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【鈴鹿8耐 2019】21号車「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が決勝ポールスタート。トップ10トライアルは中止

2番手以降は10号車Kawasaki Racing Team、33号車Red Bull Honda

2019年7月25日~28日 開催

21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAMがポールポジション

「2018-2019 FIM世界耐久選手権 最終戦 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久レース 第42回大会」(以下、鈴鹿8耐)は7月27日、予定されていたトップ10トライアルが台風接近にともなう悪天候により中止となり、前日の予選走行における順位が、7月28日の決勝レースのグリッドとして確定した。

 ポールポジションは21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAMで、2年振りのポールポジションスタート。2番手は10号車Kawasaki Racing Team、3番手は33号車Red Bull Honda。明日7月28日11時30分に号砲が鳴る。

4耐もレース自体は成立したものの、路面コンディションの悪化で2時間半ほどで終了

フリー走行と計時予選が中止。4番手634号車MuSASHiはペナルティ

27日は台風の接近により悪天候が続いた

 当初予定されていたトップ10トライアルは、当日27日の午前中に10チーム一斉スタートとなる計時予選に切り替えるとの発表があった。しかしながら、午前中から行われていた4時間耐久レースが悪天候のため残り1時間15分余りを残して赤旗中断となり、そのままレースが終了。午後に予定されていた8耐のフリー走行もディレイの末キャンセルとなり、計時予選も合わせて中止された。

 これにより、前日金曜日に行われた予選走行時の順位が7月28日決勝レースのグリッドとなり、トップタイムを獲得していた21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAMがポールポジションに確定。予選では全チームのなかで唯一の2分05秒台となる2分05秒922を記録しているというアドバンテージのある状況で、グリッドの先頭から5連覇を目指しスタートする。

21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAM

 2番手は10号車Kawasaki Racing Team、3番手は33号車Red Bull Hondaで、予選トップ3はそれぞれヤマハ、カワサキ、ホンダのワークスチームとなる。決勝レースが行なわれる7月28日の天候は曇りもしくは晴れが予想されており、ドライコンディションになれば、メーカーのプライドをかけた文字通り熱い戦いが期待できそうだ。

10号車Kawasaki Racing Team
33号車Red Bull Honda

 なお、予選4番手だった634号車MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaは、予選中にタイヤ進行方向右側に貼るべきステッカーをリムに貼り付けるという手違いがあり、レースディレクションによりペナルティの裁定が下った。グリッドの降格はないものの、決勝レースは90秒遅れでピットからのスタートとなる。

634号車MuSASHi RT HARC-PRO. Honda。予選4番手につけたものの、ペナルティにより決勝はピットスタートとなる
ペナルティについて説明する本田重樹総監督(右)

 トップ3チームの会見でのコメントは以下の通り。

トップ3記者会見

21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手

中須賀克行選手:正直……ポールが獲れてうれしい……です。予選は行なわれなかったんですが、昨日その分頑張って、こうやって(会見に)いられることがうれしい。ただ大事なのは決勝の8時間後にどうか、ということなので、しっかり集中して明日に備えたいと思います。

アレックス・ローズ選手

アレックス・ローズ選手:ポールポジションはとてもうれしい。今日は悪天候で走れなかったのは残念だけれど、僕達は今週ずっといいペースで走れているので自信はある。明日は厳しいレースになるだろうけれど、集中して優勝したい。

マイケル・ファン・デル・マーク選手

マイケル・ファン・デル・マーク選手:今日はファンが多く来ているところで予選ができなくて残念。昨日までチームメイトが頑張ってくれて、すばらしいラップタイムを獲得できた。ポールポジションスタートはうれしい。明日は長い1日になるので、ベストを尽くして頑張りたい。

10号車Kawasaki Racing Team

レオン・ハスラム選手

レオン・ハスラム選手:僕らのチームはストロングだ。ラップタイムもいい。昨日のナイトセッションの雨でもいいパフォーマンスだった。今日は予選を走れなかったのは残念だけれど、明日はベストを尽くしたい。

ジョナサン・レイ選手

ジョナサン・レイ選手:今週はステップアップしてきている。僕自身、水曜日のパフォーマンスには満足していないが、木曜、金曜とペースをつかめてきた。3人ともいいタイムを刻めている。明日は長い耐久レースなので何が起こるかわからない。今日は多くのファンの前で走れなかったのは残念だけれど、僕らはいいポジションにいるので、明日は楽しみにしている。

トプラック・ラズガットリオグル選手

トプラック・ラズガットリオグル選手:自分にとっては鈴鹿8耐は初めてで、わからないところもあるが、テストは自分にとってはとてもよかった。チームも仕上がっているし、初めての明日の8耐は楽しみ。

33号車Red Bull Honda

高橋巧選手

高橋巧選手:今日はトップ10トライアルができなかったのはすごく残念ですが、最低限の順位からレースできると思います。みんなペースが上がってきているので、明日は長い時間になりますけど、ミスせずに全力で走りきりたいと思います。

清成龍一選手

清成龍一選手:今日のトップ10トライアルは雨で走れなくて残念だったなと思いますけど、(前日の予選の)タイム的に僕は(トップ10トライアルはいずれにしろ)走れなかったので……。ファンの方には申し訳ないと思います。(昨日の)予選は僕のタイムがわるくてこの順位になってしまった。ちょっと足を引っ張ってしまった。レースペースはわるくないと思っていますので(明日は)3人で力を合わせて頑張りたい。

ステファン・ブラドル選手

ステファン・ブラドル選手:初めての鈴鹿8耐参戦、ここに来られてうれしい。今日のトップ10トライアルでは、たくさんの人たちが来ているのに走れなくて残念だった。明日は体力的にも精神的にもタフな長いレースになるだろうけれど、チームメイトを見習っていろいろなことを学ぶ、自分にとってはかけがえのない体験になると思う。昨日は(アタック時に他の車両の転倒により)赤旗があってベストラップを刻めなかったけど、ペースはわるくないので明日は頑張りたい。