシン「SUBARU WRX STI」、SUPER GT GT300クラス参戦マシン「SUBARU BRZ GT300」の2台によるテスト走行が来場者に公開されたほか、特設ステージを使った各種トークショー、当日抽選で参加が決定されたレーシングカー同乗走行、コンプリートカー「S209」の日本初展示などが実施された。
富士スピードウェイのレーシングコースを使った2台のテスト走行では、車両の状態をチェックするため定期的にピットインを行ないつつ、約4時間にわたって走行が行なわれた。来場者は通常の観戦スタンドに加え、通常は立ち入れないピットウォール沿いの場所でも走行を見学でき、間近を駆け抜けるレースマシンの迫力ある走りを体感していた。
レーシングコースを使うもう1つのイベントとなったレーシングカー同乗走行では、「WRX STI」をベースとした全日本ラリー参戦マシンなど3台を用意。また、終盤にはサプライズとして2016年のニュルブルクリンク24時間レースで使用されたSUBARU WRX STIの同乗走行も行なわれた。
SUPER GTとニュル24時間レースで「必ず勝っていく」と平川社長
最初の屋外ステージイベントとして実施された「オープニングステージ」では、スバルテクニカインターナショナル 代表取締役社長 平川良夫氏があいさつを実施。
平川社長は来場したスバルとSTIのファンに向けて、2018年は心配させることも多かったSUPER GTとニュルブルクリンク24時間レースで「必ず勝っていく」と宣言。ファンと濃い会話をして充実したシーズンオフを過ごせたことが自信の要因になっていると語り、この会場内で2019年シーズンの参戦マシンを展示していることを紹介。マシンの仕上がりを確認してほしいと述べ、今シーズンのレースを楽しみにしてほしいと語りかけた。
STIのニュルブルクリンク24時間レース参戦で総監督を務める辰己英治氏は、STIとして初めてとなるイベント開催に向け、事前の天気予報がわるかったことなどもあって来場者が少ないのではないかと心配していたが、多くのファンが足を運んでくれたことに感動したとコメント。これまでに5勝を果たしているニュルブルクリンク24時間レースだが、未熟な部分もあってファンに必ずしも満足してもらえない部分があったと語りつつ、2019年の体制はしっかりと固まりつつあり、この場でファンから受けた声援も後押ししてきっとよい結果に結びつくと信じていると語り、さらなる応援を願った。
STIのSUPER GT参戦で総監督を務める渋谷真氏は、2018年は優勝1回を獲得しつつ、完走できないレースもあったことで悔しい思いをしたほか、ファンに悲しい思いをさせてしまったことを振り返り、2019年シーズンはそれを払拭するべくマシン作り、体制作りに取り組んできたと説明。昨シーズンよりも強く、速いマシンに進化したSUBARU BRZ GT300を応援してほしいとコメントしている。
会場となった富士スピードウェイのパドックエリアには、スバル車などに対応するカスタマイズパーツのメーカーも多数ブースを出展。製品やデモカーなどの展示を行なった。