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【SUPER GT 第6戦 オートポリス】ポールポジション記者会見。「明日はホッピー会長の弔いレース」

2019年9月7日 開催

GT500クラス 17号車 KEIHIN NSX-GTとGT300クラス 25号車 HOPPY 86 MCのポールポジション記者会見

 オートポリスインターナショナルレーシングコース(大分県日田市)で9月7日に行なわれたSUPER GT 第6戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」の公式予選で、GT500クラスは17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS)、GT300クラスは25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉組、YH)がそれぞれポールポジションを獲得した。本稿では2チームのドライバーによる記者会見の模様をお伝えする。

GT500クラス 17号車 KEIHIN NSX-GT

塚越広大選手

 セットアップはフリー走行から順調に進みました。バゲット選手(ベルトラン・バゲット選手)が細かいいろんなセットを試し、タイヤもどっちがいいかを悩んで少し苦労する部分もありましたけど、いつもより順調にフリー走行はできたんじゃないかと思います。

 フリー走行はバゲットがトップタイムでクリアして、Q1も2位にタイム差をつけてのトップで、クルマの調子がいいのは分かっていました。バゲットからプレッシャーを感じながらのQ2では、クルマのフィーリングがすごくよかったですし、自信を持って攻めることができました。雨の微妙なコンディションじゃなく、しっかりドライでタイムを出せたのがよかったです。

 タイのレースの決勝で僕らにとってすごくいいセットアップがあって、それをもとに次の富士に臨みました。予選のアクシデントがあったので上位には行けませんでしたが、富士もペースはよくて、そのセットアップを引き続き菅生でも試して、タイムはよかった。僕らは今、(ウエイトハンデが)軽い状態で臨んでいるので、それもあると思うんですけども。

 天候がまだ分からない中でポールポジションからスタートできるのは、僕にとってはポジティブ。明日に向けてしっかり決勝に向けた準備をして、僕ら2人がベストなパフォーマンスを見せて、再びレースの勝利報告をここでできるように全力で走りたいと思います。

ベルトラン・バゲット選手

 今は最高の気分。ここまで(ポールポジション獲得)に6年かかった。広大(塚越広大選手)が達成したQ2の素晴らしいラップに感謝したいし、今はすごく爽快な気分。マシンは少し問題を抱えていたが、少しずつセッティングを変えてよくなっていった。今日のポールは明日のレースにとっていいポジションであることは間違いないので、いいレースができるように頑張りたい。

 マシンとしてはシーズン当初からスピードがあるとは感じていた。タイでは暑いこともあってスピードを見せられなかったり、予選でメカニカルな問題が発生したりして結果が出せないこともあったが、マシン自体のスピードはあると思っていた。

 明日の決勝は、雨だととくにポールポジションスタートというのは重要。ブリヂストンタイヤでのウェットレースの経験は少なく、岡山と富士で経験した程度なので気になるが、クルマ自体は速い。ドライだったとしても今日のクルマの速さとタイヤとの相性でいい走りを見せられると思う。ミスをしないことがポイントになる。

GT300クラス 25号車 HOPPY 86 MC

松井孝允選手

 僕らはトラブルでフリー走行をちゃんと走れなかったんですけど、メカニックが直してくれたおかげで今日のこの結果があると思っています。いつも佐藤選手(佐藤公哉選手)がすごく大変な思いをしてQ1を通過してきてくれる。とくにフリー走行では、(佐藤選手は)いつもニュータイヤをはけず、僕だけがはいているなか、こうやってアジャストしてくれるのは相方として頼りになります。

 ヨコハマタイヤさんがここ最近は毎戦新しいタイヤを投入してくれていますし、それが明日いい方向に転ぶよう願っています。結果も大事なんですけど、ホッピーの会長さん(ホッピービバレッジ 代表取締役会長の石渡光一氏)が亡くなられて、僕たちが前に向かって戦っている姿を(天国にいる石渡氏に)しっかりお見せできればなと思います。もちろん、この場(記者会見場)に戻って来られるのが一番うれしいですけど、そういう気持ちで明日はレースに挑みます。

佐藤公哉選手

 セットアップと(クルマと)のバランスはわるくなかったんですけど、フリー走行からトラブルをずっと抱えていました。僕たち2人ともまともに走ることができず、ほぼぶっつけで予選、っていう形だったんですけど、持ち込んだセットがよくて、タイヤもうまく機能してくれて、無事Q1を通過してQ2にバトンを渡せたので、仕事ができたと思って安心しました。

(明日は)一番いい場所からのスタートになりますし、ホッピーの会長さんの弔いレースでもあるので、しっかりいいレースをしたい。どんな天候になったとしても楽なレースではないと思いますが、チームとヨコハマタイヤさんと松井選手とみんなで力を合わせて、気合を入れてレースをしていきたいと思います。