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DS、先行輸入した「DS 3 クロスバック」をDS STORE 東京で公開

全国9店舗のDS専売店で6月30日まで巡回展示

2019年4月6日~6月30日 実施

先行輸入された「DS 3 クロスバック La Premiere」

 DS Automobiles(プジョー・シトロエン・ジャポン)は4月5日、東京都港区南青山にあるフラグシップストア「DS STORE 東京」で、2019年中旬に発売予定のコンパクトラグジュアリーSUV「DS 3 クロスバック」を公開した。

 この車両は4月6日~6月30日に全国9店舗のDS専売店で巡回展示を行なう「NEW DS 3 CROSSBACK ROAD SHOW」に向けて先行輸入されたUK仕様のモデルで、用意された2台のうち、ノアールペルナネラ×ダイヤモンドレッドのボディカラーが与えられた「DS 3 クロスバック La Premiere」が一般公開に先駆けて披露された。

 この巡回展示では期間中の週末ごとに実車展示が行なわれるほか、モータージャーナリストの河口まなぶ氏などが登場するトークショーも実施される。開催日程などについては関連記事の「DS、2019年中旬に導入予定の『DS 3 クロスバック』UK仕様を全国9店舗で先行展示」も参照いただきたい。

東京都港区南青山にある「DS STORE 東京」

 DS STORE 東京で展示されたUK仕様のDS 3 クロスバック La Premiereは、先行導入車として4月15日からオンライン予約が開始されるデビュー記念車の同等モデル。

 ボディはノアールペルナネラ×ダイヤモンドレッドの2トーンカラーで、全体の黒と赤いルーフという塗り分けはLa Premiereだけに用意される予定。そのほかの特別装備は、エクステリアではドアミラーのグラフィック、ヘッドライトまわりのトリムカラーがブラックになっていることなど。さらにデビュー記念ということで「1」のエンブレムをボンネット先頭に配置したほか、フロントドア下部にも専用エンブレムを装着している。

 室内も単色ではないムラ染め風のレザーを一部に配置する専用レザーシートを装着し、レッドの内装色もLa Premiereだけの設定になるという。

 そのほか、装備の詳細や価格は4月15日の受注開始時に明らかになるとのこと。La Premiereでは安全装備などもフル装着状態になる見込みの一方で、価格は同等クラスのプレミアムブランドからリリースされているコンパクトSUVで、同程度の装備を備えたものに近くなるという。

DS 3 クロスバック La Premiere

 DS 3 クロスバックの基本的なスペックは、ターボチャージャー付きの直列3気筒 1.2リッターエンジンを搭載し、プジョー、シトロエン、DSで使われる新しいプラットフォーム「CMP」を採用する。海外仕様のボディサイズは4118×1791×1534mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2558mm。ラゲッジスペース容量は350L。

 デビュー記念モデルのLa Premiereではレザーシートなどが標準装備となるが、通常モデルではファブリックシートなども用意される予定。

 エクステリアで特徴的な点は、格納式のドアハンドルや、ドアウィンドウの縁取りであるモールが見えないことなどがある。ルーフにはアンテナなどを設定せず、ルーフとボディカラーが別の2トーンカラーとなる。

DSの特徴的なフロントグリルとDS MATRIX LED VISIONヘッドライト
デビュー記念ということで「1」のエンブレムが装着される
ルーフはボディと別の色になり、アンテナやレールなどは設定しない。全高もSUVとしては低い1534mm(海外仕様の数値)
自動格納ドアハンドルは、キーを持った人が接近するとハンドルがポップアップするほか、ハンドルをプッシュしてもせり上がる
215/55R18のタイヤと専用ホイール
特徴的なBピラー。ドアウィンドウの縁にあるモールが見えようにしている所も特徴
リアからフロントにかけての側面
ドアミラーにグラフィックが施される
リアまわり。バンパーに2つのエキゾーストエンドを組み込むスタイル
ターボチャージャー付きの直列3気筒 1.2リッターエンジンを搭載
給油口は左後方向となり、キャップ付きタイプ
フロントドアの左右下部に装着されるLa Premiereのエンブレム

 インテリアでは、DSのエンブレムをイメージしたひし形のモチーフを随所に使っていることが特徴。エアコンの吹き出しや操作スイッチをはじめ、シフトセレクター左右にあるスイッチ類もグラフィックでひし形のイメージを持たせている。

 また、オーディオのドアスピーカーもひし形で、リアウィンドウのボトムラインがキックアップしている部分にもトゥイーターを配置。リアシートでも理想的なポジションにスピーカーがあり、高い音質で楽曲が楽しめる。

DS 3 クロスバックのインテリア。ステアリングホイールのセンターパッドもレザー張りでDSのエンブレムを備える
エアコンの吹き出し口や操作パネルはひし形をモチーフとしたもの
センターコンソールに横長のディスプレイを配置
メーターパネルは「フルデジタルドライビングディスプレイ」
DCソケットの他にUSBポートも装備
特徴的なデザインのシフトセレクターを採用。前方側のトレーに無線充電の「Qi(チー)」を備える
ペダル脇に大型のフットレストを用意する
ヘッドアップディスプレイも装備している
オーバーヘッドコンソールにはシートベルト警告などを表示するほか、「SOS」と書かれた赤いボタンも用意されているが、国内導入車への装備は未定
La Premiereは専用のレザーシートを装備し、座面や背もたれのサイド部分にムラ染めのようなレザーが組み合わされる
La Premiereはレザーのドアトリムも装着される
リアシートもフロント同様のレザーが組み合わされたものとなる
リアウィンドウのボトムラインがせり上がった部分にトゥイーターが配置される
リアドアのトリム
容量350Lのラゲッジスペース
ラゲッジスペースのフロアボード前方にあるのは、下にあるウーファーの音を通すためのネット

 DS 3 クロスバックは2019年中旬に国内発売予定だが、本国でも発売予定の純EV(電気自動車)仕様「DS 3 クロスバック E-TENSE」の日本導入については現在のところ未定。

 採用するプラットフォーム「CMP」は純EVにそのまま対応するよう開発され、DS 3 クロスバック E-TENSEでは50kWhのバッテリーを搭載する。今後、CMPを採用する見込みのプジョー、シトロエン、DSのコンパクトクラスのEV化にも期待が持てる。

DS STORE 東京