ニュース

東京都のAI付ドラレコ モニター事業に交通事故削減支援サービス「DRIVE CHART」

65歳以上のドライバーをモニターとして募集開始

2020年4月23日 発表

MoTの交通事故削減支援サービス「DRIVE CHART」の専用車載器

 MoT(Mobility Technologies)は4月23日、同社の交通事故削減支援サービス「DRIVE CHART」が東京都が公募した「AI付ドライブレコーダーモニタリング事業」に採用されたと発表。5月15日~6月15日の期間、東京都内に居住して運転免許を保有する65歳以上の人を対象にモニター募集を実施する。

 2019年6月から事業者向けにサービスを行なっているDRIVE CHARTでは、ドライブレコーダーをベースとして2つのカメラを使う専用車載器をJVCケンウッドと共同開発。車両前方と車内のドライバーを2つのカメラでそれぞれ撮影し、AI(人工知能)によって画像認識。車載器が持つ加速度センサーやGPSなどの情報と組み合わせて分析し、運転中に潜在化している危険性を検知して可視化する。

 これにより、一時不停止や車間距離不足、わき見といった運転傾向がデータ化され、運行管理者が一括管理してデータに基づいた運転指導ができるほか、車間距離不足などのシーンではリアルタイムのアラート機能によって危険性を低下させる。

2019年6月に行なわれたサービス発表会では、実際の車両にDRIVE CHARTの専用車載器を装着してデモを実施。ドライバーの運転状況をAIが認識するシーンが紹介された

 サービスの開始以降、これまでにタクシーやトラックといったシビアな運転スキル・運行管理が求められるプロの現場で採用され、関東・中京・京阪神エリアを中心に契約車両が全国に広がっている。こうした機能と実績が評価され、東京都のAI付ドライブレコーダーモニタリング事業に採択された。

 東京都のモニタリング事業では、モニターとして選ばれた人の車両50台に7月から順次機器を取り付け、11月末までの期間にモニタリングを実施する。期間中にはDRIVE CHARTのアラート機能によって事故を未然に防止するほか、レポート機能によるドライバー自身の意識改善や、家族に対する状況共有などによって事故削減への働きかけを行なう。また、MoTではこのモニタリング事業の結果を踏まえ、高齢ドライバーの事故防止に幅広く取り組んでいく予定としている。

交通事故削減サービス「DRIVE CHART」サービス概要(1分30秒)

AI付ドライブレコーダーモニタリング事業 モニター募集概要

モニター対象

・東京都内に居住する65歳以上(2020年度中に65歳以上となる1956年4月1日以前生まれ)の人
・普通自動車を運転できる運転免許を保有している人
・主として自らが使用する自家用普通自動車を所有している人
・日常的(おおむね週に3日以上)に自動車を運転している人
・スマートフォン、またはタブレットを持っている人

募集期間

5月15日~6月15日

応募方法

DRIVE CHARTのWebサイト内にあるモニター募集サイトから申込書(PDFファイル)をダウンロードして応募する。