ニュース

銅メッキシャシーのパイオニア「サイバーナビ Xシリーズ」ファーストインプレ。デモカー「レヴォーグ」で聞いてみた

発表会場で試聴。静音&低振動ファン採用などこだわり設計

2018年6月 発売予定

24万8000円(税別)

パイオニア「サイバーナビ Xシリーズ AVIC-CZ902XS」。音質に徹底的にこだわったAV一体型カーナビの登場だ

 パイオニアが4月18日に発表したAV一体型カーナビであるカロッツェリア「サイバーナビ Xシリーズ AVIC-CZ902XS」。Xシリーズと名打たれているとおり同社の高音質カーオーディオ「カロッツェリア X」の音響技術を導入したという、音にこだわったカーナビとなる。

 同時に発表された902シリーズのサイバーナビをベースに、シャシーを銅メッキパーツとして低ノイズ化を図り、製品右側面へ集中的に銅メッキビスを使用することで、ノイズの流れをコントロール。オーディオブロックにノイズが回り込まないように設計されている。

 また、高性能カーナビはどうしても発熱対策のために電動ファンを備えているが、その電動ファンも静音&低振動ファンとしたほか、ファンケースの取り付けビスも1本から2本へと増加。堅牢な構造とすることで、騒音や振動を低減している。

パイオニア「サイバーナビ Xシリーズ AVIC-CZ902XS」のオーディオ基板
Xシリーズ AVIC-CZ902XSのシャシーなど
ファンは低騒音&低振動タイプとなっており、取り付けビスも左下の1本が増えているとのこと。各部が銅メッキされている
銅メッキビスも多用されている

 音質に大きな影響を与えるオペアンプにも、AV一体型カーナビとして初めて新日本無線の「MUSESシリーズ」を6基採用。I/V変換回路にハイエンドオーディオ機器向け2回路入りJ-FET入力高音質オペアンプ「MUSES8920」を差動出力変換としてフロント/リア用に4基搭載。LPF(ローパスフィルター)回路にはハイエンドオーディオ機器向け2回路入りバイポーラ入力高音質オペアンプ「MUSES8820」を2基搭載するなど、贅沢な設計となっている。

 オーディオ電源用アルミ電解コンデンサは、パイオニア フルカスタムの特別品、電源まわりに用いるトロイダルコイルも特別設計のものを使用と、徹底的に音にこだわった作りが特徴だ。

発表会でプレゼンテーションを行なうパイオニア株式会社 市販企画部 内田有喜氏
Xシリーズについて
音の追求
銅メッキパーツを多用してノイズコントロール
シャシー構造
ケーブルもOFCタイプ
オペアンプについて
フルカスタムのコンデンサ
専用のトロイダルコイル
クロックも高品位なものに
そのほかいろいろ
専用デザイン

 秋葉原で行なわれた発表会には、このサイバーナビ Xシリーズ AVIC-CZ902XSを搭載したデモカーであるスバル「レヴォーグ」が展示されており、わずか数分ながらハイレゾ音源ファイルを試聴することができた。このレヴォーグのシステム構成は、AVIC-CZ902XSを中心に、ハイエンドオーディオ「Xシリーズ」のパワーアンプ「RS-A09X」を3台とRSシリーズのスピーカーで組まれており、AVIC-CZ902XSに込めたパイオニアの思いが伝わってくるモノとなっている。個人的には、トレードインタイプのVシリーズスピーカーでAVIC-CZ902XS内蔵アンプを素直に楽しめるものがよかったが、それは今後のデモカーに期待したい。

カロッツェリア「サイバーナビ Xシリーズ AVIC-CZ902XS」のデモカー、スバル「レヴォーグ」
パイオニアがこのXシリーズにかける思いが伝わるレヴォーグのシステム構成

 試聴したのは、24bit/88.1kHzのWAVファイル「時代/井筒香奈江」と、24bit/192kHzのWAVファイル「太陽の馬/響天動地 鬼太鼓座」の2つ。AVIC-CZ902XSでは、24bit/96Hzまでネイティブ再生となっており、それ以上のものについてもWAV/ALACでは32bit/192kHzまで対応(24bit/96Hzにダウンサンプリング再生)している。

 ほんの数分試聴しただけの感想だが、「時代」においてはボーカルの息づかいや声が生々しく聞こえ、ボーカル音の後に立ち上がるピアノ音の定位も本当にすぐ側にピアノがあるかのような音が鳴る。その位置もボーカルが前方中央付近に定位するのに対して、ヘッドレストのすぐそばという場所でピアノが鳴り始める。音の位置のゆらぎもなく、また、定位がもわっとすることもなく、しっかりした作りであることが分かる音が鳴っていた。

 鬼太鼓座に関しては、低音再生では定番の曲だが、タイコのバチが左から右へ移動する様が分かるなど、こちらも音の定位感が抜群だった。

 パイオニアが重点的に作り込んだというS/Nに関しては、その一端は感じるものの、そもそも発表会場がざわざわしすぎているため、機会を改めて聞いてみたいと思う。

 担当者によると、レヴォーグへの取り付けは発表会まで時間がなかったものの、なんとかセッティングしたというレベルとのこと。これからセッティングを追い込めば、さらに仕上がりはよいものとなるだろう。

 サイバーナビ Xシリーズは、音をウリにしたサイバーナビの特別版だが、ハイレゾ対応については、通常タイプのサイバーナビ同様24bit/96Hzまでネイティブ再生、WAV/ALACでは32bit/192kHzまで対応(24bit/96Hzにダウンサンプリング再生)、DSD64、DSD128対応(24bit/96HzのLPCM再生)となっている。ここの仕様についても変更を検討したが、この仕様を上げてしまうとDSPの処理能力などの問題で31バンドのグラフィックイコライザーを減らさざるを得ず、するとすべての部品を見直しになって価格が上がっていってしまうため、17サイバーナビ、18サイバーナビ ノーマルシリーズ同様のデジタルスペックとなっている。実際、オーディオ基板については、音質には定評のある17サイバーナビがベースとなっており、Xシリーズはそのオーディオ基板に対して、徹底的なノイズ除去と、アナログの高音質部品、カスタム部品を多数投入した作りになっている。

 今後デモカーなどがカー用品店に展示されることもあると思うので、可能であれば実際にその音を聞いてみてほしい。ただ、80周年記念モデルに関しては5月23日10時からインターネットで受注開始となっており、価格も通常のXシリーズと変わらないことから人気となるだろう。通常のサイバーナビも十分高音質なだけに、悩ましいモデルの登場であるのは間違いない。

80周年モデルの同梱物。手作りの専用箱が衝撃的
カロッツェリア「サイバーナビ Xシリーズ AVIC-CZ902XS」を買おうと思っているなら、迷わず80周年モデルの選択をオススメする
購入方法の説明