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ポルシェ、公式レンタカーサービス「ポルシェ・ドライブ」。12月6日開始
新型EV(電気自動車)「タイカン」の追加も検討
2019年12月6日 14:58
- 2019年12月6日サービス開始
ポルシェジャパンは、ポルシェ公式のレンタカーサービス「ポルシェ・ドライブ」を、12月6日より開始する。
ポルシェ・ドライブは、すでにドイツ本国をはじめ、フランス、スイス、北米、カナダで展開しているポルシェ公式のプレミアムレンタカーサービス。今回の日本への導入はアジア初となる。
ポルシェジャパン本社のある虎ノ門ヒルズを拠点に、近隣住民やインバウンド層をターゲットにするが、他国では設定されている年齢や走行距離の制限もなく、間口を広く自由にドライブを楽しめる。基本プランは、4時間、1日、ウイークエンドの2泊3日の3種から選択するのだが、要望により自由な時間での設定も可能とのこと。試乗のような手軽さでポルシェを体験したり、旅行などで東京に滞在する週末に宿泊を含めたドライブを楽しむなど、ニーズに柔軟に対応する。
予約はオンラインからユーザー登録をしてから予約の申し込みが必須。最短でもオンラインで2時間前に予約しておく必要がある。予約後に虎ノ門ヒルズ2階アトリウムにある専用受付カウンターを訪れ、車両の受け渡しをするという流れとなる。車両の受け渡し時間は9時~19時の間に行なう必要がある。この時間は返却時も同様。
「ポルシェ・ドライブ」
説明会では、ポルシェジャパン コーポレートビジネスディベロップメント 担当部長 アンドレ・ブランド氏が、ポルシェ・ドライブのプロジェクトがなぜ発足したのかを説明した。それは、クルマの製造業からエクスクルーシブルな体験を提供するブランドへと進化するという、ポルシェのグローバル戦略の変更があったことが、その理由。ポルシェジャパンでも、この新しいビジョンに沿って事業を進めていき、変化するニーズに答えていくために製品やサービスを提供していく。これには、オンデマンドでモビリティを提供するという新しいコンセプトを含む。
続けて、ポルシェジャパン コーポレートビジネスディベロップメント スマートモビリティ担当 富永憲英氏が、ポルシェ・ドライブのサービスについて詳しい解説があった。
ポルシェ・ドライブの車両ラインアップは、ケイマンS(24時間:4万7500円)、マカンS(24時間:4万8000円)、カイエン(24時間:5万5000円)、パナメーラ 4S(24時間:7万円)、911 カレラ 4S カブリオレ(24時間:7万円5000円)、911 カレラ GTS(24時間:8万円)の6車種。ケイマン S以外ではチャイルドシートが利用でき、SUVのマカン Sとカイエンにはスノータイヤも装着できる。ガソリンは返却時に満タンにするという通常のレンタカーと同様で、事故免責のオプションなども付けることもできる。
アンドレ・ブランド部長が言うには「若い人を見ていると、ステータスとして車を所有するということがさほど重要ではなくなってきていると感じる。求められているのは、高い柔軟性。必要な時だけ利用し、その都度支払いをするということが求められている。特に都会では、駐車場の確保がむずかしいこともあり、より急速に転換すると考えられる。プレミアムカーの新しく魅力的でフレキシブルな利用方法を、新しい選択肢として提案したい。これまで、ポルシェというブランドに触れたことがない人に、試乗のように体験してもらうことも重要だ」とのこと。
まずは虎ノ門ヒルズを拠点にはじめ、状況を見て東京以外の地域でも展開したり、レンタカー以外の手法を追加したりする可能性も十分あり得るとのこと。発表したばかりの新型EV(電気自動車)「タイカン」を車種として加えることも考えているという。特別な日だけは思い切って奮発して、特別なプレミアムカーでのドライブを楽しんでみてはどうだろう。