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カワサキ、鈴鹿8耐にワークス参戦。カワサキレーシングチームが1993年以来の優勝を目指す

参戦マシンは「Ninja ZX-10RR」鈴鹿8耐仕様

2019年4月26日 発表

2018年の鈴鹿8耐に「カワサキチームグリーン」として参戦したジョナサン・レイ選手

 川崎重工業のファクトリーチームKRT(カワサキレーシングチーム)は4月26日、7月25日~28日に開催される「2018-2019FIM世界耐久選手権シリーズ最終戦"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会」への参戦を発表。カワサキのワークス参戦が決定した。

 参戦ライダーは、スーパーバイク世界選手権(WSBK)4年連続チャンピオンを獲得しているジョナサン・レイ選手、2018年ブリティッシュスーパーバイク選手権チャンピオンで2019年からWSBK参戦中のレオン・ハスラム選手、同じくWSBK参戦中のトプラック・ラズガットリオグル選手の3名。

 参戦マシンは、3名のライダーがWSBKで使用している「Ninja ZX-10RR」の鈴鹿8耐仕様。

 参戦に向けて、川崎重工業 モーターサイクル&エンジンカンパニープレジデント 堀内勇二氏のほか、参戦ライダーの3名のコメントが発表されている。

川崎重工業 モーターサイクル&エンジンカンパニープレジデント 堀内勇二氏のコメント

 2014年に川崎重工グループのチーム「カワサキチームグリーン」で13年ぶりに復活して以来、当社グループ一丸となって優勝を目指してこのレースに挑み、結果は2016年と2017年は2位、2018年は3位でした。特に昨年は、スーパーバイク世界選手権(WSBK)4年連続チャンピオンのジョナサン・レイを参戦させて挑みました。トラブルもあり、結果は3位でしたが、十分に勝利の可能性がある走りであったと思います。

 今回こそは、1993年以来の優勝を果たすべく、川崎重工のファクトリーチーム『カワサキレーシングチーム』(KRT)で参戦することに致しました。今回参戦のライダー、ジョナサン・レイ及びレオン・ハスラムとってより慣れ親しんだチーム体制となるため、今まで以上に彼らのポテンシャルを引き出しくれるものと思います。また、今回新たにWSBKで活躍中のトプラック・ラズガットリオグルも参戦します。ぜひ応援のほど宜しくお願い致します。

ジョナサン・レイ選手のコメント

 カワサキからまた8耐に出場するのをとってもうれしく思います。8耐は、私の心の中で非常に大きな存在です。チームグリーンで十分優勝が狙えた昨年の経験を生かし、今年は昨年以上の成績を狙っていきます。われわれは、昨年良いタイムを出していますが、一方でいくつかのミスもありました。これらのミスから学び、これまでにないくらいの準備をして挑みます。8耐は世界でもっともタフで、もっともエキサイティングなレースです。気温36度でレースする、ライダーとマシンにとって本当のテストです。私は挑戦が好きで、日本のファンのみんなと過ごすのが待ち遠しいです。

レオン・ハスラム選手のコメント

 今年はカワサキとの4年目のシーズン。素晴らしいイベントである鈴鹿8耐にまたカワサキのライダーとして戻れることを嬉しく思います。過去、私たちは良い結果を残しましたが、中でも8時間のうち5時間半に渡って走ったレースは非常に思い出深いです。昨年のレースではジョナサンとともに、小さな問題が起きるまではレースをリードしましたし、この数年、毎年表彰台に上がるなど、私たちのパッケージは非常に良くなっています。強い気持ちでチャレンジし、良いテストを重ねることができれば、今年こそ表彰台の真ん中に立てると思います。今年の戦略をしっかりと見極めなくてはいけないですが、ジョナサンとの相性も良く、チームに出したセットアップリクエストは彼とほとんど同じ。いまからレースが本当に楽しみです。

トプラック・ラズガットリオグル選手のコメント

 これは、まさに私の夢のチーム!私はいつでも準備は出来ているので、本番が楽しみです。8耐のファンではあったけれど、走るのは今回が初めてです。ジョニーとレオンと同じチームになれるのは、とてもラッキーです。今も信じられません。昨年一度だけ全日本ロードレースに出場ましたが、その時に、日本のチームクルーが、「このマシンは8耐のマシンとほぼ同じで、違いはガソリンタンクのみ」だと教えてくれました。WSBKとの大きな違いは、タイヤがブリヂストンだというところです。素晴らしいマシンで8耐に出場できるのが夢のようです。

チーム体制

チーム名:Kawasaki Racing Team
監督:ギム・ロダ(Guim Roda)
マシン:Ninja ZX-10RR
ライダー:ジョナサン・レイ、レオン・ハスラム、トプラック・ラズガットリオグル

2018年の鈴鹿8耐