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メルセデス・ベンツ、直列6気筒+ISG+48Vシステム搭載「メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+」
走行安定性を向上させる新システム「AMG ACTIVE RIDE CONTROL」初搭載
2020年5月28日 13:00
- 2020年5月28日 予約開始
- 1332万円
メルセデス・ベンツ日本は5月28日、プレミアムSUVモデル「メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+」の予約を開始した。価格は1332万円で、納車は6月以降を予定している。
2019年6月にフルモデルチェンジした4世代目の新型GLEは、SUVらしい力強さとスポーティネスを表現したエクステリアデザイン、上質感ある内装、オンロード、オフロードともに優れた走行性能を備え、最新技術と装備を搭載する3列シートの7人乗りプレミアムSUVモデル。
「メルセデスAMG 53シリーズ」は、直列6気筒エンジン、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システム、電動スーパーチャージャーを組み合わせ、可変トルク配分を行なうパフォーマンス志向の4輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を採用するなど走行性能を追求しつつ、快適性能も維持してトータルバランスに優れたモデルとなる。
今回GLEのラインアップに新しく追加されるメルセデスAMG GLE 53 4MATIC+には、走行安定性を向上させる新システム「AMG ACTIVE RIDE CONTROL」をメルセデス・ベンツとして初搭載。さらにダイナミックなドライビングが可能となった。
デザイン面においても、縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエーターグリルのほか、AMGスポーツシート、AMGパフォーマンスステアリングなど、最新の専用装備を備えて、メルセデスAMGモデルとしての存在感を高めている。
搭載される直列6気筒エンジン「M256」型は、先代の「メルセデスAMG GLE 43 4MATIC」比で、最高出力が68PS(50kW)、最大トルクが250Nm向上した最高出力320kW(435PS)/6100rpm、最大トルク520Nm(53.0kgfm)/1800-5800rpmを発生。M256型エンジンにはターボチャージャーを備え、低回転域で過給を行なう電動スーパーチャージャーの搭載により、ターボラグを解消。電動スーパーチャージャーとISGによる動力補助および、排気ターボチャージャーとの組み合わせで、あらゆる回転域で俊敏なエンジンレスポンスを実現している。
ISGはエンジンとトランスミッションの間に配置された最高出力21PS(16kW)、最大トルク250Nmを発生する電気モーターは、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。この電気モーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行ない、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電。エンジン回転数が低いときには、その電力を利用して動力補助を行なうことで、高い効率性と力強い加速を実現する。さらに、スターターが従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上している。
また、アイドリング時には電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に寄与。シフトチェンジ時にもモーターを使用して、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも実施。これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現している。
トランスミッションは、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速トランスミッション「AMGスピードシフトTCT(トルク・クラッチ・トランスミッション)」を搭載。通常のATで発生する損失を低減し、軽量化も相まって燃費の大幅な向上とレスポンス向上に貢献。シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能により、ダイナミックな走りも可能としている。なお、シフトダウン時に1速飛ばしたギヤを選択したり、自動ダブルクラッチ機能などにより効率のよいシフトチェンジを行なうこともできる。
メルセデス・ベンツ初搭載となるAMG ACTIVE RIDE CONTROLは、「AMG RIDE CONTROL+エアサスペンション」をベースに、高いアジリティとニュートラルなコーナリング、最適なトラクションを実現。前後アクスルそれぞれに配されたアクチュエーターが独立して動くことで車体の安定化を図っている。電気機械式でレスポンスが速く、1秒あたり1000回の頻度で路面の状態に対応した制御を行なうことができるため、直進時にはしなやかな足まわりによる快適な乗り心地としながら、コーナリングや車線変更時にはロールを効果的に抑制し、より快適でダイナミックなドライビングを可能としている。
インフォテインメントシステムは、ダッシュボード中央に12.3インチの大型ワイドスクリーン2画面を標準装備。コクピットディスプレイは速度計や回転計、ナビゲーション、安全運転支援システムなどの情報を表示することができるほか、表示モードは、クラシック/スポーティ/スーパースポーツ/ジェントルの4種類から好みに応じて選ぶことができる。
新型の自然対話式音声認識機能を備えた対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載するほか、「Sクラス」と同等の最新世代の運転支援システムを標準装備。さらなる機能強化として採用された「アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)」は、対向車線を横切って右折しようとする際に、対向車線を直進してくる車両と衝突する危険がある場合、車速10km/h以内であれば自動ブレーキが作動する。