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【SUPER GT 第5戦 富士】GT-R+ミシュランが予選を席巻。23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田/クインタレッリ組)がポール獲得

GT300は52号車 埼玉トヨペットGBマークX MC(脇阪/吉田組)がチーム初のポール

2019年8月3日 予選

2019年8月4日 決勝

GT500のポールを獲得した23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)

 SUPER GT 第5戦 「2019 AUTOBACS SUPER GT Round 5 FUJI GT 500mile RACE」が、静岡県小山町の富士スピードウェイで8月3日~8月4日の2日間に渡って開催されている。8月3日には予選が行なわれ、明日の決勝レースに向けたグリッドが決定した。

 GT500のポールを獲得したのは23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI:ミシュラン)で、2位にも3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ組、MI)が入るなど、GT-R+ミシュランの組み合わせが予選1回目(Q1)も予選2回目(Q2)も1-2フォーメーションを形成した。3位は19号車 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔組、YH:横浜ゴム)。

 GT300のポールポジションは52号車 埼玉トヨペットGBマークX MC(脇阪薫一/吉田広樹組、BS:ブリヂストン)で、チームとして初めてのポールポジションを獲得した。2位は25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉/土屋武士組、YH)、3位は360号車 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤/柴田優作組、YH)が獲得した。

GT300のポールポジションは52号車 埼玉トヨペットGBマークX MCが獲得

GT300のポールポジションを獲得した52号車 埼玉トヨペットGBマークX MC(脇阪薫一/吉田広樹組、BS)

 14時50分から開始された予選1回目(Q1)では、クルマのパフォーマンス通りの順当な結果になった。SUPER GTの独特のルールであるポイント×2kgのハンデウェイトを積んでいるランキング上位勢は厳しい結果となり、例えばランキング2位の96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南組、BS)は60kgのウェイトを積んでいることも影響したのか26位に終わり、予選2回目(Q2)には進むことができなかった。なお、ランキングトップで61kgを搭載している55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺組、BS)は15位で、16位までが進むことができるQ2へギリギリ入ることができた。

 それに対し、ランキング3位で54kgと3番目に重いウェイトハンデを積んでいるはずの56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組、YH)は、なんとこのQ1でトップタイムをマークした。2位は360号車 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤/柴田優作組、YH)、3位は4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)となった。

 Q2では、ここまで2戦連続でポールを獲得している25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉/土屋武士組、YH)が3戦連続ポールを獲得できるかに注目が集まったが、25号車は結局2位にとどまり3戦連続ポールを獲得することはできなかった。その25号車のポールを止めたのは、52号車 埼玉トヨペットGBマークX MC(脇阪薫一/吉田広樹組、BS)で、チームとしては初めての嬉しいポールポジションの獲得となった。

 2位はその25号車 HOPPY 86 MC、3位は360号車 RUNUP RIVAUX GT-R、4位は61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL:ダンロップ)、5位は前回のタイ戦で優勝した10号車 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍組、YH)、6位は56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rとなった。

