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新型EV「タイカン」も展示。東京 有明にできたポルシェの新ブランド拠点「Porsche NOW Tokyo」見学レポート
VRでポルシェを体感できるとともに、のんびりくつろげる空間に
2020年7月10日 16:53
- 2020年7月12日 オープン
ポルシェジャパンは7月12日、東武有明フィールドに日本初のポップアップストア「Porsche NOW Tokyo(ポルシェ ナウ トウキョウ)」をオープンする。お披露目会が報道陣向けに行なわれたので、その模様をお伝えする。
「Porsche NOW」は、期間限定のフレキシブルなリテールコンセプト店で、人通りの多い街の中心部やショッピングモール向けに構想され、これまでポルシェに接点のなかったユーザーへ幅広くブランドを訴求する拠点。すでにドバイ、ブルネイ、リッチモンド、台北などで展開が始まっていて、基本コンセプトは各市場に合わせて構築されている。
日本ではオリンピックの開催に向けて再開発が進められている東京の有明が選ばれ、2020年7月12日~2021年8月31日までの期間限定でオープンする。
VRを使ったポルシェの体感
Porsche NOW Tokyoには2つのVR(バーチャルリアリティー)システムが用意されていて、1つは動くシートとVRゴーグルを使った実走行を体感できるタイプ。この日はドイツのニュルブルクリンクを走行する映像と、ル・マン24時間レースで走ったポルシェ 919 Hybridの映像が用意されていた。今後も映像のラインアップをどんどん増やしていくという。
VRゴーグルをしながらシートに座って映像を見るタイプだが、このシートが映画館の4DXのように前後左右上下に細かく振動することで、走行シーンを体に再現。それほど激しい動きではないものの、サーキットを走っている臨場感はしっかり伝わってきた。なお、このシステムはVRゴーグルを装着しなくても体感できる。
もう1つのVRシステムは、新型EV(電気自動車)「タイカン」を体感する専用タイプ。こちらはVRゴーグルと一緒にコントロールスティックを両手に装備してスタンバイ。動画は外観のフォルムをじっくりと眺めるところから始まり、自分で好みの色にボディカラーを変更できるとともに、ドアを開閉しながらの内装チェックを仮想空間に作られた屋内ショールームで行ない、最後はサンダーバードの秘密基地のようにステージが上昇してタイカンと一緒に屋外へ。そこでは往年のポルシェ911のシルエットが現れ……続きはぜひ店舗でご覧頂きたい。
映像がとてもきれいなことに加え、実際に自分の手を動かしたり、視線を決められた場所に合わせたりすることで、次のステップへと進むスイッチが作動するため、最終的には自分がどちらを向いているのか分からなるくらいのめり込んでしまう内容となっている。
VRを使った体感システム以外にも、店舗内にはのんびりとくつろげるテーブルも数セット用意されているほか、カットシャツ、財布、時計、マグカップなどといったポルシェオリジナルグッズも販売している。また、ドリンク類を扱うカウンターや奥には商談ルームも備えている。
直接ポルシェに触れられる
Porsche NOW Tokyoは平屋建てで、入口前にはウッドデッキが広がり、隣に駐車場が配置。駐車場にはEV用の充電スタンドも設置されている。タイカンの充電は自宅での充電(ホームチャージング)と、外出先での充電として正規販売店、またはポルシェターボチャージングステーションを想定。
ホームチャージングでは最大8kWで10~12時間でフル充電。正規販売店などに配備されるポルシェターボチャージャーでは最大150kWで24分で80%の充電が完了する。正規販売店への設置は2020年度中に21拠点を目指し、2023年には44拠点まで拡大を目指す。それ以外のターボチャージングステーションは、東京に4か所で8基、名古屋は2か所で4基、大阪も2か所で4基を予定している。
2020年7月現在は、屋内に2台、ウッドデッキに1台と合計3台のEVタイカンが展示中となっているが、今後はタイカンは必ず1台、その他2台は、入れ替わりでさまざまなポルシェ車が展示されるという。なお、タイカンの納車開始は2020年11月頃を予定しているが、8月から主要都市にてタイカンのポップアップイベントも実施される。