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トヨタ、「グランツーリスモSPORT」で開催する「GR Supra GT Cup」をリアルなスープラ開発に活用

スープラ開発責任者 多田氏とポリフォニー・デジタル 山内社長がトークセッション

2019年3月16日(現地時間) 開催

2019年GR Supra GT Cup

 トヨタ自動車「GR スープラ」開発責任者 多田哲哉氏とポリフォニー・デジタル 山内一典社長のトークセッションが3月16日(現地時間)、フランス・パリで開催された「グランツーリスモSPORT」ワールドシリーズ開幕イベント「FIA GT チャンピオンシップ ワールドツアー1」の中で行なわれ、トヨタが「グランツーリスモSPORT」で開催する「GR Supra GT Cup」の狙いが話された。

 このトークセッションの前日3月15日にTOYOTA GAZOO Racingは、PlayStation4用ソフトウェア「グランツーリスモSPORT」において、グランツーリスモシリーズ初のグローバルワンメークレース「GR Supra GT Cup」を4月から開催すると発表。GR Supra GT Cupの開催期間は4月~10月で、予選はオンラインでグローバルに実施。決勝は10月の東京モーターショー会場にてリアルイベントを開催予定としている。

 多田氏と山内氏のトークセッションでは、この「GR Supra GT Cup」開催の狙いについて、世界一速いスープラのドライバーを探すことに加えて、毎年アップデートしていくスープラの開発にも参加してもらう狙いがあることが明かされた。

TOYOTA & Gran Turismo Trackside Talk

 多田氏は「できるだけ多くのグランツーリスモファンに乗ってもらいたいというのは第一ですが、スープラはスポーツカーなので毎年エンジンもシャシーもアップデートしていくつもりです。それに合わせて、GR Supra GT Cupのスープラも山内さんにアップデートしてもらうつもりです」とコメント。

 加えて、多田氏は「GR Supra GT Cupのドライバーの皆さんが走った時の不満とか、いいところとか、いろんな乗り味についてのコメントをぜひわれわれに届けていただきたい。そのコメントをもとに、リアルのスープラをアップデートしていきたいと思っています。GR Supra GT Cupのドライバーは、チームスープラの一員として開発にも参加していただきたいという思いですので、ぜひ挑戦をお待ちしております」とのメッセージを話した。

GR Supra GT Cup 参加ドライバーの声がスポーツカー開発に反映される

 なお、TOYOTA GAZOO Racingでは、2019年から新たにeモータースポーツをモータースポーツ活動の柱の1つと位置付けており、このGR Supra GT Cup開催に加えて、グランツーリスモシリーズのFIA(国際自動車連盟)公認のオンライン選手権「FIA GT チャンピオンシップ」でのオフィシャルパートナーとなってeモータースポーツに本格参入する。

GR Supra GT Cup開催概要

・レース名称:GR Supra GT Cup
・開催期間:2019年4月~10月
・開催場所
予選:オンラインでグローバルに実施
決勝:10月東京モーターショー会場にてリアルイベントを開催
・ラウンド
予選:13ラウンド(予定)
決勝:1試合
・参加条件:PS4およびPS4用ソフトウェア『グランツーリスモSPORT』の所有者(年齢6歳以上)
・エントリー方法:TGR公式Webサイト内「GR Supra GT Cup」特設ページにて4月上旬頃公開予定

 各ラウンドのサーキットの詳細情報などは、TOYOTA GAZOO Racing公式Webサイト内「GR Supra GT Cup」特設ページにて順次公開される。