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東陽テクニカ、自動運転/ADAS用データロガー「ViCANdo」を販売

スウェーデンのZuragonと国内総代理店契約

2020年3月30日 発売

「ViCANdo(ビーキャンドゥー)」機能イメージ

 東陽テクニカはスウェーデンのZuragonと国内総代理店契約を締結し、3月30日より自動運転/ADAS用データロガー「ViCANdo(ビーキャンドゥー)」の販売を開始する。

 ビーキャンドゥーは、自動運転車やADAS(先進運転支援システム)搭載車が使う、カメラ、レーダー、LiDAR、GPSといった各種センサーの情報をはじめ、CANインターフェースなどの信号を取り込んで記録するデータロガー。記録したデータをそれぞれ時間の同期がとれた状態で正確に再生・表示することができる。

 ビデオや各種センサーで計測したデータ量は膨大なため、そのデータ解析には非常に手間がかかり、自動運転/ADAS搭載車両開発におけるボトルネックになっている。ビーキャンドゥーはそうしたデータの再生・分析機能に加えて、天候や走行パターンなど収録したデータを走行シーン毎に自動的に分類する機能を搭載。さらに収録したデータの中から試験に必要なデータだけを抽出するクラスタリング機能も持ち、例えば車両の車線変更前後など特定の動作のデータだけを自動で抽出することも可能。これにより、解析における工数の大幅な削減と効率化を実現する。

 また、ビーキャンドゥーはVelodyne LiDAR、RoboSense、Ibeo Automotive Systemsなど複数のLiDARベンダーからのポイントクラウド(点群)データの可視化にも対応しており、 SDK(ソフトウェア開発キット)でLiDAR用の独自のGUIを開発することも可能だという。

 Windows、Android、Linuxなどの各種OSに標準で対応。KvaserやVectorといった車両開発において広く利用されているテストツールもサポートしており、CANデータベースのフォーマットとは別にKvaserおよびVectorがサポートしている形式でデータをインポート/エクスポートすることも可能となっている。