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2019 DTM 第4戦レポート。アウディのレネ・ラストが今季3勝目。ランキングトップを堅守
レース2でBMWのブルーノ・スペングラーが今季初優勝
2019年7月17日 20:44
- 2019年7月6日~7日(現地時間) 開催
DTMの第4戦が7月6日~7日(現地時間)、ドイツのノリスリンク(2300m)で開催された。DTMカレンダーの唯一のストリートサーキットとなるノリスリンクは、ドイツのニュルンベルグ郊外の道路を閉鎖したコース。第4戦のレース1とレース2がそれぞれ18台で69周と70周で行なわれた。
レース1は、アウディのレネ・ラストが優勝、2位はアウディのニコ・ミューラー、3位にBMWのジョエル・エリクソンが入った。2018年のレース2で優勝したニュルンベルグ近郊出身のBMWのマルコ・ウィットマンは振るわず8位。
レース2は、BMWのベテラン ブルーノ・スペングラーが2017年のノリスリンク以来の2年ぶりの勝利で今季初優勝を飾った。2位にアウディのジャミー・グリーン、3位にアウディのマイク・ロッケンフェラーが入りベテラン勢が表彰台を独占した。
2レースを終えた時点でレネ・ラストが127ポイントでトップを堅守。2位はアウディのニコ・ミューラーで102ポイント、1ポイント差でBMWのフィリップ・エング(101ポイント)が3位。BMWのブルーノ・スペングラーが7位から4位に浮上している。
レース1はアウディのレネ・ラストが今季3勝目
アウディのレネ・ラストが93ポイントでトップ、2位はBMWのフィリップ・エング(83ポイント)、3位はアウディのニコ・ミューラー(76ポイント)で迎えた第4戦のレース1。
予選2番手を獲得していたBMWのフィリップ・エングは、予選中にアウディのマイク・ロッケンフェラーの走行を妨害したとして3ポジション降格のペナルティで5番グリッドからスタート。また、予選で3番グリッドを獲得したアウディのロイック・デュバル、8番グリッドを獲得していたアウディのマイク・ロッケンフェラーはともにその後の検査でセッション中にブレーキの冷却水を足したレギュレーション違反(途中でブレーキの冷却システムに液体を足すのは禁止)でタイムを抹消されて最後尾グリッドからのスタートとなった。
ポールポジションはアウディのニコ・ミューラー。BMWのブルーノ・スペングラーが2番グリッド。3番グリッドスタートのレネ・ラストがスタートに失敗して出遅れる。
ニコ・ミューラーがトップでターン1をクリアして先行。その後ろでは2番手スタートのブルーノ・スペングラーと5番手スタートのフィリップ・エングがBMW同士の2位争い。ブルーノ・スペングラーが2位をキープ。
各車し烈なポジション争いで右側から押されたアストンマーティンのポール・ディレスタがピエトロ・フィッツパルディに接触して押し出した形に。ピエトロ・フィッツパルディはピットに戻るが、ダメージが大きくリタイアに終わった。
スタートで出遅れたレネ・ラストだったが、1周目に13位に、2周目には10位、11周目には5位と快進撃で、26周目に2位に浮上すると30周目にトップに立ちレースをリードして優勝。今季3勝目を挙げた。
BMWのティモ・グロックを含む数台がターン4でクラッシュしてティモ・グロックがリタイアするなど、レースは13台が完走。ドイツのトップモデルのレナ・ゲアケさんのチェッカーフラッグでレースが終了。
レース2はBMWのブルーノ・スペングラーが今季初優勝
レース2(70周)は、アウディのレネ・ラストがポールポジション。スタートでレネ・ラスト、2番グリッドからスタートしたニコ・ミューラー、3番グリッドスタートのロイック・デュバルのアウディの3台が横並びでターン1へ。
5番グリッドからスタートしたBMWのブルーノ・スペングラーが立ち上がりで3台のアウディの隙をつき、インから一気にトップに浮上すると中盤のタイヤ交換で順位が変動するが、ほとんどトップを走行して優勝。今季初優勝を飾った。
レネ・ラストは、ターン1の立ち上がりでブルーノ・スペングラーに先行を許すも2位をキープしていたが、ターン2で3位のニコ・ミューラーに接触されターン2の立ち上がりでバランスを崩してストップし、最後尾となる。しかし、猛進撃を続け7位でレースを終え、ポイントランキングトップを堅守した。完走は16台。
レース前にはポールポジションのレネ・ラストにバイエルン州長のマルクス・ゼーダー氏が激励に訪れ、レース後にITR代表のゲルハルト・ベルガー氏と抱き合って別れを惜しんでいた。
女性限定の「Wシリーズ」。マルタ・ガルシア(スペイン)が優勝
2019年からスタートしたドライバーを女性に限定したフォーミュラカー(F3)の「Wシリーズ」。DTMのサポートレースとして6レースが開催されている。チェアマンはデビッド・クルサード氏。
Wシリーズの第4戦(土曜日決勝)は19台で36周のレースで行なわれ、ポールポジションからスタートしたマルタ・ガルシア(スペイン)が優勝。2位ベーツク・ビセー(オランダ)、3位ジャミー・チャドウィック(イギリス)の3人が表彰台に上がった。日本の小山美姫は9番グリッドからスタートして6位だった。完走は15台。
ドライバーズポイントのトップはジャミー・チャドウィックで83ポイント、2位はベーツク・ビセーの73ポイント、3位はマルタ・ガルシアの60ポイント。小山美姫は30ポイントで6位につけている。