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ホンダ、欧州向け2輪車2021年型モデル7機種公開

SH Mode、SH350i、PCX125、X-ADV、NC750X、CB1000R、CB125Rを公開

2020年11月10日(現地時間) 発表

左からSH Mode、SH350i、PCX125、X-ADV、NC750X、CB1000R、CB125R

 本田技研工業の英国現地法人ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは11月10日(現地時間)、欧州向け2021年型モデルの2輪車ラインアップとして「SH Mode」「SH350i」「PCX125」「X-ADV」「NC750X」「CB1000R」「CB125R」
を発表した。

 これまでに欧州で発表済みの2021年型モデル11機種に加え、「コミューター」「アドベンチャー」「ロードスポーツ」にまたがる7機種を発表。スクーターや小型2輪車のコミューター・モデルは、「Forza 350」「Forza 125」といったスタイリッシュなスクーターや、人気の高いステップオンのSHシリーズ、走る楽しみに焦点をあてた「MSX125 Grom」、高効率の「CB125F」や、圧倒的人気を誇る「PCX125」などをラインアップ。

 アドベンチャー・モデルでは、2020年に欧州で発表された「CB500X」「CRF1100L Africa Twin」の新色に加え、「NC750X」「X-ADV」も大幅にアップデート。ネイキッド・ラインアップでは、2017年に登場した「新世代CBシリーズ」のネイキッドモデルのラインアップに新たなアイデンティティーを実現させた。

 これにより、あらゆる年齢・乗車経験・スタイルを問わずすべてのライダーに向けた2輪車ラインアップが拡充されたとしている。

 なお、今回発表された欧州向け2輪車 2021年型モデルの7機種とすでに発表済み11機種の中で、「CB1000R」「NC750X」「X-ADV」「CB125R」「MSX125 Grom(日本ではGROMとして販売予定)」「PCX125(日本ではPCXとして販売予定)」を日本で販売予定としている。

SH350i

SH350i

 SHシリーズのフラグシップモデル「SH300i」がモデルチェンジし、出力を向上させた350ccエンジン「eSP+(イーエスピープラス)」を搭載した「SH350i」に進化。排気量アップに加え、吸気や冷却性能を上げることで、加速性能の向上や高回転域での出力をアップした。

※ eSP:enhanced(強化された)Smart(洗練された、精密で高感度な)Power(動力、エンジン)の略称

SH Mode

SH Mode

 SHシリーズのエントリーモデルに属する「SH Mode」にも、新型エンジン「eSP+」を搭載。新設計の軽量化された次世代フレーム(eSAF:enhanced Smart Architecture Frame)により優れた燃費性能を実現。

PCX125

PCX125

「PCX125」をフルモデルチェンジ。2021年型モデルは、新水冷エンジン「eSP+」を搭載し、出力・燃費を向上。Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)を新採用。

NC750X

NC750X

 高燃費でオールラウンドな走りが楽しめる「NC750X」は、エンジン、シャシー、スタイリング、実用性全てにおいて刷新。750cc 水冷並列2気筒エンジンは、最大出力をアップした。また、さらなる軽量化と1速~3速のギヤ比のショートレシオ化により、さらにスポーティな乗り味を実現し、シャープになったデザインと、ひとまわり小さくなったカウルで印象もよりスポーティに仕上げた。

 スロットル・バイ・ワイヤーを通じて、3つのドライブ・モード(SPORT/RAIN/STANDARD)とユーザーモードが選択でき、ライダーはエンジン特性やレスポンスを調整可能。各モードはそれぞれデュアルクラッチ・トランスミッション(DCT)のシフトパターンと連携している。

X-ADV

X-ADV

 2017年の登場以来、「X-ADV」はタフなスタイリングとアドベンチャースピリットで、新たなジャンルを確立。2021年モデルはエンジン・シャシーを大幅に改良し、スタイリングも一新するとともに、新技術も投入。

 X-ADVはNC750Xのモデルチェンジと多く共通しており、エンジンはパワーアップされ、最適化されたギヤ比、再構成されたフレームは軽量化され、よりスポーティな走りを実現。また技術面では、スロットル・バイ・ワイヤーで制御する新ライダーモードを搭載し、DCTおよびHondaセレクタブル トルク コントロール(HSTC)の設定も刷新された。

CB1000R

CB1000R

 新世代CBシリーズのフラグシップ「CB1000R」は、さらにミニマルかつ前傾なスタイリングを強調。特徴的なラウンドヘッドライトのハウジングはティアドロップ型になり、新デザインの精密な7本スポークホイールは、全体の演出をさらに深めた。

CB125R

 2021年モデルの「CB125R」では、欧州2輪免許制度のA1カテゴリーの最大値に合わせた出力とした新型水冷4バルブエンジンを搭載し、トルクもアップした。また、125ccクラスでは初めて、SHOWA製フロントフォーク(Showa Separate Function front fork Big Piston)を標準装備とし、LEDライト、液晶メーター、IMU制御のABS、296mmフローティングフロントディスクブレーキ/ラジアルマウントの4ピストンキャリパーと合わせ、トップレベルのスペックを実現させた。