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トヨタ、新型「RAV4」フルモデルチェンジ。世界初「ダイナミックトルクベクタリングAWD」採用
パワートレーンも新開発の2.0リッターガソリンエンジン&2.5リッターハイブリッドをラインアップ
2019年4月10日 13:30
- 2019年4月10日 発売
- 260万8200円~381万7800円
トヨタ自動車は4月10日、フルモデルチェンジした新型「RAV4」を発売した。価格は260万8200円~381万7800円。
新型RAV4は開発コンセプトを「Robust Accurate Vehicle With 4 Wheel Drive(SUVらしい力強さと使用性へのきめ細やかな配慮を兼ね備えた4WD)」と定め、SUVらしい力強さと洗練さを融合したデザインを採用。使い勝手のよい小物入れやカップホルダーに加え、クラストップレベルのラゲッジスペースを確保した。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
X | 直列4気筒 2.0リッター「M20A-FKS」 | CVT | 2WD(FF) | 2,608,200円 |
4WD(ダイナミックトルクコントロール4WD) | 2,835,000円 | |||
G | 3,202,200円 | |||
G“Z package” | 4WD(ダイナミックトルクベクタリングAWD) | 3,348,000円 | ||
Adventure | 3,137,400円 |
モデル | ハイブリッドシステム | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|
HYBRID X | リダクション機構付のTHS II(直列4気筒2.5リッター「A25A-FXS」) | 2WD(FF) | 3,202,200円 |
4WD(電気式4輪駆動E-Four) | 3,450,600円 | ||
HYBRID G | 3,817,800円 |
新型RAV4のボディサイズは4600×1855×1685mm(全長×全幅×全高)で、19インチアルミホイールを装着する「G“Z package”」は全高が1690mm、「Adventure」は4610×1865×1690mm(全長×全幅×全高)となる。ホイールベースは全車2690mm。
パワートレーンは、ガソリン車とハイブリッド車の2種類を設定。TNGAの思想に基づいた「2.0リッター ダイナミックフォースエンジン」を搭載するガソリン車は最高出力126kW(171PS)/6600rpm、最大トルク207Nm(21.1kgfm)/4800rpmを発生する直列4気筒 2.0リッター「M20A-FKS」型エンジンと無段階変速機「Direct Shift-CVT」の組み合わせ。
ハイブリッド車はTNGAの思想に基づいたエンジン「2.5リッター ダイナミックフォースエンジン」を搭載した新型2.5リッター ハイブリッドシステムを採用。最高出力131kW(178PS)/5700rpm、最大トルク221Nm(22.5kgfm)/3600-5200rpmを発生する直列4気筒 2.5リッター「A25A-FXS」型エンジンと、フロントに最高出力88kW(120PS)、最大トルク202Nm(20.6kgfm)を発生する「3NM」型モーターを搭載。加えて、4WD車はリアに最高出力40kW(54PS)、最大トルク121Nm(12.3kgfm)を発生する「4NM」型モーターを搭載する。システム最高出力はE-Four車が163kW(222PS)、2WD車が160kW(218PS)。トランスミッションは電気式無段変速機を組み合わせる。
WLTCモード燃費は2WDのガソリン車が15.8km/L、4WDのガソリン車が15.2km/L、2WDのハイブリッド車が21.4km/L、4WDのハイブリッド車が20.6km/L。
走行面では、ドライバーの感性を重視した走りと乗り心地の両立を求め、「Confident&Natural」をコンセプトに、路面の凹凸や横風などの外乱に対して車両が安定している安心感(Comfident)と、ドライバーの意のままに操れる自然で正確なハンドリング(Natural)の実現を目指して開発。
4WDモデル全車に駆動力、4WD、ブレーキ、ステアリングを統合制御する「AWD Integrated Manegemant(AIM)」を搭載し、路面や運転状況に合わせて選択できるマルチテレインセレクトやTRAILモード、ドライブセレクトの走行モードに応じて各制御を最適化。優れた操縦安定性と走破性、快適な走行性能を実現した。
さらに、世界初となる新開発の4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」により優れた走行性能を実現。このシステムは走行状況に応じて前後のトルク配分を行なうほか、後輪トルクを左右独立で制御する「トルクベクタリング機構」により、ドライバーの狙い通りのラインを安定した車両姿勢で走行する高い旋回性能を発揮する。また、4WD走行が不要と判断した場合は、後輪に動力を伝達させる駆動系を切り離す「ディスコネクト機構」を採用して燃費向上に貢献した。
