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【SUPER GT 第7戦 SUGO】両クラスでコースレコード!! GT500はホンダ NSX、GT300はSUBARU BRZがポール獲得
「2019 AUTOBACS SUPER GT Round 7 SUGO GT 300km RACE」予選レポート
2019年9月21日 16:15
- 2019年9月21日~22日 開催
9月21日~9月22日の2日間に渡り、SUPER GT第7戦「2019 AUTOBACS SUPER GT Round 7 SUGO GT 300km RACE」が宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行なわれている。9月21日には予選が行なわれ、22日の決勝レースのグリッドが決定した。
GT500のポールポジションを獲得したのは、17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS:ブリヂストン)。2位は1号車 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組、BS)、3位は36号車 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組、BS)。
GT300のポールポジションは、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL:ダンロップ)で、昨年のSUGOでのレースに引き続き2年連続でのポールポジションを獲得した。61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTは昨年のレースではそのまま優勝しており、明日のレースではその再現なるかに注目が集まる。2位は55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺組、BS)、3位は25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉組、YH:横浜ゴム)。
GT300は昨年に続き61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTがコースレコードでPP獲得
今回のスポーツランドSUGOのレースは、今シーズン残すところ2戦となったレースで、ウェイトハンデも前戦まではポイント×2kgとなっていたのが、ポイント×1kgと半分になり、上位陣がウェイトハンデを降ろした状態での戦いになり、その影響がどの程度あるのかが注目点となる。
GT300の予選1回目はAグループ、Bグループそれぞれ14台ずつに別れて10分間で行なわれた。これは、スポーツランドSUGOのようなコンパクトなサーキットでは、コース上が混雑してしまうこともあって、28台参加のGT300は14台ずつに別れて行なうルールになっているためだ。
A組のトップタイムをマークしたのは、720号車 McLaren 720S(荒聖治/アレックス・パロウ組、YH)。同車は今シーズンからSUPER GTに参戦しており、これまで目立った活躍はしてこなかったが、今回のレースではマシンも合っているようで、スーパーフォーミュラでも初優勝を飾るなどノリに乗っているパロウ選手がトップタイムをマークした。2位になったのはポイントリーダーの55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺組、BS)、3位に61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)となった。
B組のトップに立ったのは、34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹組、YH)。朝のフリー走行でも一発のタイムでいいタイムを出していた34号車はその好調さを維持したままトップタイムをマークした後、翌周にさらにコンマ1秒近く縮める余裕があり、2位に0.176秒差をつけてB組トップとなった。2位は4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)、3位は25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉組、YH)となった。B組に入ったランキング3位の96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南組、BS)が9位で、ランキング2位の88号車 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥組、YH)も13位でQ1を突破できず、Q1落ちが確定してしまった。ランキングトップの55号車はQ1を突破しているため、これがGT300のチャンピオン争いにどんな影響を与えるのかがレースの焦点になりそうだ。
Q2でも気温、路面温度は下がる一方で、その下がる路面温度にタイヤを合わせこむのが鍵となった。そうした状況の変化に対応してポールポジションをマークしたのは61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)、コースレコードとなる1分16秒834をマークして、見事ポールポジションをマークした。61号車は昨年もポールをマークして優勝しており、明日その再現なるかが焦点となりそうだ。
2位はポイントリーダーの55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺組、BS)。ランキング2位、3位がQ1落ちをしている中で、予選2位は上出来と言え、明日のレースでは55号車が最終戦に向けてどのようなレースをするのかが焦点となる。
3位は25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉組、YH)、4位は56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組、YH)、5位は7号車 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)、6位は4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)となった。
