パイオニア、銅メッキシャシー採用のハイエンドオーディオカーナビ「サイバーナビ Xシリーズ」2機種

8V型HDパネルを採用する「AVIC-CL902XS II」

　パイオニアは10月2日、カロッツェリアカーナビ“サイバーナビ”シリーズのハイエンドオーディオカーナビ「サイバーナビ Xシリーズ」の2019年冬モデル「AVIC-CL902XS II」「AVIC-CZ902XS II」の2機種を発表した。価格は24万8000円～27万8000円（税別）。発売時期は11月となっている。

　サイバーナビ Xシリーズではパイオニアのハイエンドカーオーディオ“カロッツェリアX”で培った音響技術、ハイエンドホームオーディオ“TAD”から継承した技術思想などを用いて開発を実施。本体の側面と背面、中間シャシーにノイズを遮断する銅メッキパーツを採用。中間シャーシにも銅メッキを使用することで、カーナビ基板で発生したノイズがオーディオ基板に影響を与えないようにしている。

　オーディオの再生能力を最大限に引き出すため、電源供給やスピーカー出力などの役割を持つ電源ケーブル、外部のパワーアンプに音楽信号を伝送するAV入出力ケーブルの2種類にOFC（無酸素銅）を使い、端子に金メッキ処理を施して安定した電源供給とロスの少ない信号伝送を実現する高音質ケーブルを採用。変換回路として新日本無線のハイエンドオーディオ用オペアンプ「MUSESシリーズ」を搭載し、理想的なI/V変換を実現する。

　ソフト面では「FLAC」「WAV」「ALAC」といった多彩なファイルフォーマットに対応し、ハイレゾ音源（96kHz/24bit）を再生可能。さらにCD音源などの可聴帯域内に存在する量子化ノイズを除去し、可聴帯域以上の音楽信号を復元させて再生周波数帯域をハイレゾ音源に近づける「マスターサウンドリバイブ」、デジタル信号の処理演算時に起きる音質劣化を防止する「フルタイム52bit 高性能トリプルコア浮動小数点DSP」などを採用する。

7V型ワイドVGAパネルを採用する「AVIC-CZ902XS II」

　2019年冬モデルではカーナビ用の地図データを最新版に変更。サイバーナビ Xシリーズには追加費用不要で最新の道路データや地点データ情報を更新できる無料バージョンアップが最大3年分付属。さらに「MapFanスマートメンバーズ」に新規入会すると、バージョンアップ期間が最大3年から4年（2023年10月末まで）に延長されるサービスの対象機種となっている。