25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉/土屋武士組、YH)
360号車 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤/柴田優作組、YH)
GT300の予選結果(暫定)
順位カーナンバーマシンドライバータイヤウェイトハンデQ1Q2
152埼玉トヨペットGB マークX MC脇阪薫一/吉田広樹BS111分38秒5691分37秒316
225HOPPY 86 MC松井孝允/佐藤公哉/土屋武士YH321分37秒9121分37秒394
3360RUNUP RIVAUX GT-R青木孝行/田中篤/柴田優作YH1分37秒5341分37秒454
461SUBARU BRZ R&D SPORT井口卓人/山内英輝DL301分38秒1941分37秒652
510GAINER TANAX triple a GT-R星野一樹/石川京侍YH421分38秒1341分37秒724
656リアライズ 日産自動車大学校 GT-R平峰一貴/サッシャ・フェネストラズYH541分37秒5211分37秒735
733エヴァRT初号機 X Works GT-Rショウン・トン/マーチー・リー/道見真也YH181分38秒3251分37秒784
834Modulo KENWOOD NSX GT3道上龍/大津弘樹YH121分38秒3261分37秒817
94グッドスマイル 初音ミク AMG谷口信輝/片岡龍也YH291分37秒6361分37秒848
107D'station Vantage GT3藤井誠暢/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/ダレン・ターナーYH1分38秒5341分37秒885
1155ARTA NSX GT3高木真一/福住仁嶺BS611分38秒5691分37秒970
1265LEON PYRAMID AMG黒澤治樹/蒲生尚弥BS391分37秒8931分38秒073
1387T-DASH ランボルギーニ GT3高橋翼/アンドレ・クート/藤波清斗YH81分38秒2021分38秒413
1421Hitotsuyama Audi R8 LMSリチャード・ライアン/富田竜一郎/アレッシオ・ピカリエロYH121分38秒3551分38秒449
1588マネパ ランボルギーニ GT3小暮卓史/元嶋佑弥YH351分38秒3671分38秒513
1618UPGARAGE NSX GT3小林崇志/松浦孝亮/山田真之亮YH1分38秒1971分38秒526
1730TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT永井宏明/織戸学/小高一斗YH1分38秒649
189PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE横溝直輝/峰尾恭輔/都筑晶裕YH1分38秒777
1935arto RC F GT3ナタポン・ホートンカム/ショーン・ウォーキンショーYH1分38秒781
2011GAINER TANAX GT-R平中克幸/安田裕信DL501分38秒842
215ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号坂口夏月/平木湧也/阪口良平YH301分38秒848
2250ARNAGE AMG GT3加納政樹/山下亮生/手塚祐弥YH1分38秒878
23720McLaren 720S荒聖治/アレックス・パロウYH1分38秒960
242シンティアム・アップル・ロータス高橋一穂/加藤寛規/濱口弘YH1分39秒006
2596K-tunes RC F GT3新田守男/阪口晴南BS601分39秒126
2631TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT嵯峨宏紀/中山友貴BS1分39秒358
2760SYNTIUM LMcorsa RC F GT3吉本大樹/宮田莉朋DL101分39秒445
2822アールキューズ AMG GT3和田久/城内政樹/ビヨン・ビルドハイムYH1分39秒518
2948植毛GO&FUN GT-R田中勝輝/飯田太陽/浜野彰彦YH1分40秒022

ミシュランタイヤを履いたGT-Rが予選を席巻、Q1、Q2ともに1-2を獲得。ポールは23号車 MOTUL AUTECH GT-R

23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)

 15分のGT300のQ1が終わった後に行なわれたGT500のQ1では、いつものレースと同じように15分のQ1の前半は全車ピットにとどまったままになっており、残り8分半となった段階でようやく多くのクルマがコースイン。

 このQ1の席巻したのはミシュランの2台だ。トップタイムをマークしたのは23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)、2位に3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ組、MI)と、ミシュランタイヤは1位、2位を独占した。レクサス勢の最上位は3位に入った19号車 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔組、YH)となった。

 このQ1で目だったのは、唯一のダンロップタイヤ勢として参戦している64号車 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐組、DL)。牧野選手がドライブする64号車はNSX勢の中では最上位になる5位になった。この結果、64号車は今シーズン初めてQ2へ進むことになった。

64号車 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐組、DL)

 Q2では各車がタイムアタックを開始し、まもなく最後のアタックに挑戦しようという時に、17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS)が1コーナー手前のアウト側という通常であればクラッシュしない場所にクラッシュして、パーツをまき散らしながら止まるというアクシデントが発生。その状態でしばらくは1コーナーだけをイエロー区間として予選は進行したが、結局危険と判断され、赤旗が出され予選は中断されることになった。結局、予選はそのまま終了されることが決定され、赤旗の原因となった17号車は赤旗時点で3位になっていたがすべてのタイムが抹消となり、8位に下がることになった。

17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS)

 そうした中でポールを獲得したのは23号車 MOTUL AUTECH GT-R。ロニー・クインタレリ選手がドライブする23号車は赤旗が出る前にトップタイムをマークしており、赤旗終了となった予選でのポールを獲得した。23号車は5月の富士500kmレースでもポールを獲得しており、今シーズンの富士のレースでのポール獲得確率は100%となった。

 2位になったのは3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rで、こちらもミシュランタイヤ装着とQ2に引き続きミシュラン勢が1-2となった。3位はレクサス勢の最上位となった19号車 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔組、YH)で、ヨコハマ勢の最上位となった。4位はシリーズ3位で61kgという重いハンデウェイトを搭載している38号車 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明組、BS)となり、ブリヂストン勢の最上位となった。

3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ組、MI)
19号車 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔組、YH)

 ホンダ勢のトップは7位となった64号車 Modulo Epson NSX-GT。64号車はタイムシート上は8位だったが、17号車が赤旗の原因になったとしてタイム抹消されたことで、7位に繰り上がった。この7位は64号車にとっては今シーズンで最上位となり、ダンロップは今回から改良された新タイヤが投入されたこともあり、明日の長い決勝レースに向けて期待ができる位置ということができるだろう。

