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ロールス・ロイス、「ファントム」ロングホイールベースの特別仕様「プライバシースイート」公開。700万円のオプション設定

2019年5月18日~25日 展示

プライバシースイート仕様の「ファントム・エクステンデッド・ホイールベース」

 ロールス・ロイス・モーター・カーズは5月18日、「ファントム・エクステンデッド・ホイールベース」の特別仕様「プライバシースイート」を日本初公開した。プライバシースイートの価格は、ファントム・エクステンデット・ホイールベース(6540万円)向けに700万円のオプションで用意される。

 プライバシースイート仕様は、前席と後席を仕切るパーテーションを備え、ショーファーカーには多く見られる仕様である。ロールス・ロイスでも先代ファントムのロングホイールベース仕様にあった「ディビジョンウォール」がそれにあたる。当時の仕様は後席との仕切り上部が大きく湾曲した透明なプラスチックでできており、この色を変えることができず、常に透明なままであった。

ファントム・エクステンデッド・ホイールベース

 しかし、2018年にフルモデルチェンジしたファントムからは同仕様をプライバシースイートという名称に変更。このスイートとはスイートルームのスイートを指し、「完全なる個人的な静謐な空間」という意味がもたらされた。

 単に名称が変更されただけでなく、ガラス部分に“エレクトロクロマチック ガラス”を採用。後部座席のCピラーあたりにあるスイッチにより、このガラスを透明な状態から、不透明な状態へと瞬時に切り替えることが可能となった。そのほかパーテーションがあり、前後をつなぐ空間がないため、運転手と会話するマイクや物を受け渡すためのボックスが備えられている。

 格納式テレビも、従来はヒンジで取り出していたものから電動化。スイートルームのようにさまざまなものが電動化されたことで、後席乗員が安らげる空間になったといっていいだろう。

プライバシースイートの後席
Cピラーにあるスイッチ類。一番下の“PRIV”ボタンでエレクトロクロマチック ガラスを切り替える
通常のエレクトロクロマチック ガラス。光の関係で白くなって見えるが、実際には透明だ
エレクトロクロマチック ガラスを不透明にしたところ。色々な映り込みは後席のもので、まったくと言っていいほど前席は見えない
後席と前席の空間を結ぶ“壁の穴”。通常は蓋で閉まっている
後席のセンターアームレストにあるスイッチ類でテレビ画面などの操作ができる
画面を作動させると角度が起き上がり、見やすい位置になる
画面をOFFにすると壁の中に格納される

 なお、ロールス・ロイス・モーター・カーズは当初この車両を5月18日~19日の2日間、コーンズ・モーターズが運営するロールス・ロイス・モーター・カーズ東京のショールームに展示するとしていたが、25日まで延長して展示するとのこと。

ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京

〒105-0014東京都港区芝2-7-17
電話番号:03-6809-5450
営業時間:10時~18時