ニュース

ダイハツ、果樹園で利用される“屋根切り軽トラ”をレーシーに仕上げた「ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.」

ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.

 ダイハツ工業は、オンライン開催となる「東京オートサロン2021」のバーチャル展示会「バーチャルオートサロン2021」に合わせて用意された特設サイト「DAIHATSU CUSTOMIZING WORLD 2021」で、「ハイゼット ジャンボ キャンパーVer.」「ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.」「コペン スパイダーVer.」「トール プレミアムVer. with D-sport」「タフト クロスフィールドVer.」の5台のカスタマイズカーを公開。

 このうち、ハイゼット ジャンボ キャンパーVer.、ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.、コペン スパイダーVer.、タフト クロスフィールドVer.の4台については、“実際に走れるカスタマイズカー”として、DAIHATSU CUSTOMIZING WORLD 2021内で走行動画も公開されている。

 本稿では、この公開されたカスタマイズカーのうち、ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.の実車を紹介していく。

今回のカスタマイズカーの仕掛け人、ダイハツ工業株式会社 デザイン部 第一デザイン室先行開発スタジオ 主任 米山知良氏。2017年から連続で企画を担当しているという

ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.

 ハイゼット ジャンボ スポルツァVer.は「ハイゼット ジャンボ」をベースに、一部の果樹園で園内を移動する際に枝や果物に当たらないよう、屋根を切り落とされた軽トラックから着想を得て車両上部を切断し、レーシーなカスタマイズを施したモデル。随所にD-SPORTのカスタマイズパーツを用いたほか、バケットシートやSabeltの4点式シートベルト、取り外しもできるMOMOステアリングなどでレーシーなイメージを強調。足下はレイズの赤いVOLK RACINGのアルミホイールが彩り、横浜ゴムのスポーツタイヤ「ADVAN A050」(165/50R15)を装着している。

 なお、シートやステアリングなどに赤が用いられているのは、ただスポーティさを演出するだけでなく、ハイゼットの誕生60周年にちなんで“還暦の赤いちゃんちゃんこ”をイメージしているとのこと。

屋根を切り落として果樹園で使用されている軽トラックから着想を得て、レーシーなカスタマイズを施した
マフラーは横出しに変更。実際に走行できるようなカスタマイズにするため、形状や構造にかなりこだわったという
サイドの「ラグナ青果」の文字にはフラッシュを当てるとリンゴやブドウ、オレンジといった果物が浮かび上がるギミックが仕込まれている
ハイゼット60周年記念ステッカー
内装は、“還暦祝い”もイメージした赤が映える。屋根がなくなった分の剛性を確保するため、D-SPORTのバーを追加している
照明付きのバニティミラーも装備