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ヤマハ、「テネレ700」と産業用ドローン「YMR-08」がレッド・ドット賞獲得

2012年から9年連続で受賞

2020年3月31日 発表

「Red Dot Award:プロダクトデザイン2020」を受賞したヤマハのアドベンチャーモデル「テネレ700」

 ヤマハ発動機は3月31日、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催する国際的デザイン賞「Red Dot Award:プロダクトデザイン2020」を、アドベンチャーモデル「Tenere(テネレ)700」と産業用ドローン「YMR-08」が受賞したと発表した。ヤマハ製品がRed Dot Awardを受賞するのは2012年から9年連続となる。

 テネレ700は、1980年代~1990年代にパリ・ダカールラリー(現ダカールラリー)で活躍したヤマハのマシンに与えられていたテネレの名称を受け継ぐモデル。最高出力53kW(72PS)/9000rpm、最大トルク67Nm(6.8kgfm)/6500rpmを発生する689cm 3 の直列2気筒エンジンを車両重量205kgの軽量ボディに搭載。乗車姿勢の自由度が高い車体、耐久性や整備性の高さ、荷物積載時の高い適応力などにより、オフロード+アドベンチャー+ツーリングという各要素を高次元でバランスさせている。

 デザインコンセプトは「Exciting Adventure Tenere」となり、特徴的な4灯式のLEDヘッドライトやタンク形状、3分割シールドを織り込むハイフェイスなどによってアドベンチャースピリットを表現。テネレ700はこれまでにも、ドイツのデザイン賞「iFデザインアワード」を獲得している。

 2018年度のグッドデザイン賞も受賞しているYMR-08は、「1フライトで1ヘクタールの連続散布を15分で完了する」ことをコンセプトに掲げ、薬剤散布による病害虫防除などを主目的として開発された産業用ドローン(マルチローター)。

 都市近郊や小規模農業のニーズに応えるため、エンジンと比べて静音性が高い軽量・高出力モーター、モノコックシェル構造の軽量カーボンボディなどを採用。散布作業者や農業家の要望を満たす機能美を徹底追求し、洗練された躍動感あふれるデザインが与えられている。

Red Dot Award:プロダクトデザイン2020を受賞したヤマハの産業用ドローン「YMR-08」