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レッドブル・ボックスカート・レース東京、佐藤琢磨選手が参加しバンクの走りで魅了。30号車 FWD富士生命「いくぜ、人生電車号」
2019年10月6日 20:01
- 2019年10月6日 開催
10月6日、よみうりランド(東京都稲城市・神奈川県川崎市)において、手作りカートのクリエイティビティとパフォーマンス、タイムを競う「Red Bull BoxCartRace2019(レッドブル・ボックスカート・レース東京2019)」が開催された。このレースは、世界各地で110回以上開催されており、日本では4回目の開催となる。
このレースで使用するボックスカートは、すべて手作り。一切の動力が禁止されており、よみうりランドに用意された300mの特設コースの坂道を駆け下りていく。このコースにはジャンプ台やバンクなどが設置され、レースを見ていると、とくにバンクなどの処理に苦労しているチームが多かった。
レッドブル・ボックスカート・レースでは、タイム以外にレース前のパフォーマンスも重要な要素となっているが、審査員にはレッドブル・アスリート スキージャンプの高梨沙羅選手、ホンダF1マネージングディレクターの山本雅史氏、NHK教育テレビ「つくってあそぼ」のわくわくさんらが参加。パフォーマンスの審査を行なっていた。
バンクの走りで大歓声を浴びた佐藤琢磨選手
2019年のレッドブル・ボックスカート・レースには、インディカー・シリーズに参戦しており、インディ 500の覇者でもある佐藤琢磨選手が参加。佐藤選手のスポンサーともなっているFWD 富士生命保険の30号車「いくぜ、人生電車号」のドライバーとして登場した。
元F1ドライバーでもあり、現役インディカードライバーでもある佐藤選手の登場に会場は大盛り上がり。佐藤選手は壇上のあいさつで、インディカー・シリーズから帰国後の最初の仕事がボックスカート・レースであることを紹介。30号車「いくぜ、人生電車号」に、おなじみのヘルメットを装着して乗り込んだ。
佐藤選手は動力のないボックスカートにおいても、さすがの走りを披露。とくに途中に設置されたバンクでは、苦労するチームが多い中、バンクの斜度を活かした走りを披露し、会場から大きな歓声が上がっていた。
レース後の会見では、動力のないボックスカートのレースでは、自転車レースの経験とバンクのあるインディカーの経験が役立ったと笑いながら話すなど、リラックスした様子。ボックスカート・レースを心から楽しんでいるようだった。
30号車「いくぜ、人生電車号」の次に走行した、「NONmotorize racing team」チームの清水氏にも話を聞いてみたが、「レースに参加して楽しかった」とのこと。約60台の参加チームそれぞれが思い思いにレースを楽しんでいたようだった。