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ホンダ、低重心で扱いやすい大型クルーザー「レブル 1100」

クラッチ操作やシフト操作が不要なデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)車も設定

2021年3月11日 発売

レブル 1100 デュアルクラッチ トランスミッション:121万円

2021年5月13日 発売

レブル 1100:110万円

 本田技研工業は、大型クルーザーモデル「レブル(Rebel)1100 デュアルクラッチトランスミッション(Dual Clutch Transmission)」を2021年3月11日に、「レブル(Rebel)1100」を2021年5月13日に発売する。価格はレブル 1100 デュアルクラッチ トランスミッションが121万円で、レブル 1100が110万円。

 レブル 1100は、シンプルでクールなイメージのロー&ロングスタイリングと軽量かつ低重心で取り回しやすいサイズの車体に、扱いやすい出力特性の水冷4ストロークの直列2気筒OHC 1082cm 3 エンジンを搭載。「Sit back & Enjoy the ride」を開発コンセプトに、車体をレブルシリーズ共通の特徴である低いシート高かつ、ライダーの股下でフレームにくびれを持たせた形状のナロースタイルとすることで、低重心で安心感のある足つき性を実現した。

 また、ライダー乗車時のプロポーションのよさを表現しつつ、ステップをペダル操作のしやすい位置に設定するとともに、35度のバンク角を確保することで、クルーザーカテゴリーながらスポーティな走行も楽しめるように設計。

35度のバンク角を確保しスポーティな走行も楽しめる

 エンジンは、270度位相クランクによる不等間隔爆発が生み出す力強いトラクション性能とパルス感、さらに、高回転域までスムーズに吹け上がる特性でスロットルを開ける楽しさを表現。また、毎日の通勤・通学から、週末のロングトリップ、パートナーとのタンデム走行まで幅広いシチュエーションと路面状況に合わせて走行フィーリングを任意に選択できるライディングモードを搭載し、ファンライディングをサポート。デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)はクラッチ操作やシフト操作が不要となる。

 カラーリングは、クールでスポーティな印象をより引き立てるガンメタルブラックメタリックと、エレガントで洗練された印象のボルドーレッドメタリックの2色が設定される。

ガンメタルブラックメタリック
ボルドーレッドメタリック

レブル 1100の主な特徴

スタイリング

 レブルシリーズの「SIMPLE」「RAW(未加工の素材)」「CASUAL」に「SERIOUS」を付与し、排気量相応の重厚感とライダー乗車状態でもバランスの取れた人馬一体感のあるクールなプロポーションを実現。

車体

 燃料タンクはレブルシリーズのスタイリングを想起させつつ、丸みを帯びたフォルムを表現するために、フランジレス製法を採用するとともに、ツーリングに十分な13Lの容量を確保。スイングアームはレブルシリーズのアイコンである丸パイプ形状を継承し、大型クルーザーモデルに見合う直径50.8mmの極太パイプを採用することで、幅広タイヤと相まって力強い印象に仕上げている。

メインフレームとスイングアーム
フロントサスペンション
フロントブレーキ

 フロントサスペンションはインナーパイプにダークネイビーの酸化チタンコートを施すことで印象を引き締め、さらにボトムケースを2ピース構造とすることで、スポーティさと力強さを表現。また、カートリッジ式サスペンションダンパーを採用することで、すぐれた路面追従性によるスポーティな走りも実現した。

 リアサスペンションは分離加圧式のピギーバックタイプを採用し、安定した減衰力を発生。リアまわりのスタイリングに力強さを表現しつつ、スポーティな走行でもすぐれた路面追従性を発揮する。ブレーキはABSを標準装備し、フロントにモノブロックラジアルマウントキャリパーを採用し、高いコントロール性とスポーティなライディングを可能とした。

エンジン

 エンジンは、水冷4ストロークの直列2気筒OHC 1082cm3を採用し、270度位相クランクによる不等間隔爆発が生み出す力強いトラクション性能とパルス感、さらに、高回転域までスムーズに吹け上がる特性でスロットルを開ける楽しさを演出。

