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ホンダ、マイチェンした「アコード」2021年モデル 新グレード「スポーツ スペシャルエディション」追加
全車「ワイヤレス充電器」「Apple CarPlay」「Android Auto」が標準装備に
2020年10月14日 12:20
- 2020年10月12日(現地時間) 発表
北米ホンダは10月12日(現地時間)、マイナーチェンジした「アコード」の2021年モデルを発表した。
2021年モデルは、安全装置Honda Sensingのレーダーユニットなどシステム全体が改善されたほか、フロントグリルの開口部が拡張しつつ、フォグランプ部分の形状も刷新。LEDヘッドライトはより遠く、より広く照らす新しいタイプに変更されるなど、より洗練された外観を実現した。さらに、一部グレードに新しいデザインのアルミホイールが採用され、ボディカラーも新色「ソニックグレーパール」が追加された。
内装では、今まで一部グレードのみだった8インチディスプレイオーディオとApple Car Play、Android Autoが全車標準装備となった。また、スマートフォンのワイヤレス充電装置、センターコンソールの前面にUSBポートが装備されたほか、上位グレードには、後部座席にもデュアルUSBポートを採用。さらに、全車で荷物の置忘れなどを防ぐリアシートリマインダーも装備。上位グレードは新しい低速ブレーキ制御システムが採用された。
日本ではハイブリッドのみの販売となっているアコードだが、北米アメリカではガソリン車は「LX」「スポーツ」「スポーツスペシャルエディション」「EX-L」「ツーリング 2.0T」の5グレードが設定され、ハイブリッド車は「ハイブリッド」「ハイブリッド EX」「ハイブリッド EX-L」「ハイブリッド ツーリング」の4グレードが設定される。
新グレード「スポーツ スペシャルエディション」
1.5リッターターボのEXに代わって、新たに「スポーツ スペシャルエディション」を追加。人気のある1.5リッターターボのスポーツをベースに、運転席は12WAYパワーシート、ヒーター付きミラー、スマートエントリー、リモートエンジンスタートを装備。助手席にもレザーシート、ヒーター、4ウェイパワーシートが装備される。さらに、デュアルリアUSBポート、パドルシフター付きの革巻きステアリングホイール、革巻きシフトノブ、8スピーカーオーディオシステムなどが採用されている。
アコード スポーツとスポーツ スペシャルエディションの外装は、リアトランクリッドスポイラー、19インチホイールデザイン、LEDフォグランプ、ダーククロームグリル、クロームエキゾーストフィニッシャーとなる。
パワートレーンとドライビングダイナミクス
LX、スポーツ 1.5T、スポーツ スペシャルエディション、EX-Lには1.5リッターターボエンジン、スポーツ 2.0Tとツーリングには2.0リッターターボエンジンを搭載。ターボチャージャー付きエンジンは、より直線的で応答性の高いスロットル制御のCPUに書き換えられた。
ブレーキシステムも向上し、特にストップ&ゴーの交通や駐車状況など、低速でのスムーズな加減速に貢献。さらに、1.5リッターターボはアイドルストップ性能を向上させ、ドライバーがブレーキを解除したときのエンジン始動が早くなっている。
ハイブリッドモデルはハイブリッドシステムがアップデートされ、エンジン回転数の制御を緻密にしたことで、ドライバーのアクセルワークにより自然に反応するように仕上げられている。
外観では、フロントグリルの「H」マークにブルーの挿し色を追加。フロントフェンダーとトランクリッドのハイブリッドバッヂなどが刷新された。また、ハイブリッドツーリングは19インチホイールを採用し、高級感のあるスポーティな外観を実現している。
1.5T | ハイブリッド | 2.0T | |
---|---|---|---|
エンジン | 4気筒 1.5リッターターボチャージャーエンジン | 直列4気筒DOHC 2.0リッター i-VTECアトキンソンサイクルエンジン+AC同期永久磁石電気モーター | 4気筒 2.0リッターターボチャージャーエンジン |
トランスミッション | CVT | 電気式無段変速機 | 10速AT |
最高出力 | 192PS/5500rpm | 212PS/6200rpm(システム全体) | 252PS/6500rpm |
最大トルク | 192lb-ft/1600-5000rpm | 232lb-ft/0-2000rpm | 273lb-ft/1500-4000rpm |
安全性とドライバー支援技術
2021年モデルには、すべてのグレードで新たに「リアシートリマインダー」「リアシートベルトリマインダー」が標準装備された。後部座席リマインダーは、クルマの電源がOFFになるとチャイムを鳴らし、デジタルメーターの通知により、子供やペット、またはそのほかの貴重な荷物がないかクルマを降りるときに後部座席エリアを確認するようドライバーに通知するもの。後部シートベルトリマインダーは、デジタルメーターの警告を使用して、後部座席の乗客がシートベルトを着用しているかどうかをドライバーに知らせてくれる。
アコードツーリングとハイブリッドツーリングには、低速ブレーキ制御と呼ばれる新しいフロントとリアのブレーキシステムを装備。新しいシステムは、ソナーベースのパーキングセンサーを使用して、駐車状況などの低速域で固形物を感知し、ドライバーに警告したり、ブレーキをかけたりして、衝突を回避または軽減する。
Honda Sensingに関しては、アダプティブクルーズコントロール(ACC)とレーンキーピングアシストシステム(LKAS)のアップデートが図られ、ACCは前車を追いかけるときにブレーキ制御がスムーズになり、LKASはより効果的で自然な車線センタリングを実現する。
【お詫びと訂正】記事初出時、トルクの数値が一部誤っておりましたので、お詫びして訂正させていただきます。