マツダ製「フェイスシールドフレーム」供給開始。初回分3000個のフェイスシールドを広島県に寄贈

　マツダは5月26日、広島県、ジェイ・エム・エス（広島県広島市）、石井表記（広島県福山市）と連携して、医療現場で活用可能なフェイスシールドの供給を決定したと発表した。

　マツダはフェイスシールドフレームの生産を5月25日に開始して、5月26日から順次納入を開始。製品は石井表記が生産するシールドフィルムと組み合わせて、初回分として約3000個を広島県を通じて地域の医療機関に届ける予定。

　加えて、マツダや関連会社においても、ソーシャル・ディスタンス（社会的距離）の確保が困難な職場で、このフェイスシールドを活用し、新型コロナウイルス感染予防に努めるとしている。

　同製品は、医療現場や自動車の製造現場などさまざまな業務の従事者が、長時間負担なく着用してもらうことを前提に開発。自動車のバンパーに使用するポリプロピレン（PP材）を使用し、耐久性とフィット感をもたせたという。また、後頭部に位置する部分をゴムなどで固定できる仕様を採用し、利用者の好みの装着感に微調整が可能としている。

　さらに、石井表記が生産するシールドフィルムは、細かな作業時にもストレスなく利用できるよう、高い透明度でクリアな視界を確保した。

　同製品寄贈のため広島県庁を訪れた、マツダの特別顧問 西山雷大氏は「新型コロナウイルス感染拡大防止のため、日々最前線で尽力されている医療関係の皆さまに安心してお使いいただけるフェイスシールドをお届けできるよう、産官が連携して本製品の生産、供給の準備を進めてまいりました。引き続き、広島に根差す企業として、感染拡大防止に貢献してまいります」とコメントした。