ハイブリッド車の4WDシステムは、最新のハイブリッド技術を継承した新型E-FOURを採用。後輪の最大トルクを増加させるとともに、前後輪トルク配分を100:0~最大20:80まで変更可能な新制御を採用。コーナリング中の前後輪トルク配分を最適に制御して操縦安定性を高めたほか、後輪のトルクを上げたことで降雪時や雨天時の登坂発進時の安心感を向上させた。
アクティブと都会感を両立したデザイン&使い勝手良好なパッケージ
エクステリアは、デザインコンセプト「Adventure&Refined」に基づき「アクティブで力強いワクドキ感(Adventure)」「都会にも似合う洗練さ(Refined)」を合わせ持つデザインにするとともに、オフロード性能やSUVらしいリフトアップ感に効果のある大径タイヤを採用。ボディ形状は幾何学形状の八角形(オクタゴン)2つを90度ずらしてはめ合わせた「クロスオクタゴン」を造形テーマにして、随所に多角形を織り込みタフさと安定感のある個性的なデザインを表現した。
オフロードイメージを象徴するグレードとなるAdventureは、力強い押し出し感を表現する専用フロントグリルと大型フロントスキッドプレート、ボディのリフトアップ感を強める専用フロントバンパー、フロントフォグランプベゼルを装備したほか、専用デザインの19インチアルミホイール、大径化したホイールアーチモールによって足まわりの力強さを強調するなど、オフロードイメージの強化を図った。
ボディカラーはAdventure専用に新規開発した「アーバンカーキ」を含む全8色を設定。加えて、Adventureではルーフ用の新規開発色「アッシュグレーメタリック」を組み合わせたツートーンカラー全4色を選択可能とした。
インテリアでは、インストルメントパネルを低くすることで圧迫感を抑えたほか、室内から見えないように設計したワイパーなどによりすっきりとした前方視界を確保。また、ドアミラー取付位置の最適化やサイドの三角窓による斜め前方視界に加え、リアクォーターガラスの拡大やリアドア後部のピラー断面を小さくすることによる斜め後方視界も良好なものとした。
便利な装備として、インストルメントパネルの運転席側と助手席側、およびセンタコンソールに小物類を置けるオープントレイを配置。充電用USB端子をコンソールボックス内部に2個、後端部に2個標準装備して各席で使えるようにした。また、スマートキーを携帯した状態でリアバンパーの下に足を出し入れするとリアゲートが自動開閉する「ハンズフリーパワーバックドア」を設定した。
ラゲッジスペースは、リヤシート使用状態でもミディアムSUVクラストップレベルの容量580Lを確保。さらに、6:4分割可倒式リアシートや、ラゲッジ床面の高さを2段階に調節できる2段デッキボードを採用して、荷物の形や大きさに応じた使い方ができるラゲッジスペースを実現。2段デッキボードは裏面を樹脂製としたため、反転させることで雪や泥などで汚れたものも気兼ねなく積み込むことができるようになっている。
「安全・安心」「快適・便利」な先進機能
安全面に関しては、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備。加えて、駐車場での安全を支援する「パーキングサポートブレーキ(静止物、後方接近車両)」も採用した。
Toyota Safety Sense
・歩行者検知(昼間・夜間)および自転車運転者検知(昼間)を行ない、衝突回避支援または被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」
・前方車両の追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」
・レーダークルーズコントロール使用時に同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」
・ハイビームとロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム(AHB)」
・カメラで認識した道路標識をディスプレイに表示することで道路標識の見落としを減らして安全運転を促す「ロードサインアシスト(RSA)」
・先行車が発進したことに気付かず停止し続けた場合、ドライバーに通知を行なう「先行車発進告知機能」
パーキングサポートブレーキ(静止物、後方接近車両)
・低速走行時に壁や車両を検知する「インテリジェントクリアランスソナー」
・後退時に左右後方から接近する車両を検知して衝突被害の軽減に寄与する「リヤクロストラフィックオートブレーキ」
なお、車載通信機DCMを全車に標準装備し、T-Connectサービスを3年間無料で提供。24時間365日、専任のオペレーターに口頭で目的地設定や情報検索を依頼できるオペレーターサービスに加え、突然の事故や急病時にヘルプネットボタンを押すだけで専門のオペレーターに繋がり、車両位置情報に基づいて迅速に緊急車両を手配する「ヘルプネット」も利用可能。さらに、エアバッグ作動時には自動でオペレーターに接続してドクターヘリなどの早期出動判断を行なう「D-Call Net」にも対応している。