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インフィニティ、2020年半ばにグローバル本社を香港から横浜に移転

日産自動車との連携をより強化

2019年5月30日 発表

 インフィニティ モーター カンパニーは、今後3年にわたるインフィニティブランドの電動化を念頭に、効率をさらに追求し、日産自動車との連携をより強化するための戦略計画を発表。2020年半ばにインフィニティグローバル本社を、香港から日産の本社がある横浜に移転するとした。

 同社は2012年から香港に本社を置いており、戦略計画の一環となる横浜への本社移転は「競争が激しく、混沌とした自動車産業において、事業全般にわたり効率を高める上でも非常に重要な移転」との位置付け。今後、日本に拠点を置くグローバルデザインや研究開発、生産といったファンクションとさらに融合し、電気バッテリーの発展や電動パワートレイン「e-POWER」の搭載を推進していく。

 なお、現在インフィニティの香港本社には180人の従業員が勤務しており、日本に移動しない従業員については、サポートを行なう予定。

 戦略計画では、インフィニティの最大成長市場である北米と中国を引き続き優先するとともに、東欧、中東、アジア・オセアニア地域においても成長を目指すとした。今後も独立性を保って事業展開し、ユニークで高品質なブランドアイデンティティーを極めていくと同時に、日産自動車とアーキテクチャやテクノロジー、事務管理部門といったファンクションを共有して経営効率を更に高めていくとのこと。

 インフィニティはブランドの電動化を予定しており、ディーゼル車を廃止して最良のオポチュニティに資産を投入。北米においてはSUVラインアップのさらなる充実を図り、中国においては今後5年間で新型5車種を投入し、販売の質と残存価値の向上を目指すという。これらの計画は「プレミアムセグメントにおいて一番手のチャレンジャーになる」というブランドビジョンの一環としている。