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ヤマハ、アドベンチャーモデル「テネレ700 ABS」を6月5日に発売

軽量ボディに270度クランクの水冷4ストローク直列2気筒エンジンを搭載

2020年6月5日 発売

126万5000円

「テネレ700 ABS」を6月5日に発売

 ヤマハ発動機は、軽量ボディに270度クランクの水冷4ストローク直列2気筒DOHC688cm 3 エンジンを搭載したアドベンチャーモデル「Ténéré(テネレ)700 ABS」を6月5日に発売する。カラーは「マットダークグレーメタリック 6」「ブルーイッシュホワイトパール 1」「マットブラック 2」の3色で価格は126万5000円。

 テネレ700 ABSは軽量化にこだわって開発されたモデル。乗車姿勢自由度の高い車体、耐久性や整備性の高さ、荷物積載時の高い適応力など、オフロードの走破性とツーリングでのユーティリティ性を高次元でバランスさせたアドベンチャーモデルとなる。

マットダークグレーメタリック 6
ブルーイッシュホワイトパール 1
マットブラック 2

 270度クランクエンジンは、慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率よく引き出すという設計思想「クロスプレーン・コンセプト」に基づいて開発。豊かな低中速のトルクと、高回転の伸びが特徴で、エンジン特性に合わせ2次減速比を最適化することで、本格的なオフロードライディングと日常的な市街地走行での扱いやすさを両立する。

270度クランクの水冷4ストローク直列2気筒DOHC688cm3エンジン

 エアクリーナーボックスは吸気ダクトの向きを進行方向とすることで、後輪からの砂埃などの吸い込みを抑制し、十分な吸気容量を確保。コンパクト設計のエキゾーストパイプと別体式サイレンサー、冷却ファンやグリルを新設計したラジエーターなど、オフロードのさまざまなコンディションで安定した高い走破性を発揮する。

 軽量・スリム・コンパクトを追求してフレームを新設計。形状はダブルクレードルタイプで、素材には高強度で軽量な高張力鋼管を採用。オフロード走行に必要な剛性を確保しつつ、しなやかな乗り心地を実現した。さらにアルミ製のリアアームを採用するなど軽量化を図っている。

 フロントサスペンションは43mm径インナーチューブの倒立式を採用、優れた接地感とショック吸収性を確保した。アンダーブラケットやハンドルクラウンもサスペンションに合わせて強度バランスを整え、倒立らしい自然な操舵感を実現する。リアには、リンク式モノクロスサスペンションを採用。一般路から砂漠地帯のような過酷なオフロードコースまで幅広く対応する走行性に磨きをかけた。

 前後ブレーキは最適設計のウェーブディスクに加え、軽量・コンパクトなブレンボ製キャリパーを採用した。初期タッチ、制動力、コントロール性、リリース特性など優れたバランスを追求、さらにON/OFF切替え可能なABSを搭載する。

 シート高875mmのフラットシートとスリムなタンクとのバランスを調整し、自由なライディングポジションを可能とした。また、ライディングポジションに重要な3点(フート・ヒップ・ハンドル)の位置関係を最適化することで、疲労感も低減している。

 スタイリングやデザインは同社デュアルパーパスタイプのシリーズ「XT」や「WR」がもつラリーイメージを継承。さらに機能部品であるヘッドライトやタンクに特徴的なアレンジを加え、新しいモダンラリーバイクのプロポーションを提唱している。

テネレ700 ABSの特徴
テネレ700 ABSのスペック