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メルセデス・ベンツ、「Vクラス」にポップアップルーフ備えた「V 220 d Marco Polo HORIZON」
サイドオーニングやサブバッテリーも装備したプレミアムアウトドアミニバン
2020年5月21日 15:15
- 2020年5月21日 発売
- 938万円
メルセデス・ベンツ日本は5月21日、「Vクラス」に「V 220 d Marco Polo HORIZON」を追加して発売した。右ハンドルのみの設定で価格は938万円。
Vクラスは1998年に欧州のミニバンとして初めて日本に導入され、累計販売台数約3万台を達成したロングセラーモデル。2019年10月に発表した新型Vクラスは、全ての乗員が快適に過ごすことができ、3点式シートベルト一体型のシートや多彩なシートアレンジが可能なシートレイアウト、FR(フロントエンジン・後輪駆動)レイアウトといったこれまでのVクラスのコンセプトを継承しながらも、安全性、快適性や質感などあらゆる面で進化し、最新の「メルセデス・ベンツのミニバン」の名に相応しいプレミアム感を備えている。
今回追加されたV 220 d Marco Polo HORIZONは、この新型Vクラスに車内で快適に休むことができるポップアップルーフやフルフラット機能付ベンチシート、回転式シート(前席)など居住性および快適性を高める専用装備に加えて、先進の安全運転支援システムを標準装備したプレミアムアウトドアミニバンとなる。
ルーフ上にポップアップルーフを専用装備し、車内とは別にフルフラットな就寝スペースを確保。ポップアップルーフ内には、2名まで使用可能なベッドとリーディングライトも装備。また、ポップアップルーフを展開すると車内高が高くなるため、簡易の更衣室としても利用できるという。また、ルーフ右側にはロールアップ機能を備えたサイドオーニングを装着。オートキャンプなどの際に展開することで日差しを避けて快適に過ごすことができる。
前席(運転席および助手席)には最大230度回転する機能を採用。前席を回転させて後席対面式のレイアウトを可能とした。また、2列目シートにはシートヒーターとシートベンチレーターを装備。3列目シートにはフルフラット機能を採用。車内に広々としたフラットなスペースを確保でき、就寝時は最大3名まで利用できる。さらに、アンダーシートボックスも備えており、足下に十分な収納スペースを用意する。
運転席下にはリレー式のサブバッテリーを搭載。エンジン停止時は自動でメインバッテリーと切り離されるため、バッテリー上がりの心配をすることなく利用できる。また、エンジンを始動すると特別な操作を必要とすることなく充電を開始する。
また、フロントと運転席、助手席を除く全てのウィンドウにカーテンを装備。走行中に日差しが眩しい時や車中泊の際のプライバシー確保として使用することができる。
安全運転支援システムとして「レーダーセーフティパッケージ」を標準装備。レーダーで先行車を検知することで追突のリスクを低減する「アクティブブレーキアシスト」、最適な車間距離を自動で維持するとともに先行車が停止した場合は減速して停止する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」、ドアミラーの死角範囲をレーダーによってモニターして危険性を警告する「ブラインドスポットアシスト」、車線逸脱をステアリングの微振動で警告する「レーンキーピングアシスト」などを備える。
また、アダプティブハイビームアシスト・プラスを標準装備。対向車や先行車を検知すると、他の車両にハイビームが当たらないよう自動的に照射範囲を制御しながら常に最大の視界を確保。加えて、道路標識などにハイビームが反射する場合には、自動的に減光して眩惑を防止する。ほかにも長時間走行時のドライバーの疲労や眠気を70以上のパラメーターで検知して注意力低下を警告する「アテンションアシスト」や、走行中の横風に対して車両片側のブレーキ制御を行なうことでより安定した走行をサポートする「クロスウインドアシスト」などを標準装備とした。
ボディサイズの大きいVクラスの駐車や取りまわしをサポートする機能も充実。車両周囲の状況をモニターする「360°カメラシステム」、自動操舵・ブレーキ機能により縦列駐車と車庫入れをアシストする「アクティブパーキングアシスト」、前後バンパーに埋め込まれた超音波センサーで障害物との距離を感知して警告する「パークトロニック」を標準装備としている。
エンジンは2.2リッター直列4気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載。最高出力163PS、最大トルク380Nmの力強い動力性能を実現した。トランスミッションには、7速オートマティックトランスミッション「7G-TRONIC PLUS」を組み合わせ、メルセデス伝統のFR(フロントエンジン・後輪駆動)レイアウトを採用している。
足まわりには、人気が高い「AGILITY CONTROLサスペンション」を標準装備。フロントにマクファーソン式、リアに独立懸架式を搭載。ローダウンするとともにスタビライザーを採用することで、ロールが減少し、高い走行安定性を実現した。さらに、走行状況に応じて減衰力を機械的に調整するセレクティブダンピングシステムを採用し、通常走行時には油圧抵抗を減少させて快適な乗り心地を、ハードなコーナリング時など急激な入力に対しては最大限の減衰力を発揮するという。