GT300の予選結果(暫定)
順位 | カーナンバー | マシン | ドライバー | タイヤ | ウェイトハンデ | Q1 | Q2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口 卓人/山内 英輝 | DL | 17 | 1分18秒487 | 1分16秒487 |
2 | 55 | ARTA NSX GT3 | 高木 真一/福住 仁嶺 | BS | 42 | 1分18秒341 | 1分17秒189 |
3 | 25 | HOPPY 86 MC | 松井 孝允/佐藤 公哉 | YH | 17 | 1分18秒404 | 1分17秒517 |
4 | 56 | リアライズ 日産自動車大学校 GT-R | 平峰 一貴/サッシャ・フェネストラズ | YH | 35 | 1分18秒655 | 1分17秒561 |
5 | 7 | D'station Vantage GT3 | 藤井 誠暢/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | YH | - | 1分18秒730 | 1分17秒767 |
6 | 4 | グッドスマイル 初音ミク AMG | 谷口 信輝/片岡 龍也 | YH | 27 | 1分18秒357 | 1分17秒828 |
7 | 33 | エヴァRT初号機 X Works GT-R | ショウン・トン/道見 真也 | YH | 9 | 1分18秒864 | 1分18秒005 |
8 | 10 | GAINER TANAX triple a GT-R | 星野 一樹/石川 京侍 | YH | 22 | 1分18秒830 | 1分18秒306 |
9 | 34 | Modulo KENWOOD NSX GT3 | 道上 龍/大津 弘樹 | YH | 19 | 1分18秒181 | 1分18秒430 |
10 | 720 | McLaren 720S | 荒 聖治/アレックス・パロウ | YH | 30 | 1分18秒124 | 1分18秒481 |
11 | 360 | RUNUP RIVAUX GT-R | 青木 孝行/柴田 優作 | YH | - | 1分18秒757 | 1分18秒494 |
12 | 31 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 嵯峨 宏紀/中山 友貴 | BS | - | 1分18秒788 | 1分18秒563 |
13 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 蒲生 尚弥/菅波 冬悟 | BS | 24 | 1分18秒944 | 1分18秒596 |
14 | 60 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 吉本 大樹/宮田 莉朋 | DL | 25 | 1分18秒678 | 1分18秒932 |
15 | 35 | arto RC F GT3 | ナタポン・ホートンカム/ショーン・ウォーキンショー | YH | - | 1分18秒563 | 1分19秒708 |
16 | 30 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 永井 宏明/織戸 学 | YH | - | 1分19秒159 | 1分20秒904 |
17 | 11 | GAINER TANAX GT-R | 平中 克幸/安田 裕信 | DL | 28 | 1分19秒209 | - |
18 | 96 | K-tunes RC F GT3 | 新田 守男/阪口 晴南 | BS | 36 | 1分18秒991 | - |
19 | 87 | T-DASH ランボルギーニ GT3 | 高橋 翼/アンドレ・クート | YH | 29 | 1分19秒446 | - |
20 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林 崇志/松浦 孝亮 | YH | 12 | 1分19秒023 | - |
21 | 9 | PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE | 横溝 直輝/峰尾 恭輔 | YH | - | 1分19秒586 | - |
22 | 21 | Hitotsuyama Audi R8 LMS | リチャード・ライアン/富田 竜一郎 | YH | 6 | 1分19秒108 | - |
23 | 5 | ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号 | 坂口 夏月/平木 湧也 | YH | 30 | 1分19秒587 | - |
24 | 52 | 埼玉トヨペットGB マークX MC | 脇阪 薫一/吉田 広樹 | BS | 25 | 1分19秒173 | - |
25 | 48 | 植毛GO&FUN GT-R | 田中 勝輝/飯田 太陽 | YH | - | 1分20秒194 | - |
26 | 88 | マネパ ランボルギーニ GT3 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | YH | 37 | 1分19秒180 | - |
27 | 2 | シンティアム・アップル・ロータス | 高橋 一穂/加藤 寛規 | YH | - | 1分20秒264 | - |
28 | 50 | ARNAGE AMG GT3 | 加納 政樹/山下 亮生 | YH | - | 1分20秒452 | - |
ポールポジションを獲得したのは17号車 KEIHIN NSX-GT、2位もNSX-GT
