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トヨタ、新型「ハイランダー」をニューヨークショー 2019で世界初公開。TNGA採用の3列シートSUV
米国で販売開始後に販売国・地域を拡充予定
2019年4月17日 15:03
- 2019年4月17日 発表
トヨタ自動車は4月17日、3列シートSUVの新型「ハイランダー」(米国仕様)を米ニューヨーク国際オートショー 2019(会期:プレスデー4月17日~18日、一般公開日4月19日~28日)で世界初公開すると発表した。米国でガソリンモデルを12月から、ハイブリッドモデルを2020年2月からそれぞれ発売する予定。その後、海外市場に順次投入され、海外における販売国・地域も拡充予定としている。
ハイランダーの初代モデルは、市街地走行や多人数乗車にも適したミッドサイズSUVとして、日本では2000年から日本名「クルーガー」として、米国では2001年からそれぞれ販売を開始。以来3代にわたり、走行性能や3列シートの採用をはじめとする居住性などさまざまな面で改良を重ね、2018年には北米・中国・豪州・ロシアを中心に、世界で年間約39万台を販売する3列シートSUVの主力モデルと位置付けられている。
4代目となる新型ハイランダーでは、TNGA(Toyota New Global Architecture)のプラットフォームやパワートレーンの採用により、快適性や安全性を含めた基本性能、燃費性能を一段と高めたという。
新型ハイランダーの主な特徴として、取りまわしやすいサイズを維持しながらも全長を従来比で60mm伸ばすことにより、荷室容量を大幅に拡大して使い勝手を向上。また、2列目シートのスライド量を30mm増やして3列目の居住空間を拡大し、広々とした室内空間も可能にした。
パワートレーンは、ガソリンモデルのV型6気筒エンジンのほか、ハイブリッドモデルではTNGAによる直列4気筒 2.5リッターエンジンのハイブリッドシステムを新搭載して、燃費を従来比で17%向上させた。
4WDシステムは、ガソリンモデルの上級グレードに前後および後輪の左右駆動力を最適に制御する「ダイナミックトルクベクタリング機構」を新搭載。コーナリングや悪路走行時においても優れた操縦安定性とトラクション性能を発揮するほか、2WD走行時は後輪に動力を伝達する駆動系の回転を停止させて燃費向上を図る「ディスコネクト機構」を全グレードに搭載。
ハイブリッドモデルに新搭載した4WDシステムは、従来型から最大トルクを30%増加させた後輪を駆動する電気モーターや、走行状態に応じて適切に後輪にトルクを配分する新制御により、高い走破性と優れた操縦安定性を実現させたという。
そのほか、最新型の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車標準装備。また、マルチメディア機能においては、上級グレードへの12.3インチの大型スクリーンの新設定に加えて、全グレードでAndroid Auto、Apple CarPlay、Amazon Alexaなどを利用可能にするなど利便性を向上させた。
なお、ハイランダーを生産する米インディアナ工場では、需要の高まりを受け、約6億ドルを投じて、工場全体の刷新とともに新型ハイランダーの生産能力を年間4万台追加予定。