 トランスミッションは、ライダーのクラッチ操作やシフト操作が不要で、余裕を持ったライディングが可能となるデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)と、ライダー自身の操作で、シフトチェンジが可能なマニュアルトランスミッションの2タイプを設定する。

低回転では小気味よい鼓動を味わえて、高回転域へと向かえば力強さを感じられるエンジン
スムーズで素早い変速を追求したDCT。巡行時の燃費や静粛性を考慮し6速を採用

電子制御

「パワーモード」「ホンダ セレクタブルトルクコントロール」「エンジンブレーキ」「DCTシフトスケジュール」は、走行シチュエーションと路面状況に合わせてあらかじめ設定してある3つのライディングモード(スタンダード、スポーツ、レイン)と、任意で設定できる1つのライディングモード(ユーザー)から選択して使用できる。

市街地やクルージングでは高めのギヤを選択し、加速時には必要に応じ低いギヤを選択する、日々の使い勝手の中で扱いやすいスタンダードモード
よりアグレッシブなスロットルレスポンスとし、低いギヤと高回転を積極的に使用する、ワインディングなどでのパフォーマンス発揮に適したスポーツモード
スロットルレスポンスや変速のショックを穏やかにすることで、滑りやすい路面や荒れた路面などでも運転の安心感を高めるレインモード
パワー、HSTC、エンジンブレーキ、DCTシフトタイミングそれぞれの制御レベルを3段階で個別に設定、組み合わせが可能(HSTCは3段階+OFF)。ライダーの好みに応じた走行フィーリングの設定が可能なユーザーモード

 高速道路などでスロットル操作をせずに車速を一定に保つことを可能とし、快適なロングトリップを実現するクルーズコントロールを採用。

レブル 1100ではMT、DCTともにクルーズコントロールを使用できる

 車両からの情報を的確に認知しやすいよう、走行情報はクロノグラフを想起させるレイアウトで表示するとともに、インジケーター類をオフセットして配置した直径120mm丸型ネガティブLCDのスピードメーターを採用。また、レブルシリーズの特徴として、エンジン始動までの所作にもこだわり、キーシリンダーを車体左側に配置するとともに、コクピットまわりをすっきりさせることで解放感を演出。

直径120mm丸型ネガティブLCDのスピードメーター
フロントシート
タンデムシート

 シートは、シンプルでナロースタイルを表現するシングルサドルタイプとしつつ、加速時にライダーをホールドする形状と、ロングトリップでも快適なクッション性を完備。キー操作で開閉可能なメインシート下には、容量3Lのストレージボックスを備え、3AのUSB Type-Cも完備。また、ロングツーリングを快適に楽しむことができるグリップヒーターとETC2.0車載器を装備する。

シート下のストレージボックス
グリップヒーターを搭載
通称名レブル(Rebel)1100
車名・型式ホンダ・8BL-SC83
全長×全幅×全高(mm)2,240×850【830】×1,115
軸距(mm)1,520
最低地上高(mm)120
シート高(mm)700
車両重量(kg)223【233】
国土交通省届出値定地燃費値(km/h)31.5(60)<2名乗車時>
燃料消費率WMTCモード値(km/L)18.7<1名乗車時>
最小回転半径(m)2.9
エンジン型式・種類SC83E・水冷4ストローク直列2気筒OHCエンジン
総排気量(cm3)1,082
圧縮比10.1
最高出力(kW[PS]/rpm)64[87]/7,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)98[10.0]/4,750
燃料タンク容量(L)13
変速機形式常時噛合式6段リターン【電子式6段変速(DCT)】
タイヤ前(130/70 18M/C)
後(180/65 16M/C)
ブレーキ形式前後とも油圧式ディスク

【 】内はレブル1100 デュアルクラッチ トランスミッションの値

【お詫びと訂正】記事初出時、クルーズコントロールを使用できるモデルの表記に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。