ニュース
ロールス・ロイス、グリルも光る新型「ゴースト」日本発表 価格3590万円から
2020年10月5日 16:18
- 2020年10月5日 発表
ロールス・ロイス・モーター・カーズは10月5日、9月に世界初公開されたロールス・ロイスの新型「ゴースト」「ゴースト・エクステンデッド」を日本において発表した。価格はゴーストが3590万円、ゴースト・エクステンデッドが4200万円。
新型ゴースト発表会は、新型コロナウイルス感染症対策のため少人数の報道関係者が参加する形で複数回開催。薄暗い空間で行なわれた車両のアンベールでは、新デザインのLEDヘッドライトとともに、ロールス・ロイスを象徴するグリルも光らせながら、新型ゴーストが登場した。
新型ゴーストでは、デザインテーマの中に「ミニマリズム」という言葉が含まれており、ラジエーターグリル頂部の下に配された20個のLEDが内側のバーを淡く照らすことで、造形的なデザイン処理ではなく照明を用いて独特の優美な個性を実現させたという。
ロールス・ロイスの歴史で最多販売台数を記録した初代ゴースト
現在、ロールス・ロイスでは日本においてゴーストのほか、「ファントム」「カリナン」「レイス」「ドーン」をラインアップする。
2009年に発売された初代ゴーストは、10年間の生産期間において、ロールス・ロイスの116年の歴史上で最も多くの販売台数を誇るモデルであったといい、フラグシップモデルのファントムに対して、控え目でミニマルなスタイルのロールス・ロイスを求めるユーザーの間で共感を得たという。
ゴーストのユーザーは主に実業界で大きな成功を収め、グローバルに仕事を展開する事業家や起業家で構成され、そのユーザーは、ダイナミックで静粛性と快適性に優れ、ミニマリズムを極めた新しいタイプのスーパー・ラグジュアリー・サルーンを求めているという。
新型ゴーストでは、そうしたユーザーの声に耳を傾けてゼロからデザイン・開発・製作。新型ゴーストがグッドウ ッド生まれの初代ゴーストから受け継いだコンポーネントは、スピリット・オブ・エクスタシーとアンブレラだけであることが強調された。
V型12気筒 6.75リッターツインターボエンジン搭載
公開された新型ゴーストのボディサイズは、5545×2000×1570mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは3295mm。ロングホイールベースモデルのゴースト・エクステンデッドが5715×2000×1570mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースが3465mmとなっている。
両モデルともにパワーユニットは、最高出力420kW(571PS)/5000rpm、最大トルク850Nm/1600-4250rpmを発生するV型12気筒 6.75リッターツインターボエンジンを搭載。トランスミッションは8速AT、駆動方式は4WDを採用。最高速250km/h(リミッター作動)、0-100km/h加速4.8秒といったパフォーマンスを実現する。
ゴーストの日本国内向け発表会にあたり、ロールス・ロイス・モーター・カーズアジア太平洋のリージョナル・ディレクター ポール・ハリス氏が「ゴーストは、この10年でロールス・ロイス・モーター・カーズが生産規模を拡大させ、工場と人材に投資し、現在のようなグローバルなラグジュアリー・ブランドとしての地位を獲得するにあたって極めて重要な役割を果たしました。先日、新型ゴーストの生産開始に合わせ、グッドウッド本社の工場が新型コロナによる生産体制縮小からフル稼働に移行いたしましたことを併せてご報告いたします」といったコメントを寄せた。
また、新型ゴーストについて、ハリス氏は「日本はロールス・ロイスにとって重要なマーケットであり、この不安定な状況下においても安定的な販売に大いに貢献しています。ゴーストは、美しく、ミニマルでありながらも極めて手間のかかった製品であり、お客さまの要求に完璧に調和しているだけではなく職人技を大事にする、そしてシンプルさを究極に訴求する日本の美的な価値観ともよくマッチしていると思います。また、今の時代にも調和する、本質を狙う製品だと私たちは考えています」との考えを述べている。