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ポルシェジャパン、モータースポーツ2020シーズンの開催カレンダーを変更

緊急事態宣言の全国的解除や各種社会活動の段階的再開などを慎重に考慮して決定

2020年6月15日 発表

 ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は6月15日、「ポルシェカレラカップジャパン」および「ポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)」の2020シーズンにおける開催スケジュールの変更を発表した。

 今季PCCJおよびPSCJシリーズの開催は、いまだに世界的影響が続いている新型コロナウイルス感染拡大により明確な収束時期が予測できず、開幕を含むシリーズ戦の延期に伴う新たなスケジュールの決定に時間を要していたが、5月末の政府発表による緊急事態宣言の全国的解除や、これに伴った国内での各種社会活動の段階的再開などを慎重に考慮した結果、2020シーズンのポルシェジャパンによるモータースポーツ活動を再開することを決定したという。

911 GT3 Cup
ポルシェカレラカップ ジャパン 2020開催カレンダー(更新版)
ラウンド日程サーキットイベント名レース数
合同テスト3月3日~4日富士スピードウェイPCCJオフィシャル合同テスト開催済
第1~2戦6月27日~28日岡山国際サーキット岡山チャレンジカップレース2レース
第3~4戦7月25日~26日スポーツランドSUGOSUGOチャンピオンカップレース2レース
第5~6戦8月1日~2日富士スピードウェイザ・ワンメイクレース祭り2020富士2レース
第7~8戦9月19日~20日ツインリンクもてぎもてぎチャンピオンカップレース2レース

※今シーズンのPCCJが「シリーズ成立」となる最低開催数は「3大会6戦」となる。

718 ケイマン GT4 クラブスポーツ
ポルシェスプリントチャレンジ ジャパン2020開催カレンダー(更新版)
ラウンド日程サーキットイベント名レース数
第1~2戦3月29日岡山国際サーキット岡山チャレンジカップレース開催済
第3~4戦5月17日※スポーツランドSUGOSUGOチャンピオンカップレース延期※
第5~6戦7月12日ツインリンクもてぎもてぎチャンピオンカップレース2レース

※第3~4戦の延期日程および8月以降のスケジュールについては引き続き調整中。

 今年で20シーズン目を迎える「PCCJ」は「911 GT3 Cup」で争われる“世界最速のワンメイクシリーズ”として知られ、現在日本国内で行なわれているワンメイクレースの中で、もっとも長きに渡り継続開催されている。厳格なレギュレーションのもと完全なイコールコンディションで戦うPCCJはプロフェッショナルを目指すドライバーの登竜門としても知られ、これまで多くのPCCJ出身ドライバーがSUPER GTなどのカテゴリーへステップアップしている。

 また「PSCJ」は、PCCJへのステップアップカテゴリーとして2010年にポルシェ GT3 カップ チャレンジジャパンとして創設。2019シーズンにデビューした「718 ケイマン GT4 クラブスポーツ」のためのGT4クラス導入に伴い、名称も新たにPSCJとして生まれ変わった。

 ポルシェジャパンは若手ドライバー育成のため、PCCJでは2009年から、PSCJでは2019年からスカラシッププログラムを実施し、2020シーズンは石坂瑞基選手(24歳)が911 GT3 CupでPCCJへ、大草りき選手(20歳)が718 ケイマン GT4 クラブスポーツでPSCJへシリーズ参戦することが決まっている。なお、感染症拡大に伴う社会状況の変化により、開催日程を含め上記事項には変更が生じる場合もあるとしている。

ポルシェジャパンジュニアドライバー、石坂瑞基選手(左)、大草りき選手(右)