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EWCシリーズ初開催の「セパン8耐」、日本の15チーム以上が参戦へ
2019-2020 EWC 第2戦として2019年12月14日開催。鈴鹿8耐の予備予選も担うレースに
2019年7月27日 18:16
- 2019年7月27日 開催
モビリティランドは7月27日、2019-2020年シーズンのEWC(FIM 世界耐久選手権)で初開催となる、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおける「セパン8時間耐久レース」に関する説明を行なった。
セパン8耐はEWC第2戦として2019年12月14日に開催予定。EWC最終戦となる2020年7月19日開催の鈴鹿8時間耐久レースの予備予選としての役割も担い、最大で60台が参戦する。日本からは少なくとも15チームが出場する見込み。
世の中がアジアと、海外と一緒にやっていかないとならない時代
来年度2019-2020年シーズンのEWCは、現在のところ5レースの開催が予定されている。セパン8耐はその2戦目に行なわれ、アジア地域開催のEWCとしては日本の鈴鹿に続き2つ目となる。最終戦となる鈴鹿8耐の予備予選としての役割ももち、セパン8耐に出場したEWCクラス、SSTクラスのチームのうち、それぞれの表彰台に上った3チームが自動的に鈴鹿8耐の出場権を得る。
Eurosport Events代表のフランソワ・リベイロ氏によれば、最大で60台のマシンが参戦し、日本からは少なくとも15チームが出場予定で、今後も増える可能性があるという。同じタイミングで実施されるWTCR(世界ツーリングカー選手権)との併催となり、FIMが興行するEWCとFIAが興行するWTCRという組み合わせで、互いに協力して2輪と4輪のレースを展開することになる。
モビリティランドの藤岡氏は、本来なら鈴鹿8耐のトライアウトは国内で実施すべきではないか、という議論はあると断りつつも、現在開催されている鈴鹿8耐でも見られるように、アジアのファンも数多く来場して楽しんでいること、アジアからの出場チームが増えていることを紹介。
また、鈴鹿サーキットで7日27日に行なわれた4時間耐久レースではタイ人ライダーのチーム(A.P.HONDA RACING THAILAND)が優勝したことも取り上げ、「それ(アジアのファンやチーム)が日本の経済を回しているのも事実。各チームとはディスカッションを重ね、協力を惜しまないという声もいただいている。世の中がアジアと、海外と一緒にやっていかないとならない時代になってきている」と語った。
セパン・インターナショナル・サーキット CEOのダト・ラズラン・ラザリ氏は、マレーシアのモータースポーツファンに対するアンケートでEWCの開催を希望する声が最も大きかったことについて改めて言及し、「(2017年を最後に終了した)F1の代わりのイベントとして、エキサイティングなレースにして成功させる。40年以上の歴史をもつ鈴鹿8耐、それに近づけるように頑張りたい」と意気込みを見せた。
2019-2020 FIM EWCの暫定カレンダー
第1戦:2019年9月21日~22日ボルドール24H/フランス
第2戦:2020年12月14日セパン8H/マレーシア
第3戦:2020年4月18日~19日ル・マン24H/フランス
第4戦:2020年6月6日オッシャスレーベン8H/ドイツ
第5戦:2020年7月19日鈴鹿8耐/日本