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アウディ、新型「Q7」 48Vマイルドハイブリッド搭載など大幅改良

直列4気筒2.0リッターターボの「45 S line limited」を310台限定販売

2020年8月18日 発売

55 TFSI quattro:957万円

55 TFSI quattro S line:1020万円

45 S line limited:975万円

新型「Q7」

 アウディ ジャパンは8月18日、最大7人乗りを実現するSUVの新型「Q7」を発売した。導入モデルは「55 TFSI quattro」と「55 TFSI quattro S line」で、価格はそれぞれ957万円と1020万円。また、新型Q7発売と合わせて310台の限定車「45 S line limited」を発売する。価格は975万円。

 新型Q7は、2016年にフルモデルチェンジした2代目の大幅改良モデルで、エクステリアやインテリア、パワートレイン、インフォテインメントシステム、先進安全装備などの進化を果たした。

 55 TFSI quattro、55 TFSI quattro S lineには、最高出力340PS/最大トルク500Nmを発生するV型6気筒 3.0リッターターボエンジンを搭載。トランスミッションは8速ATを組み合わせ、駆動方式は4WD(quattro)を採用する。

最高出力340PS/最大トルク500Nmを発生するV型6気筒 3.0リッターターボエンジンを搭載

 パワートレインは、ツインスクロールターボを採用するV型6気筒 3.0リッターエンジンに48V電源とマイルドハイブリッド(MHEV)ドライブシステムを組み合わせることで高効率化を実現。

 フルタイム4WDのquattroは、機械式センターディファレンシャルを搭載して通常時には前後40:60にトルクを非対称に配分、FRのような軽快なハンドリングとquattroならではの安定性を両立。路面状況によってトルク配分を前後70:30~15:85へと変化させることで、優れたトラクションとダイナミックな走りを実現させたとしている。

 足まわりのオプションとして、+60mmのリフトモードから-30mmのハイウェイモードまで4段階で車高調整が可能なエアスプリングと、減衰力を連続的に調整できるショックアブソーバーを組み合わせた「アダプティブエアサスペンション」を設定。

 S lineモデルには、車高を15mm低め、よりスポーティなチューニングを施した「アダプティブエアサスペンションスポーツ」を標準装備して、よりダイナミックなハンドリングと快適な乗り心地を高い次元で両立させた。

 乗車定員は5名が標準となり、オプションで7人乗り3列シート仕様の7シーターパッケージを用意。

 2列目には、個別にシートスライドとリクライニングが可能な独立した3人分のシートを設定し、さらに電動格納式のサードシートを備えた。ラゲッジスペースは5人乗り仕様で通常時890Lで、2列目のシートを格納することで2075Lのスペースを確保。

 7人乗り3列シート仕様の場合、サードシートを格納した状態で770L、セカンドシートも格納すれば1955Lの収納が可能で、ミニバンにも匹敵する使い勝手を実現させたという。

新型「Q7」の3列シートモデル
新型「Q7」のラゲッジスペース

 エクステリアデザインでは、Qモデル用にデザインされたオクタゴン(八角形)のシングルフレームグリルなどにより、力強くスポーティな印象へと生まれかわった。リアデザインはフラットな左右のリアライトをつなげる印象的なアルミニウムストリップを配置し、リアライトのテクニカルなグラフィックとともに、水平基調のデザインがさらに進化。足下には、標準車が19インチ、S lineで20インチのアルミホイールを標準装備。

 インテリアでは、アナログメーターのかわりに12.3インチディスプレイのアウディバーチャルコックピットを装備。スピードメーターをはじめナビ画面など、ステアリングに備わるスイッチを介して表示の切り替えが可能。インストルメントパネルの中央には、ハプティックフィードバックを備えた大型タッチスクリーンを上下に2つ配した。上段の10.1インチディスプレイは、インフォテインメントおよびナビゲーションを、下段の8.6インチディスプレイは空調コントロールなどを操作する。

 安全運転支援システムも最新機能を搭載。アダプティブドライビングアシスタント(ADA)は、従来のアダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシストを統合したもので、車間距離保持機能を盛り込んだクルーズコントロールと車線維持機能により、ドライバーの疲労を軽減。エマージェンシーアシストは、走行中にドライバーに異常が発生した際に、システムがドライバーに注意を促すとともに、ドライバーからの反応がない場合には車線を維持しながら車両を緩やかに減速、停止する。

 サラウンドビューカメラは、車両に配置した4つのカメラから得た映像を合成して、上空から眺めているような映像をMMIモニターに表示。車両周辺にある障害物や歩行者などの発見をサポートする。さらにカーブストーンアシストは、駐車などの際に、車両の前後だけでなくタイヤ周辺の状況を3Dビューにより確認することが可能で、ホイールが縁石などに接触してダメージを受けるのを避けるのに役立つとしている。

新型Q7導入記念の限定車「45 S line limited」

 新型Q7導入記念の限定モデル45 S line limitedは、最高出力185kW(252PS)、最大トルク370Nmを発生する直列4気筒2.0リッターターボエンジンを搭載。トランスミッションは8速ATを組み合わせ、駆動方式は4WD(quattro)となる。JC08モード燃費は11.0km/L。

 7シーターパッケージ(3列目シート、4ゾーンエアコンディショナー、パワークロージングドア)やプレミアムパッケージ(エクステンディッドアルミニウムブラック/ブラックグラスルックコントロールパネル、プライバシーガラス)に加えて、21インチアルミホイールを特別装備。

 エクステリアカラーは限定車専用色「バリークブラウンメタリック」をはじめ、「グレイシアホワイトメタリック」「デイトナグレー」「オルガブラックメタリック」の計4色を設定。310台の限定販売となる。