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ジープ、性能と環境を兼ね備える初のPHEV「レネゲード 4xe」オンライン発表会
「ジープにとって電動化とは、ジープの持つ楽しさ、性能、冒険をジープの魔法で増幅すること」
2020年10月21日 15:49
- 2020年10月21日 発表
ジープ（FCAジャパン）は10月21日、同社として日本初導入となるプラグインハイブリッドモデル「レネゲード 4xe」をオンラインにて発表した。
ジープのプすべてのプラグインハイブリッドモデルは「4xe」バッヂを付けて登場し、「効率」「性能」「責任」という3つの価値を体現。日本では11月28日発売のレネゲード 4xeは、LimitedとTrailhawkの2種類が導入され、価格はLimited 4xeが498万円、Trailhawk 4xeが503万円となる。
なお、5年間月々定額払いとなるカーリースプラン「Jeep Flat Ride」の対象を4xeにも拡大。年内に成約をした人には「ジープ里山 BONSAI キット」をプレゼントするほか、ディーラーでの購入に加え、初めての取り組みとしてオンラインでも注文を受け付け、オンラインにて成約・登録をした先着30名には、PHEV充電用充電器がプレゼントされる。
パワートレーンは両モデルともに1.3リッターのガソリンターボエンジンと、11.4kWhのバッテリーを電源とする電気モーター2基のうちの1基をリアホイールの間に配置する組み合わせ。バッテリーの充電は走行中のe-coasting機能のほか、家庭電源や公共充電ポイントなどの外部充電による充電が可能となる。
減速時のエネルギーを回収して充電をするe-coasting機能では、回生ブレーキを2段階の強さで設定可能。エネルギーを回収すると同時に、エンジンブレーキのような効果もあるとした。
エンジン出力はLimited 4xeで131PS、Trailhawk 4xeで179PSとなり、電気モーターの出力60PSを加え、システム全体ではLimited 4xeで191PS、Trailhawk 4xeで239PSとなる。これにより、0-100km/h加速は約7.5秒、電気モーター走行時の最高速は130km/h、ハイブリッドモード走行時の最高速は200km/hに達し、優れたパフォーマンスと卓越した走りの喜びを実現するという。
レネゲード 4xeは、市街地走行で通勤やちょっとした遠出に最適な「Electric」、効率を最優先する「Hybrid」、バッテリーの充電を維持する「E-Save」という、電気モーターと内燃エンジンを統合制御する3種類の運転モードを備え、各種機能の組み合わせにより、ジープファミリーの中で最高の燃費となるWLTCモード燃費17.3km/hを実現した。なお、排出ガスのないフル電気モードでの航続距離は48kmとなる。
さらに、4xe専用機能としてスポーツモードが追加されており、アクセルレスポンスを機敏に、ステアリングをシャープにして、よりスポーティな運動性能を発揮する。
室内には新しくなった7インチの液晶ディスプレイを備え、電動運転の状況、バッテリーの充電レベル、電気での航続距離、運転モードや動力数値などが表示できる。
なお、ジープブランド全体に関わる取り組みとして、新たなオーナーロイアリティープログラムとなる「ジープ・ウェイブ」を11月2日から導入すると発表。これには3年間のフリーメンテナンスやオーナー向けの特別待遇、サービスなどが含まれるという。加えて、オーナーコミュニティ向けに専用Webサイトも開設する。
ジープブランドはFCA好調のカギ
オンライン発表会では、FCAジャパン 代表取締役社長 兼 CEOのポンタス・ヘグストロム氏が登場。レネゲード 4xeはジープに新時代の到来を告げるモデルであることと、今後数年間でジープの全モデルが電動化される予定であることを話した。
続けて、FCAジャパンの現在の状況について触れ、新型コロナウイルス感染症による影響で厳しい第2四半期だったとしつつ、FCAジャパンのマーケットシェアは年初来毎月伸長し続け、6月には輸入車市場シェアで初めて10％を獲得。シェア最高記録を更新したと紹介。第3四半期を通じて勢いを維持し、9月には3000台以上を販売。消費税値上げを目前にした駆け込み需要のあった2019年9月に次いで、史上2位となる月間販売台数を記録したと述べた。
また、2020年初めから9月末までのFCAジャパンの販売台数は対昨年比14％減と、輸入車市場全体が21％ダウンに落ち込む中で健闘。FCAジャパンの輸入市場でのシェアは史上初めて9％を超え、経済的、外的要因の影響はありつつも、日本においては堅調だとした。
ヘグストロム氏は、ジープブランドはFCAジャパンの好業績の推進力だとし、2020年9月の月間販売台数は1824台で2019年9月に次いで高い数字となり、レネゲードは史上最高となる600台近くがひと月で販売されたと紹介。要因を、パンデミックの中だからこそ、安全で楽しく、信頼できるモビリティを求める人々が増加し、SUVのみで構成されているジープの人気が高まっているからだとした。
さらに、ジープの電動化については「ジープの『どこへでも行ける、何でもできる』という精神と自由を、これからは排出ガスなしで自然の音に囲まれながら体験できることにわくわくしています」と話すとともに、「ジープにとって電動化とは、ジープの持つ楽しさ、性能、冒険をジープの魔法で増幅することにほかなりません。ジープはほかの誰も行けないところに安全に行けるクルマとして歩んできたわけですが、それが今や静かに、排出ガスを出さずに環境に配慮して責任を果たしながら、持続可能な方法でできるのです。4xeなら性能か環境かを選択する必要がありません。4xeは100％電動、100％4輪駆動で200％ジープなうえに、3年間の安心までついてきます」と述べた。
オンライン発表会ではそのほかにも、FCA ジープブランド グローバルプレジデントのクリスチャン・ムニエ氏が日本市場への展望と「ジープ・ウェイブ」についてを、FCA E-4WD＆PHEV駆動システム世界展開チーフエンジニアのフランチェスコ・チミーノ氏がプラグインハイブリッドの技術的側面について紹介。また、FCAジャパン マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセ氏がJeep Real Hybrid e-Creatorsのバーチャルアワードを発表した。これらはYouTubeにてアーカイブを見ることができるようになっている。
