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日産、新たにCOO選任など役員体制変更。スキラッチ氏が副社長を退任
2019年4月24日 00:00
- 2019年4月23日
日産自動車は4月23日、5月16日付けの役員体制を発表。新たにCOO(最高執行責任者)に山内康裕氏、Vice COO(副最高執行責任者)にクリスチャン・ヴァンデンヘンデ氏を選任。また、5月15日付で副社長のダニエレ・スキラッチ氏が退任することもあわせて発表した。
そのほかの役員体制では、執行役員の星野朝子氏、川口均氏、中畔邦雄氏が新たに副社長に就任する。
さらに、事業の安定化を優先課題の1つと捉え、パフォーマンスリカバリー専任役員として、これまで生産技術を担当してきた関潤氏を任命した。
また、同社の最高意思決定機関となるエグゼクティブ・コミッティ(EC)の新メンバーに、副社長に就任する星野氏、川口氏、パフォーマンスリカバリー専任役員となる関氏のほか、中国事業を担当する内田誠氏、北米事業を担当するホセ・ルイス・バルス氏を加えた。
今回の変更は、3月27日開催の同社取締役会において報告されたガバナンス改善特別委員会の提言を踏まえて、4月23日の取締役会にて決議されたもの。今回の変更は、ガバナンスの改善・強化、事業の安定化を目指して経営体制の強化を図るものとしている。
今回、副社長を退任するスキラッチ氏は2015年に日産に入社。日産やダットサン、インフィニティの各ブランドの責任者を務め、これまで幅広い日産の事業において大きな成果を挙げたとしている。また、スキラッチ氏の退任は、欧州で新たなキャリアを目指したいという本人の申し出によるものという。
スキラッチ氏について、CEOの西川廣人氏は「当社のEV事業の強化や『ニッサン インテリジェント モビリティ』の普及に尽力されたほか、自動運転や電動化、コネクテッド戦略を軸とした当社の中期的なビジョンの策定をリードされました。また、e-POWERやプロパイロット技術の導入を成功に導き、日本事業における『ノート』や『セレナ』の販売に大きく貢献しました。これまでの多大な貢献に感謝するとともに、今後の益々の活躍を祈念しています」とコメントしている。