GT500の予選結果(暫定)
順位カーナンバーマシンドライバータイヤウェイトハンデQ1Q2
123MOTUL AUTECH GT-R松田次生/ロニー・クインタレッリMI491分28秒9041分28秒519
23CRAFTSPORTS MOTUL GT-R平手晃平/フレデリック・マコヴィッキMI321分28秒9421分28秒649
319WedsSport ADVAN LC500国本雄資/坪井翔YH351分29秒0341分28秒649
438ZENT CERUMO LC500立川祐路/石浦宏明BS611分29秒2821分29秒156
536au TOM'S LC500中嶋一貴/関口雄飛BS481分29秒3421分29秒293
624リアライズコーポレーション ADVAN GT-R高星明誠/ヤン・マーデンボローYH281分29秒3811分29秒335
764Modulo Epson NSX-GTナレイン・カーティケヤン/牧野任祐DL51分29秒2871分31秒673
817KEIHIN NSX-GT塚越広大/ベルトラン・バゲットBS121分29秒409タイム抹消
916MOTUL MUGEN NSX-GT武藤英紀/中嶋大祐YH41分29秒422
101RAYBRIG NSX-GT山本尚貴/ジェンソン・バトンBS221分29秒428
116WAKO'S 4CR LC500大嶋和也/山下健太BS701分29秒582
1212カルソニック IMPUL GT-R佐々木大樹/ジェームス・ロシターBS191分29秒750
1339DENSO KOBELCO SARD LC500ヘイキ・コバライネン/中山雄一BS401分29秒780
1437KeePer TOM'S LC500平川亮/ニック・キャシディBS681分29秒861
158ARTA NSX-GT野尻智紀/伊沢拓也BS401分30秒162

Bタイヤで明暗が分かれる?

予選終了後に行なわれたポールポジション会見

 予選終了後にはポールポジションを獲得したGT500、GT300それぞれのクルーによるポールポジション会見が行なわれた。登壇したのはGT500のポールを獲得した23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)、GT300のポールを獲得した52号車 埼玉トヨペットGBマークX MC(脇阪薫一/吉田広樹組、BS)のそれぞれのドライバーとなる。

 なお、記者会見の冒頭ではGT500のQ2でポールを獲得したドライバー(今回はロニー・クインタレッリ選手)が、明日の決勝レースで予選で使ったタイヤ(Q1で使ったタイヤをAタイヤ、Q2で使ったタイヤをBタイヤとする)のうちどちらを使うかを抽選で選ぶセレモニーが行なわれ、クインタレッリ選手はBを引き当てた。Q2のタイヤだと分かったとき、23号車の2人は歓喜の声をあげ、52号車の2人はがっかりという様子を見せた。

23号車 MOTUL AUTECH GT-Rに乗る松田次生選手(左)とロニー・クインタレッリ選手(右)

松田次生選手:ここ最近はいろいろなレースに出るというハードな日々が続いていて、FIA-GT3からGT500に乗り換えるのは思ったより大変だった。フリープラクティスである程度イメージできたので、最終的には問題なかったのだが。クルマ自体はものすごくよいわけではなく、それなりにポテンシャルはあるだろうとは思っていたが、Q1にいってみたらトップタイムを取ることができた。このままいけばQ2でもトップを取れるだろうと思っていたら予想通りロニーがやってくれた。ここまでは狙い通りにうまくいっている。

ロニー・クインタレッリ選手:次生が言っていたように、クルマのバランスはそこそこよかった。フリー走行から路面の変化が起きていて、そのバランスを取ればいけると思っていた。Q1では次生が性能をしっかり引き出してくれて、Q2でもそれを再現しないといけないというプレッシャーは強かった。後ろとの差はあまりなかったけど、計測3周目でミスなく決めることができるという、すごくいいアタックを実現できた。今年は第1戦、第2戦、そして今回と1シーズンで3回のポールを取れたのは自分にとっても記録なので嬉しい。

52号車 埼玉トヨペットGBマークX MCに乗る脇阪薫一選手(左)と吉田広樹選手(右)

脇阪薫一選手:チーム、ブリヂストンがかばってくれた。色々と複雑にモディファイしてきた結果が富士で出た。明日のことを重視していろいろ考えていきたい。それからロニーがBを引き当てたことは僕たちにとってはネガティブな方向だ。

吉田広樹選手:マシンのバランスはそれなりによかったけど、Q1ではトラブルが出た。難しいシチュエーションだったと思うけど、薰一さんがQ2につなげてくれたことがポールにつながった。チームが苦手な富士でもマシンが合うように詰めてくれたため、うまく走ることができた。チームに感謝したい。

――Bタイヤを引き当てた瞬間、GT500の2人は喜び、GT300の2人は悲しんでいたがそれはなぜか?