GT500のQ1でトップタイムをマークしたのは、36号車 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組、BS)。トムスはもう1台の37号車 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ組、BS)も4位に入っている。レクサスはランキングトップの6号車 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太組、BS)が7位に入るなど、Q2に4台が進んでいる。
Q1を驚きの2位で通過したのは64号車 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐組、DL)。牧野選手がドライブする64号車はトップタイムの36号車とコンマ2秒の差。64号車はGT500の中では唯一のダンロップユーザーとなるため、ダンロップタイヤの出来が結果に影響を与えるが、今回のダンロップは練習走行でも速く、あまり暑くない気温や路面温度に合っているようだ。ホンダ勢は他にも、17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS)が3位、1号車 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組、BS)も6位と3台がQ2に進んだ。ただし、ホンダ勢の中でもっともランキング上位の8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也組、BS)は9位でQ1落ちとなった。
日産勢は3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ組、MI:ミシュラン)が5位に入っただけで残り3台はQ1落ちとなった。ランキングで最上位の23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)は10位でQ1落ちとなってしまったのが、日産勢としては痛い展開になってしまった。
Q2で最速タイムをマークしたのは17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS)で、1分09秒676というコースレコードをマークしてポールポジションを獲得した。塚越選手のこのタイムは、2位になった1号車 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組、BS)に0.475秒も差をつけており、驚異的なタイムと言ってよい。17号車のスポンサーであるケーヒンの工場が近くにあり地元と言えるスポーツランドSUGOで、前戦オートポリスに続き2戦連続のポールポジションの獲得となった。ホンダのもう1台64号車 Modulo Epson NSX-GTは6位となった。
3位は36号車 au TOM'S LC500、4位は37号車 KeePer TOM'S LC500となり、トムス勢が3位、4位となった。ランキングトップの6号車 WAKO'S 4CR LC500は8位となった。Q2で唯一の日産勢となった3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは7位。
決勝レースが行なわれる22日は、お昼頃から降雨という予報が出ており、その降り方によっては今日の予選の順位があまり意味が無くなる可能性がある。その意味で、明日のレースは天候が左右するレースになりそうだ。
GT500の予選結果(暫定)
順位 | カーナンバー | マシン | ドライバー | タイヤ | ウェイトハンデ | Q1 | Q2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越 広大/ベルトラン・バゲット | BS | 26 | 1分10秒535 | 1分09秒676 |
2 | 1 | RAYBRIG NSX-GT | 山本 尚貴/ジェンソン・バトン | BS | 29 | 1分10秒623 | 1分10秒151 |
3 | 36 | au TOM'S LC500 | 中嶋 一貴/関口 雄飛 | BS | 25 | 1分10秒281 | 1分10秒163 |
4 | 37 | KeePer TOM'S LC500 | 平川 亮/ニック・キャシディ | BS | 55 | 1分10秒568 | 1分10秒690 |
5 | 19 | WedsSport ADVAN LC500 | 国本 雄資/坪井 翔 | YH | 24 | 1分10秒650 | 1分10秒717 |
6 | 64 | Modulo Epson NSX-GT | ナレイン・カーティケヤン/牧野 任祐 | DL | 9 | 1分10秒508 | 1分10秒799 |
7 | 3 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R | 平手 晃平/フレデリック・マコヴィッキ | MI | 16 | 1分10秒581 | 1分11秒026 |
8 | 6 | WAKO'S 4CR LC500 | 大嶋 和也/山下 健太 | BS | 65 | 1分10秒638 | 1分11秒303 |
9 | 8 | ARTA NSX-GT | 野尻 智紀/伊沢 拓也 | BS | 31 | 1分10秒845 | - |
10 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生/ロニー・クインタレッリ | MI | 39 | 1分10秒881 | - |
11 | 38 | ZENT CERUMO LC500 | 立川 祐路/石浦 宏明 | BS | 39 | 1分10秒999 | - |
12 | 24 | リアライズコーポレーション ADVAN GT-R | 高星 明誠/ヤン・マーデンボロー | YH | 16 | 1分11秒117 | - |
13 | 16 | MOTUL MUGEN NSX-GT | 武藤 英紀/中嶋 大祐 | YH | 8 | 1分11秒208 | - |
14 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 佐々木 大樹/ジェームス・ロシター | BS | 18 | 1分11秒426 | - |
15 | 39 | DENSO KOBELCO SARD LC500 | ヘイキ・コバライネン/中山 雄一 | BS | 40 | 1分11秒894 | - |