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フォルクスワーゲン、「ポロ」「ゴルフ」など21車種の7速DSGに不具合。計5万1024台をリコール

不具合の件数は599件

2020年4月2日 発表

「7速DSG」の不具合で「ポロ」「ゴルフ」など21車種、計5万1024台をリコール

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは4月2日、自動変速機「7速DSG」に不具合があるとして「ポロ」「ゴルフ」など21車種、計5万1024台のリコールを国土交通省に届け出た。対象車両の輸入期間は2008年5月16日~2014年4月11日。これまでに発生した不具合の件数は599件で、事故は起きていない。

 不具合は、7速DSG型自動変速機のメカトロニクスにおいて、アキュムレータ取り付け部のハウジング加工精度が不適切なため、始動時や渋滞走行などで大きな油圧変動が繰り返されると、ハウジングに微細な亀裂が発生するものがある。そのため油圧が低下するとともに警告灯が点灯して、そのままの状態で使用を続けると最悪の場合では走行できなくなるおそれがある。

 改善措置として、全車両の自動変速機制御コンピュータを対策プログラムに書き換える。ただし、一部の車種においては対策プログラムの準備に時間を要するため、準備が整い次第対策が行なわれる。また、油圧低下の故障コードが入力された場合はメカトロニクス部品を交換する。

改善箇所の説明図