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フェルナンド・アロンソ選手が新たな挑戦。トヨタ「ハイラックス」で「ダカールラリー2020」に参戦

南アで9月13日~14日開催の「2019ハリスミス400ラリー」で初の実戦に

2019年8月20日 発表

TOYOTA GAZOO Racingとフェルナンド・アロンソ選手による「ダカールラリー2020」参戦について発表

 TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ自動車)は8月20日、フェルナンド・アロンソ選手の「ダカールラリー2020」参戦に向け、参戦マシンとなる「ハイラックス」で一連の走行テストを行なうと発表した。

 アロンソ選手はF1の世界チャンピオンを2度獲得したことに加え、デイトナ24時間レースでも優勝。TOYOTA GAZOO Racingからの参戦でル・マン24時間レースで2度の優勝を達成し、FIA世界耐久選手権の現チャンピオンとなっているレーシングドライバー。そのアロンソ選手が新たな挑戦として、モータースポーツの中でも“最も過酷なカテゴリーの1つ”であるダカールラリーに参戦することになり、TOYOTA GAZOO Racingと準備を開始した。

 今後の5か月間で過酷なラリーレイドに慣れるため、欧州、アフリカ、中東でハイラックスによる走行トレーニングプログラムを実施。8月20日~23日にアフリカ南部の砂漠でテストを行ない、9月13日~14日に南アフリカで開催されるクロスカントリーシリーズの第5戦「2019ハリスミス400ラリー」で初の実戦に臨むことになる。なお、この参戦では極端に勝負にはこだわらず、実戦を通じてテストを行なうことを目的としているという。

新たにオフロードでのラリーレイドに挑戦することになったフェルナンド・アロンソ選手
オフロード走行する「ハイラックス」

 この発表内でアロンソ選手は「TOYOTA GAZOO Racingと一緒に、また新たな冒険を続けられることを本当に楽しみにしています。2017年11月にトヨタのクルマを初めて運転して以来、2018-2019 WECスーパーシーズンでル・マン24時間レース2連覇、チームチャンピオンの獲得、さらにチームメイトのセバスチャンと一貴と共にドライバーズタイトルを獲得することができました。今年はじめにオフロードラリーの体験をして、ラリーカーに長く乗っていたい気持ちが残りました。サーキットレースとはまったく異なることは分かっていましたが、前回のハイラックスでの走行テストは非常に有意義な経験でした。走行を重ねるごとに自信を持てるようになり、改善することができました。今後数か月間の走行トレーニングで、ハイラックスのことをさらに知り、チームと協力していけることを本当に楽しみにしています。私はさまざまなモータースポーツのカテゴリーで、常に新しい挑戦に挑んでいきたいと思っていて、今はそれを叶えてくれる素晴らしいチームにいると思っています」とコメント。

 また、チーム代表であるグリン・ホール氏は「今年3月、ダカールラリーで優勝したハイラックスでフェルナンドと南アフリカでの2日間の走行テストを行ないました。チームとフェルナンドにとって貴重な経験となりました。フェルナンドは、テストの間、十分に楽しんだだけでなく、ハンドルを握るたび、クルマに順応し、自らの走行を改善していきました。これはフェルナンドが前回のテストに対して、準備万端で臨み、またラリーに必要なことを吸収していった結果の現れです。ラリーレイドはフェルナンドにとって新しく、彼がこの挑戦に臨めるスキルと精神力を持っていると確信しており、また、ダカールラリー2019で総合優勝したわれわれは、フェルナンドと協力し、今後数か月に渡るラリーという競争の中での自信も築いていくことができると強く思っています」としている。