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新型「ヤリス」にパナソニックの昼夜対応サイドカメラ採用。可視光領域や赤外線領域で撮像可能

暗い環境下での駐車支援機能を実現

2020年6月15日 発表

トヨタ自動車の新型車「ヤリス」

 パナソニックは6月15日、トヨタ自動車が2月に発売した新型「ヤリス」に、パナソニック オートモーティブ社の昼夜対応サイドカメラが採用されたと発表した。

 昼夜対応サイドカメラは、新型ヤリスのハイブリッド車にメーカーオプションとして用意される高度駐車支援システム「アドバンスト パーク(パノラミックビューモニター付)」に採用された前・後・左・右4つのカメラのうち、車両周辺確認を行なうパノラミックビューモニター用の左右サイドカメラとして搭載された。

 昼夜対応サイドカメラは、1つのカメラで昼間(可視光領域)と夜間(赤外光領域)の双領域対応を実現させたカメラ。可視光領域と赤外光領域のミキシング最適化により色の劣化を抑圧して、昼間映像の自然な色を実現させた。

昼夜対応サイドカメラの撮像イメージ

 カメラの構成は、可視光領域の撮像を行なう従来カメラをベースにして、赤外線領域まで受光範囲を拡大するとともに、赤外線による色の劣化を最小限に抑えて、可視光領域と赤外線領域の双方で撮像を可能にしている。

 また、従来と同等サイズのカメラで昼夜撮像を可能にすることにより、搭載スペースの限られる車載用途において、車両デザインを損なうことなく、高度な安全運転支援システムの搭載を実現させたとしている。

サイドカメラモジュール

 新型ヤリスにおいては、昼夜対応サイドカメラと赤外線LEDモジュールを併用することで、これまで暗闇では前照灯、後退灯の光が届かなかった車両側方における視認性を確保。また、「アドバンスト パーク」の実現においては、駐車スペース/駐車枠線などの周辺情報を正しく認識するための画像入力手段として活用され、暗い環境下での駐車支援機能の実現にも貢献しているという。