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【SUPER GT 第6戦 オートポリス】決勝レースに向けてGT500クラスの64号車、GT300クラスの34号車の4選手と中嶋総監督が意気込みなどを語る

2019年9月7日 開催

Modulo Nakajima Racingの牧野任祐選手(左)、中嶋悟総監督(中央)、ナレイン・カーティケヤン選手(右)

 オートポリスインターナショナルレーシングコース(大分県日田市)で9月7日、SUPER GTのシーズン第6戦「2019 AUTOBACS SUPER GT Round 6 AUTOPOLIS GT 300km RACE」の予選が行なわれた。

 予選後、ホンダアクセスがメインスポンサーを務めてGT500クラスに参戦している64号車 Modulo EPSON NSX-GTの牧野任祐選手とナレイン・カーティケヤン選手、さらにチーム総監督の中嶋悟氏、同じくGT300クラスに参戦している34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3の道上龍選手と大津弘樹選手の5人が翌日の決勝レースに向けて意気込みなどを語る記者会見を実施した。

Modulo Nakajima Racing

牧野任祐選手

牧野任祐選手:オートポリスは完全に曲がり切るより前に次のコーナーが来るといったところも多いですね。タイヤに厳しいとも言われていますし、何が起きるか分からないので難しいコースです。

ナレイン・カーティケヤン選手

ナレイン・カーティケヤン選手:まったく知らないコースではありませんが、SUPER GTのマシンでここ(オートポリス)を走るのは初めてですね。やはり路面のコンディションの影響は大きいと思います。天候次第ですね。台風は明日来るんでしたっけ? (すでに通過したと聞いて)OK!

中嶋悟総監督

中嶋悟総監督:オートポリスはいわゆるタイヤのピックアップという、路面に落ちているものをタイヤが拾ってしまったり、自分のタイヤが減ってもカスが取れなかったりといった現象が起きやすいサーキットではあります。とくにレース前半はコースの路面がきれいになっていないので、タイヤにくっついて大きくなったゴミがコースに落ちたりということもあります。雨が降ったり天候が変わりやすかったりと、タイヤに厳しいところは確かにあります。

64号車 Modulo EPSON NSX-GT

Modulo Drago CORSE

大津弘樹選手(左)と道上龍選手(右)
道上龍選手

道上龍選手:うちはまだ(ハンデの)ウエイトが40kg弱と、まだまだ上位を狙えるぐらいしかないのですが、ここ(オートポリス)は普段からサーキットとしてそれほど走っているわけではないので、路面ができあがってくるまでに時間がかかって、それまでにタイヤの摩耗や荒れ具合がどちらのクラスでも進行してしまいます。これは昨年も同じでしたね。そうした点で、タイヤのチョイスが非常に難しく、今回持ち込んでいるミディアム、ミディアムハード、ハードといったタイヤの見極めが難しくて、ミディアムはグリップするけど表面のささくれがひどい。予選でこれを使っても、レース(決勝)となると持ちがわるく、大変な状況になるなと。そこで、予選ではハードめのタイヤで行きました。

 練習からあまりセットがうまくいっていなかったのですが、大津選手が最後にニュータイヤで出たときに、そのときはまだ路面もあまりよくない状態で7番手ぐらいのタイムを出して、予選になったらもっとタイムを出せて上位にいけるかと思っていました。しかし、僕がハードタイヤでいった予選ではやはり思ったよりもグリップが出なくて、コースですごく滑っている状況でした。それでもQ1突破までの結果は出したかったんですが、そこにはまだもう1歩足りない状態で、今回の(18番手という)予選結果に出てしまいました。

 明日のレースでも雨が降るだろうという予想で今日の予選にも臨んでいるので、チームによっては今日は持たなくても柔らかいタイヤで予選で前に行って、明日の決勝はレインタイヤに履き替えるからいいだろうというチョイスをしているところもあると思います。むしろ僕らは逆で、タイヤは硬めにして、ドライでのスタートになったら硬めのタイヤがどこまでのポテンシャルを見せてくれるか。予選1発はちょっと遅かったですが、もしかしたら柔らかいタイヤをチョイスしたチームより、我慢していれば速いペースで走れるかなという工夫もあります。ただ、雨が降ってしまえばせっかくよくなった路面コンディションもわるくなってしまうので、本当にこのコースは難しくて、タイヤチョイスで悩んでしまいますね。

大津弘樹選手

大津弘樹選手:路面のμが低いので、タイヤの攻撃性といったところで、ハードタイヤでも安定して走れるかというとタイヤが削れてすぐに劣化してしまうところがあります。予想が立てにくいです。去年は路面がよくなってくるとソフトタイヤでも持ったこともありますし、明日もしドライで走れるようなら、道上さんにスタートからできるだけ引っぱってもらって、最後に僕が柔らかいタイヤを履いて、といった作戦もあります。追い上げていって1つひとつ順位を上げていきたいと思います。

34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3