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【SUPER GT 第7戦 SUGO】Q2で大幅タイムアップできた理由とは? ポールポジション記者会見
「明日の雨のレースはスバルのAWDで勝つ」とBRZの山内選手
2019年9月21日 23:16
- 2019年9月21日 開催
9月21日~22日の2日間に渡り、SUPER GT第7戦「2019 AUTOBACS SUPER GT Round 7 SUGO GT 300km RACE」が宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行なわれている。9月21日には予選が行なわれ、22日の決勝レースのグリッドが決定した。
GT500のポールポジションを獲得したのは、17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS:ブリヂストン)、GT300のポールポジションを獲得したのは61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL:ダンロップ)で、両チームのドライバーは予選終了後にポールポジション会見で、今日の予選を振り返った。
ドライでもウェットでも車は決まっているので問題と余裕を見せた17号車の二人
バゲット選手:フリー走行からセッティングを変えるなどしてベストタイムを獲得することができた。自分もそれでいいタイムが出せたし、Q2に向けてはチームが素晴らしいタイムを出してくれてさすがだと思った。
塚越選手:フリー走行から調子がよかった。Q1でベルトラン(バケット選手)がしっかりと通過してくれて、そこからセットアップをどうしたらいいかを相談した。オートポリスでもそのアドバイスは的確だったので、それを採用した。チームからは行ってこいというプレッシャーをかけられながら走ったがポールが取れてよかった。明日は雨になる可能性が高いが、ポールからのスタートは有利なので意味がある。オートポリスでは勝利を狙っていたが、悔しい結果になったことが今回のポールを取るベースになった。
井口選手:前戦オートポリスの結果(リタイヤ)がショッキング過ぎて、どんな感じでここにいればいいのかという感じでスタートしたが、山内選手の頑張りに尽きると思う。いいパートナーと組めて幸せだ。
山内選手:そう言ってもらって世界一幸せな相方の山内だ(笑)。井口選手の地元レースだっただけに前戦は残念な結果になってしまった。それだけに今回に賭ける想いは強かった。井口選手のアドバイスでQ1からQ2に変更した結果が効いた。この流れを掴んで明日はいいレースをしたい。
──両クラスともコースレコードをマークしてポールを獲得しているが、その要因は何か?
塚越選手:クルマのセットアップも煮詰まってきた。今が一番仕上がってきている。その上で、タイムが出やすいコンディションだったことが大きい。GT300のタイムが大きく上がっているのを監督が見て、特に山内選手のタイムがめちゃくちゃあがっているのを見て、あとは出すだけだねーとプレッシャーかけられたことをモチベーションにしてタイムを出した(笑)。
山内選手:(そう言って頂けて)幸せです、ありがとうございます(笑)。もちろんコンディションも効いているが、ダンロップやスバルが頑張ってくれたことが効いている。
BRZの山内選手、スバルAWDに切り替えて雨のレースを乗り切るとジョークをかます
──Q1からQ2に向けて気温が下がるなどコンディションの変化があったが、それはどれくらい影響したか?
バゲット選手:コンディションの変化は多少は影響していると思うが、クルマの中にいる限りはあまり変わらないと感じている、そんなに影響していないのでは。
塚越選手:コンディションで大きく変わったということはなかった。気温は下がってきたので、その影響を受けると考えて内圧を調整したりはあった。GT300のタイムを見ながら、ある程度自分の中でそうした変化を想定しながら走った。
井口選手:もちろん影響はあったと思うが、ウォームアップが遅くて、ベストの周にはタイヤが暖まり切っていなかったので、しっかりとQ2につなげることができたのはよかった。
山内選手:井口選手からタイヤが暖まりにくいということ聞いていたため、先にタイヤを温めていたので、あまり影響はなかった。
──明日は雨になりそうだが、明日のレースの見通しは? また、明日サーキットに来ようと思っているファンに、どこで見るのがお薦めか教えて欲しい。
バゲット選手:レインとドライはまた違うが、完璧なクルマがあるので問題はない。ファンの皆さんのためにはドライのレースになって欲しいが、もしここで、というコーナーならSPコーナーの1つ目と2つ目がいいと思う。そこではみんな思いっきりコーナーに飛び込んでくるし、そこで見ていると楽しいと思う。
塚越選手:我々のクルマはとにかく決まっているので、どちらのコンディションでも自信を持って行けると思う。あまり雨量が多いと、開幕戦のように危なくなってレースができなくなってしまうので、降るとしても少ない量になってもらえるといいのだが……。また、明日はケーヒン(筆者注:17号車のメインスポンサー、ケーヒンの工場がスポーツランドSUGOの近くにある)さんの大応援団が来る予定になっており、それだけでもお祭り騒ぎのようになると思っている。それでどこで見るかとすると、やはりパッシングポイントでもある1コーナーだと思う。1コーナーからはピットの動きも見えるので面白いと思う。
井口選手:できればドライでレースがしたい。オートポリスではレースができていないので、明日はコンディションを見極めてそれに合わせて選択していきたい。サーキットでレースを見るなら3コーナーからヘアピンあたりがお薦めだ。そこで山内選手が決めてくると思う!
山内選手:今は不安しかないが、できることを精一杯やっていきたい。スバルには4輪駆動があるのでそれに切り替えて頑張りたい!(筆者注:隣に座るスバルの関係者から「ないよ!」のツッコミが入る。BRZはもちろん4WDに切り替わったりはしない、山内選手のジョーク)。