ロニー・クインタレッリ選手:単純に僕のタイヤは1周しかタイムアタックしていないからだ。僕のタイヤの方が元気がある。

脇阪薫一選手:吉田選手のゲンがわるいから、ということにさせておいてほしい(筆者注:つまりライバルに対して弱みになるので言えないということだということ)。

――松田選手に、FIA-GT3とGT500の違いをもう少し詳しく教えてほしい。

松田次生選手:FIA-GT3車両との大きな違いは、ABSとトラクションコントロールなどがないことになる。それによりブレーキの踏み方が微妙に変わってくる。例えば、1コーナーとかではドカンと踏まないといけないが、ABSがないので何度か飛び出しそうになった。そういうことをうまくアジャストしていかないといけない。特にスパ(先週に行なわれたスパ24時間レースに松田選手は参加していた)では特殊な走り方をしていたので、フリー走行の最初の30分ぐらいまでは慣れるまで時間がかかった。

(2コーナーでタイヤがロックしていたことを聞かれて)タイヤのグリップはよかったので、2コーナーに入っていったら止まれなくてロックしてしまった。そこでFIA-GT3であればABSがついているので問題ないのだが、ロックした瞬間に分かって対処したので、フラットスポットもできていない。

――吉田選手はこれまでSUPER GTでも長いキャリアがありますが、ポールを獲ったのは初めてです。そのお気持ちを。

吉田広樹選手:普通に嬉しい。おっしゃっていただいた通り、SUPER GTでは何年も乗っているけどポールは取れていなかった。昨年も何度かいけそうかという時があったが、結局取れなかった。予選でポールを獲るためには、クルマ、サーキットとの相性、タイヤ、路面温度などさまざまなパラメーターがそろわないといけない。そうした中でQ1で難しい状況の中で薰一さんが通してくれたことがすごいと思う。タイと鈴鹿ではQ1を任されたのに失敗してしまっていたので、ポールが取れて嬉しいが、それはみんながミスなくつないでくれたおかげだ。

――Q1ではどのようなトラブルが起こっていたのか?

吉田広樹選手:メーターが全部消えた。シフトタイミングのランプもつかないので、勘でシフトアップする必要があった。無線の交信もできなかったので、残り時間とのバランスが分からない状況の中で、薰一さんがクルマの中で分かる範囲でしっかりやってQ1を通過した。逆に自分だったらと思うと怖い。

――23号車の2人は第3戦、第4戦とポールは取れなかったがそれはなぜか?

松田次生選手:そうですね、スピードがというよりはウェイトが重い状態が続いたからだ。SUPER GTの場合はクルマに差がないし、ドライバーのレベルもそろっている。皆が重くなってきた状態の中で戦えたのでこうした結果になっている。明日のレースは長いので、ウェイトのハンディはレースに効いてくると考えている。

――最後に明日の決勝レースへの意気込みを。

吉田広樹選手:車両特性を考えるとストレートが早くないので、スタートしてからどれだけの順位を保てるか分からないが、ブリヂストンがいいタイヤを用意してくれているので、しっかりとドライブしたい。

脇阪薫一選手:自分としてはここのサーキットよりオートポリスやスポーツランドSUGOがチャンスだと考えている。これまで車両のトラブルやドライバーのミスなくレースを終えたことがないので、まずはしっかりと走り切ってオートポリスとSUGOに臨みたい。

ロニー・クインタレッリ選手:1年前のレースでもポールを獲ったが、レースはうまくいかなかった。今年はトラブルは出ないとは思うが、ちょっとしたことで逆転されてしまう。われわれよりも軽いクルマが何台かいるし、ポテンシャルもある。とにかくトラブルなく走って少なくとも表彰台、チャンスがあれば……なによりもランキング上位で終えるためにしっかりポイントを取りたい。

松田次生選手:1年前もポールを獲ったけど、レースでは想定外の結果に終わってしまった。まずは今シーズン初の優勝というのもあるが、チームとドライバーがミスなく上位でゴールしたい。ここはポイントも多いので。